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日々の体験や思ったことを綴ります(by 涼風)。

民主主義はいらない 「チームの力がヒットを生む 商品企画部長 佐藤章」

2006年04月21日 | テレビ


昨日の『プロフェッショナル 仕事の流儀』はキリンビバレッジの部長・佐藤章さんでした。

ちょっとかっこよ過ぎたね、この人。まさに乗りに乗ってるサラリーマンという感じで。周りから尊敬され、上司からも注目されって感じで。大企業のエリートサラリーマンの王道という感じ。

僕もこの大企業で働く人たちがなんだかきらきらして眩しく見えました。

こういう立場の人が今はすごく世の中から羨望を集めるのかな。大企業の正社員というステイタス、その中での出世街道。それは以前でも人(男)が憧れる人生だったけれど、もし格差が広がる社会になるなら、それがもつ意味は過去と違い、格段に下層には重みのあるものに感じるのかもしれない。

たしかに三浦展さんが言うように、現在の格差社会とこれまでの階層社会との違いは、下流の人が「もはや自分は上へ上がれない」という絶望感をもつ社会になることかもしれない。

団塊の世代以降の退職が始まり新卒採用が増える機運もあるので、実際に格差がどこまで広がるかは分からないけれど。




それはともかく、今回の放送で興味深かったのは、佐藤さんが「そのプロジェクトについて一番考えている人に全面的な決定権を与える。民主主義はいらない」と言っていることでした。

民主主義は良く、権利の平等が良いと私たちは教えられてきた。誰にでも自分の意見を言う権利はあるし、すべての人の考えを聞くのがすばらしいことだと私たちは思っている。

でも佐藤さんは、商品開発の現場では、その商品に一番思い入れがありしっかり考えている人にすべての権限を渡すほうが、インパクトのある商品が出来やすいという。

中途半端に会議をして、大して考えてもいないのに「こういう方がいいんじゃない」とか議論の途中で言い出す人の意見を参考にすることなんかない、ということです。

これは専制でもなんでもないのでしょう。社員それぞれに個性があり、その社員が熱くなれるプロジェクトは違ってくる。だったら、上司がすべきことは、そのプロジェクトに熱くなれる人を見極めて、その人にイニシアティブを発揮させること。

「みんなの意見が大事」とか言って、自分で議論を引っぱるのではなく、ただなんとなく口を開く人のことは無視していいということです。

なんだか分かるなぁと感じました。


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