昔、理想の妻はサシスセソなどと我々世代は聞かされていた。裁縫、しつけ(子供の教育)、炊事(料理)、洗濯(清掃、清潔)、そろばん(やりくり上手)というわけで男たるもの家のことは妻(家内)に任せて、ひたすら7人の敵との戦いに明け暮れた。賢い女は夫をおだててその気にさせて、頑張らせて、出世すれば、自分も子供も幸せになれるという図式。この図式が崩れ始めた。
あばたもえくぼで結婚して、すぐ子供ができる。一人目は夫も多少は関心を示すが二人目となると名前の付け方もいい加減になり、育児、家事は完全に妻任せ、だんだん妻は育児家事に疲れてきてなぜ私だけが、ということになってくる。夫が悠々と職場で頭角をあらわし、稼ぎもふえて、金銭面で家庭に貢献できればまあなんとかつじつまが合ってゆくのだが、男の器量が問われることになってくる。
実際問題、男が仕事でいわゆる勝ち組になってゆくのは大変な努力を要する。問題はここで夫の仕事を理解しようとしたり、我慢できる女性が少なくなってきたことと女性の社会進出がとやかく言われ、物言う女性が増えてきたことが、旧来の結婚成功方程式をくずしてしまった。
いい加減なマスコミに扇動され、離婚が奨励?され、そして今、子供を引き取った離婚女性世帯が年収200万以下の貧困生活にあえいでいるケース、がおおいのではないか。
完全リタイアして7年、毎夕、妻は16時から1時間たらずでおいしい料理を作ってくれる。冷蔵庫の食材をチェックしながらバランス、変化、見栄えなど工夫してあっという間につくりあげる。そりゃ40年のキャリアといってしまえばそれまでだがいつも感心する腕前である。
毎日、掃除機をかけ、床をふきあげ、まさに床は鏡、ゆかみどりである。
床の間、玄関に花を欠かしたことはないし、趣味のガーデニングだから庭にも花が欠くことはない。これは生活習慣になっているから育児時代、私の現役時代ずっと続いている生活リズムである。
トレレも私もできるだけ小用も座ってしているが1~2Fのトイレもいつもきれいだ。二人の子供は私がほったらかしであったにもかかわらずグレもせず、まあまともに世帯を持っている。コンサルタントとして日夜、クライアントの経営問題解決に頭をいため、組織内におけるもろもろのストレスのなかで妻との間はぎくしゃくもあったが、まあ今はお互い好きなことをやりながら楽しく過ごせているのはありがたいことである。
理想の妻の条件、サシスセソ!! 男はやはり最低限稼ぎを継続させないとだめだとは思うが、この辺りで結婚できないとか、勤めている会社に問題があるなど課題をかかえている男が多いのかも知れないがね
今、相続財産から妻名義にした住宅を除外できるように法改正する動きがあるとか、妻への現預金相続額を減らさないためとか。まあ退職金も妻と折半してもいいぐらいかもしれないね。