北部九州の大雨、土砂災害、河川氾濫、21人の死者。1000人をこえる被災者が冷房の効かない避難所で絶望的な気持ちで過ごしておられる。無神経な現場アナが今のお気持ちをお聞かせくださいなどと質問している。
トランプ大統領が脱退表明した地球温暖化防止のパリ協定。今回の北部九州の激甚災害は地球温暖化の影響で海水温が上昇、多量の水蒸気が積乱雲となり過去の倍以上の大雨をもたらし土砂災害、流木をともなう土石流、河川氾濫、住宅流失、床上浸水など大被害をもたらした。この現象は日本全国でおこりうると京大の専門教授の話。
被災地、被災者以外の日本人はそれぞれの人生を黙々と歩む。東日本は異常な暑さとか。国会議員、官僚の頭もくるってくる。わが妻も1月に死去した親友のUさんの初盆供養に熊本にでかけた。高速バス停まで送った後、武蔵寺に立ち寄る。去年も今頃アオバズクと再会した。大自然はみえない摂理のもと粛々と進行している。
一人の男性が武蔵寺の楠木林を見上げていた。「おはようございます、いますか?」で通じる。あのY字型の樹の上の横に出た細い枝にいます。アオバズクの外観色は緑の木々とまったく保護色のていでよくわからない。ちょっと動いてくれた。やっと発見。
パナソニックのコンデジ、FZ200で狙いを定める。これがなかなかうまくいかない。背面のモニターもEVFファインダーも視界が悪い。やっとこさモニターでとらえる。手ぶれ。シャッタースピードが10分の1になっている。ISOを500に挙げてやっとこさ50分の1。
アオバズクから目を離すと次、フォーカスさせるのにまた四苦八苦。
さらにずっと首をあげて見上げる姿勢、これまた大変。首がいたくなる。やっとこさ枝の下から、人間どもは何をしているのかといった顔つきのアオちゃんを撮影。
車に戻ってレンズアダプターとテレコンレンズを装着して再チャレンジ。これで1000ミリくらいになる。一脚をつけて再度狙う。
しかしまあ、動きが少ないし、アオバズクも眠そう。根競べだね。
約1時間、奮闘。写経でお世話になっている武蔵寺住職が黒いTシャツ姿でかっこいい車を運転、私の前を通過。「がんばってますね」「はい」
やれやれ、大災害で悲嘆にくれている人がいる一方、呑気にアオバズクをおっかけている年寄りもいる。これが人生か、それぞれに、それぞれなりに、生きるしかない!!