joy - a day of my life -

日々の体験や思ったことを綴ります(by 涼風)。

ゆううつ

2005年03月08日 | 日記
なんだか憂鬱な気分が続いています。外の天気はとてもいいのに。

憂鬱の種は色々あります。言いやすいものから言いにくいものまで。

先月から網野義彦さんの『日本中世の非農業民と天皇』を読んでいます。天皇制について知って行きたいと思って図書館で借りたのだけど、読んでいてつらくなることがあります。僕から見ればかなり細かい地域の歴史的事実を資料を基に追っているので、それが全体的状況とどうかかわるのか見えにくいから、読んでいて苦しくなる。

そういう点は、僕の歴史に対する弱さかな、と思います。そんな全体とのかかわりとか考えずに細かいことに嬉々とした喜びを見出せるの子供のような純粋さを備えるのが、本物の歴史家なのかもしれない。

それに対して、自分は知識が好きなのかどうなのか、分からなくなるときがあります。本当に知識が好きなのか、たんに自分の空白を生めるために知識を利用しているだけなのか。

この憂鬱に拍車をかけたのがテリー伊藤さんの『お笑い大蔵省極秘情報』。旧大蔵省の役人が本音を語ったといわれて話題になった本ですね。もう10年近くも前の本です。僕は噂だけ聞いていたけど、図書館で借りてみました。

内容は、まあ、大蔵省のキャリアがどれだけ優れたロボットなのかを自画自賛している内容です。あとそれに、適当に役人の破廉恥な厚遇を自分たちで暴露しています。

彼らが一様に、どれだけ自分たちの情報処理能力が高いか、つまり東大法学部の中のトップにいる人間がどれだけ他の人と違うのかを強調している姿には辟易すると同時に、たしかにある種の能力が彼らにはあるのだろうとも思います。

もっとも、彼らが大蔵省以外の人間は日本の財政の中身について分かっていないと馬鹿にするのはナンセンスだけど。だって、最も情報源に近くいて、しかもそれを秘密的に独占できるのだから、外部の人間が彼らより知識が劣るのは当たり前なのだから。そのことは彼らを優秀とする根拠にはならないのだけど。

ともかく、知識を処理する自分の遅さを省みて、ちょっとうんざりしました。ドイツ事情のブログとかしてみても、ちょっと気分的に疲れてくる。

なんだかさえないのでした。


涼風



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