Lucky☆Sardonyx

ばるご☆の戯言ブログです(^^)

五輪の野球、終わった★

2008-08-23 23:51:05 | コメント
北京五輪は野球の3位決定戦を行い、日本は米国に4-8で逆転負けを喫して4位となり、2大会連続の銅メダルは成らなかった。メダルを逃したのは2000年シドニー大会以来で、全員プロ選手で臨んでからは初めて。

 プロの精鋭を集めても勝てなかった。上位3カ国との違いについて、星野監督は「きっちりと調整してきたところが結果を残した」と説明した。代表選手は6月下旬に発表する予定だったが、選手の故障や不調が重なり、7月中旬にズレ込んだ。チームとしての調整不足は明らかだった。

準決勝の敗戦後、監督は「ここで切り替えて思い切った試合をやろう」と選手に呼び掛けたという。だが、試合は先制しながらエラー絡みなどで逆転される最悪の展開。試合が終わると、腕組みをしたままベンチ裏に引き揚げた監督。「申し訳ないのひと言」と声を絞り出した。

 選手たちも皆、うなだれた。3点本塁打を放った青木選手は「国民の皆さんに申し訳ない」。主将の宮本選手も「本当に申し訳ない。責任を感じている」と出てくるのは謝罪の言葉ばかりだった。

 スタンドで声援した兵庫県伊丹市の島野幸子さん(32)は「ベンチから声が出ていない。チーム全体で盛り上げようという元気がなかった」。東京都の会社員(38)は「まるで消化試合。これが実力か…」と手厳しかった。

…と、何だか僕の予想が末恐ろしいほどドンピシャで的中した。ここで散々毒を吐き悪態をついたのも、NPBがそれでも当然のようにメダルのひとつ「ぐらいは」取れるだろうと信じていたからだ。しかし、結果は予想通りの無冠、丸腰である(>_<;日本で最高峰の技術と経験をもったプロフェッショナルを終結させ、メダル獲得という謂わば「至上命題」により唯ひとりのアマチュアの選手をも排斥した上で代表メンバーを選出し戦いに臨んだ筈だったのに…である。

でもまぁ、当然といえば当然の結果であった。キューバに負け、韓国にも負け、米国にも負けた上での準決勝進出、ベスト4の内3チームに敗北していたのだから、これで勝って決勝に進出してもあくまで「結果オーライ」に他ならなかった。
よく一昨年のWBCが比較や引き合いに出されるが、当時とは随分と取り巻く状況も違うし選手も替っている。当時は投に松坂が、打にイチローがリーダーシップを発揮しチームを牽引、福留等の実績のある主力級の選手が脇に回った。現在、彼等は皆海の向こうのMBLに移籍し五輪など眼中にない。また、今回の五輪と似たような状況にも追い込まれた展開もあったがラッキーさも手伝って結局優勝の栄冠に辿り着くことが出来たのだ。今回、実力と統率力を兼ね備えたイチロー級の選手は存在せず、調整不足も手伝って本領を発揮出来なかったということか…いや、実はこれが彼等の真の「実力」なのであろう。

キューバの国家代表としての「プライド」米国の野球発祥地としての「プライド」韓国の日本憎しという「執念」我が日本に、これらの精神力に匹敵するものは何かあったのか…答えは果てしなく「NO!」であったろう。いや、それどころかアマチュアのような「一戦必勝」という集中力や危機感も疎く、シーズンのトータル成績で評価され大金を手に出来るプロは最後の一瞬まで言わば「飽食」の意識から脱却出来なかったということか。
どちらにしても、これはプロの驕りと怠慢の結果であると言われても仕方ないだろう。同時に、国際舞台という活躍の場を奪われ、そうでなくても不況等により運営存続が困難なアマチュア野球の地盤沈下に一層の拍車をかけてしまった責任は極めて重い。そのつけを、プロは今後しっかり払わされることになる…大舞台での経験の薄い選手ばかりとなり、そのことは即ちプロのレベル低下へと直結するからだ。勿論、目先のメダルに惑わされ百年の計を忘れた全ての機構や人物についても同罪であるのだが。。

野球は12年のロンドン大会で実施競技から外れることが決まっている。
日本は、取り返しのつかない数々の汚点を残したまま全試合を終えた★

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