ゴールデン・リタイアーズ

S20年生、後期高齢ゾーン、人生最終コーナー「遊行期」の
徒然残日写真録

170706 九博ボランティア、熊本バス研修ツアー参加。大地震の爪痕まざまざ、タイピーエン食す!朝倉市災害特別警報。

2017年07月06日 | ボランティア

 大災害時における博物館の役割やいかに!のテーマでくまもと県民交流館パレアでシンポジウムがあり、九博ボランティア30数名が大型バスで参加した。館主催のバス研修、ここ3年なかったらしいが去年の大震災後の熊本市内、熊本城の復旧状況などみたくて参加。

 8時50分に西鉄二日市駅東駅に集合、妻に送ってもらったがあらかた参加者は集まっていてバスに乗り込んでいた。ボランティア担当のYさんが研修ツアーゆえ昼食でビールなど飲まないよう注意あり、参加者一同苦笑。昨夜から低気圧が九州に滞留、大雨注意報がでていたが二日市周辺や熊本に着いた時も雨は降っていなかった。 

 同席した展示案内のTさんとカメラや沖縄の話題で意気投合、Yさんの言っておられた他の部門のボランティアの方々と友達になってくださいというのが早速実現した感じ。実際問題、環境部門の面々の顔や名前の一致がまだまだで前職で何をして今何をしているなどプライベート情報交換などまったくできていなのが現状ではあるが・・しかしTさんとの会話、なかなか面白くて懐かしくもあり刺激になったね

 会場のパレアで一部下車、残りの面々は熊本城に向かう。シンポジウムは1時半からなので1時ごろまでは自由時間。Tさんや他の面々と加藤神社や熊本城を訪れる。

 崩落した石垣にナンバーがうたれて積み上げられ、周囲に隙間をうめる小さめの丸い石も積まれている。修復には気の遠くなるような時間がかかりそうだね。

 市役所14Fに展望レストランがあるというマイワイフ情報でそちらにむかう。なんと水曜日休みと書いてある。市役所の職員がいるのに休みなんてね、がっくり。しかし眺望は良かった。階下におりて下通の食事処を探す。赤い香蘭亭という看板。なんと15分まちとか。待つことにしてTさんやKさんと歓談

 妻が熊本に行ったら食べなさいと確か言っていた太平燕(タイヘイピン)をオーダー。春雨のうえに海鮮が具沢山にのっているしろもの、あっさりした味でおいしかった。900円也。

 

 13時会場のくまもと県民交流館パレア10Fにつく。指定されていない民間所有の文化財で震災時にレスキューされた大福帳などが展示されていた。九博の島谷館長の基調講演が13時35分から始まる。スタンドマイクが離れて音声が聞き取りにくい。司会者が調整すればよいのにねまったく。

 実際の活動報告があり震災時の現場の騒動ぶりがわかる。被災者や避難民対策が第一の時に博物館や美術館のスタッフはいかなる行動をとるべきか、指定されていない民間所有の文化財をどうレスキュウするかがテーマのようだが聞いていて今一論点がすっきりしなかったね。九博の職員は当然のこととして、収蔵したり展示している文化財の耐震対策やIPOなど予防保全につとめ、震災時には保全対策に全力投球すべきで、熊本など他県での災害発生時には去年されたような文化財レスキューの応援をすべき。これはどの地域の博物館担当者なら同じことがいえる。

 ただ国や県や市の指定していない民間人の保有する文化財をどうするかはその存在の質量が把握されていない状況下ではいかんともしようがないと思うね。二日市の酒造メーカーに江戸時代の大福帳があったのを見たがこれらの管理責任はだれにあるかということだ。

 震災後、被災者も少しはおちつくと心の癒しの場がほしくなって美術館はいつ開くのかと問い合わせがあったとか。いずれにしても館をどうするかは館長の理念や哲学が左右する問題だと思う。だれしも生きるか死ぬかの危急存亡時に文化財どころの騒ぎではないという気持ちになるのは当たり前。だから博物館スタッフやボランティアも普段から心構えはもっておくべきだろうね。

 17時シンポ終了。帰路に着く。なんと朝倉市や筑後市など命最優先の大雨災害特別警報がでているらしい。私のスマホには警報音が出なかった。広川ICでトイレ休憩、久留米方面が黒雲に覆われている。筑紫野大丈夫かな?西鉄二日市駅到着時、雨はやんでいた。しかし久留米市など30万人市民に避難勧告がでているとか、いずれにしてもかつてない大雨で大被害が予測されるとのこと。参加者一同急ぎ足で解散。しかし今回のバスツアーは結構楽しく有意義ではありました。

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする