夢から慈しみの世界へ

神と自然と人間の共生
神一元・善一元・光明一元の生活
人間の生命の実相は『仏』であり、『如来』であり『神の子』である

運命

2010年02月10日 23時22分01秒 | コンコードの哲人 エマソン

運命に非難を浴びせるのは、弱い堕落した連中のすることである。運命を正しく用いるということは、私たちの行動を、自然のもつ崇高さにまでひきあげることである。地水火風という自然の力は荒々しく、これを破るには、自然自身の力をもってするほかはない。人間もこれにあやかってほしいものだと思う。空虚な自負を胸からはらいのけ、態度と行為によって、自然と同じ立場で、おのれの支配力を示すがいい、重力のもつけ牽引力を以って、自分の意図するところを固持するがよい。どんな権力、どんな説得、どんな賄賂をもってしても、おのれの主張を譲ることがあってはならない。人間は、河や樫の樹や山に比して劣ってはならない。河のように流れ、樫の樹のように枝をひろげ、山のような抵抗力をもたなければならない。       

                 コンコードの哲人 エマソン


自然

2010年02月10日 18時50分42秒 | コンコードの哲人 エマソン

人間の基礎は物質にはなく、精神にある。しかし精神の要素は永遠である。したがって、精神にとっては、もっとも長く続いた出来事や一番古い年代記も、若くて新しい。

本来の永遠の美を、世界がとりもどすという問題は、魂の救いによって、解決される。われわれが自然を見る時、目にうつる破滅もしくは空しさは、われわれ自身の目にあるものだ。視力の軸は事物の軸と一致していないために、事物は透明でなく、不透明にみえる。世界が統一を欠き、切れ切れで、はき溜めのようになっているのは、人間が自分自身と分裂しているからである。         

                 コンコードの哲人 エマソン