夢から慈しみの世界へ

神と自然と人間の共生
神一元・善一元・光明一元の生活
人間の生命の実相は『仏』であり、『如来』であり『神の子』である

苦しみは人間本来の姿では無い。

2015年12月25日 00時51分08秒 | 真理の言葉
苦しみは人間本来の姿では無い。

その時世尊、諸々の比丘に告げ給わく

『色は無常なり、
無常なるは即ち苦なり、
苦なるは即ち我に非ず、
我に非ざれば亦我所に非ず、
是の如く観ずるを、真実観と名づく、
聖弟子、是の如く観ずれば、
色を厭(きら)い、
受想行識を厭い、、
厭いが故に楽(ねが)わず、
楽わざるが故に解脱を得、
解脱すれば真実智生ず、
我が生(しょう)は已(すで)に尽き、
梵行已(すで)に立ち、
所作已(すで)に作し、
自ら後有を受けずと知る』と。
時に諸々の比丘、仏の所説を聞きて、歓喜奉行しぬ。

                                                    原始仏典の雑阿含経
『注釈』
色―・・・現象的で視覚、耳覚、嗅覚、味覚、触覚等の五感で観じる形あるものの世界。
     衆生の心に映現した仏身に現れている種々の形相。
無常―・・・ありとあらゆるものが移り変わって、少しもとどまらないで永遠性がないこと。
眞実―・・・最高の真理。まことの教え。
受・想・行・識―・・・五蘊のうちの四蘊で精神的なものいう。これを非色の四蘊と称する。
楽―・・・ねがう・ねがい。
解脱―・・・苦しみ悩む世界から開放され自由な平安な状態をいう。
生―・・・輪廻転生(生まれ変わること)して生存・生きること。
梵行(ぼんぎょう)―・・・清らかな行。 
所作―・・・目的を達成したこと。なすべきことをすでに果たしたこと。
後有(ごう)―・・・未来世における生存。未来の果報。死後の生涯。迷いの生。
所説―・・・説かれたこと。
歓喜奉行―・・・道徳的、宗教的徳目を実践すること。宗教的に満足した時に起こる喜び。
原始仏典(雑阿含経)―・・・小乗仏教であり、後に法華経などの大乗仏教へと発展する。






般若の『空』の思想の原点である雑阿含経にも、五感の世界亦は六感も含む、
吾々が今生きている無常なる現象世界(霊界も含む)で感じている様々なものは浮き草の様に移り変わり、
永遠性がないものであり、それは苦しみの本になるものであり、
この現象世界に現れている苦しみ、罪、穢れ、病、迷いなどは、
本当の自分の姿では無い(空)のであると説かれています。
法華経の如く大乗的に観ずると、吾々の生命の実相(本当の姿)は
この身この儘で、深遠なる神の愛、優しい仏の慈悲に満たされ、苦しみ、罪、穢れ、病、迷いも無い
光明燦然と輝く『仏』であり、『如来』であり、『神の子』であり、『仏の子』であるのが本来の姿であるのである。








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