夢から慈しみの世界へ

神と自然と人間の共生
神一元・善一元・光明一元の生活
人間の生命の実相は『仏』であり、『如来』であり『神の子』である

縄文の古代より日本で独自に発達した『水晒し』の調理技術・・・体にやさしい食物を

2019年01月12日 12時56分27秒 | 日本の食文化
今日は初酉で、鏡開きも終わり、

新たに新年を迎えたような心持ちです。

朝靄にケーンケーンと力強い鳴声を上げて雉(キジ)が羽ばたくように

新たなる境地へと前進したいと願っています。



菩提寺の住職から頂いた年賀状でのお説教です。



よろこんであたえる人間になろう

物が有れば物を 力があれば力を 

知識があれば 知識を みんなに与えよう

無ければ自分の中に育てて与えよう

花は美しさを惜しまず 小鳥は歌をおしまない

誰にでも与えている

与えるとき人は豊かに成り 

惜しむとき いのちは貧しくなる

よろこんで 与える人間になろう

おさなきときにも おいたるときにも
 
みおやに かわらず つかえなん


浄土宗 常楽山 慶巖寺 



縄文の古代より日本で独自に発達した『水晒し』の調理技術


縄文の古代人はドングリのタンニン(tannin)の苦みを除去する為に、

砕いて水に晒して食べたのです。

トラフグの骨が各地の『古代の貝塚』から発見され、

テトロドトキシン(tetrodotoxin)の猛毒が含まれているフグなども古代人は

卵巣や肝臓などの臓器を除いたあと肉も多量の水で晒したのです。

古代人が考え出した知恵であり調理技術です。

それは現代の『日本料理』にも連綿として引き継がれています。




外国ではあまり見られない『アク抜き』の調理技術。



日本は水晒しの水、食塩水、酢、ミョウバン、灰汁(アク)、重曹水、米のとぎ汁などを使って

身体に良くない汚れ、アク、又は酸性度あるいはアルカリ度を中和させる『アク抜き』は

日本独自で発達したものです。


その心はすべてのものを祓い清め、

神火清明、

神水清明、

神風清明

の言霊にあるように、純粋なものみをひき出す

禊祓(みそぎはらい)いの心です


その背景にあるものは豊かな森林、清浄な水、豊饒な海に恵まれた

自然が広がっていたことが挙げられます。

これらの自然を保全してくことが求められています。



初釜茶事


ホトケノザ(仏の座)Lamium amplexicaule