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日々の体験や思ったことを綴ります(by 涼風)。

デモクラシーと自由

2008年09月04日 | 日記
民主主義とは、「人民」が自ら統治を行うことを意味します。


つまり、その人が属している団体がどうなろうと、その結果について団体の構成員全員が責任を背負わなければなりません。


言い換えれば、構成員全員が団体の状態について責任を負うことができる状態、それが民主主義です。


その状態は制度・規則によって維持できるものではありません。


よく知られているように、1933年にドイツではナチスが議会第一党になりました。これは、民主主義が自ら民主主義を放棄する第一歩となりました。


人民自らが、団体の状態について責任を負わず、その責任・権限を特定の政党や個人に委ねるとき、民主主義はそこで亡くなります。


だから、民主主義は、つねに「構成員全員が団体の状態について責任を負う」と全員が意志していなければ、存続しえないのです。


それゆえ民主的団体では、団体のある構成員がその団体に損害・悪影響をもたらす行為を行った場合、他の構成員がその理由を問いただし、以後同じようなことを起こさないように要求する必要があります。


そう要求する義務が構成員に課されている訳ではありません。


ただ構成員たち自身がその団体をデモクラティックなものにしたいのなら、自覚的に自らと他の団体の構成員の行為についてチェックする姿勢・意志をもっていなければなりません。


この“意志”こそ、わたしたち人間がもつものの中で最高のもののひとつではないでしょうか。


意志があるからこそ、私たちは自分の“したいこと”をすることができます。


つまり、意志があって初めて、自由は存在するのです。


自由と民主主義とはまさに分かちがたく結びついているのです。

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