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日々の体験や思ったことを綴ります(by 涼風)。

「インカ・マヤ・アステカ展」

2007年10月30日 | 絵画を観て・写真を撮って
先日、近くの博物館の「インカ・マヤ・アステカ展」に行ってきました。ヨーロッパによる植民が進む以前の中南米の遺品が数多く展示されていました。お面や像や飾りや。

それらの展示品をみてまず思ったのは、

「宮崎駿のデザインみたいだなぁ」

です。もちろん、本当は宮崎駿自身がこれら中南米の古代・中世文明の美術デザインを模倣したのでしょうが。

それらのデザインをみて感じるのは、なんだか厳かでないんですよね。安っぽいという言い方は違うかな。なんだか、思わず笑みをこぼしてしまうのです。親しみやすさ、でしょうか。

頭でっかちなデザインじゃないんですね。


ひょっとして芸術というものは(も)、西洋的と非西洋的に分けることができるのでしょうか?

西洋的な芸術とは、自意識の強い芸術。芸術する者の特権性が作品から感じられる芸術。「立派な人間」を描こうとする芸術。

それに対して非西洋的な芸術とは、人間という種に独自性を認めない芸術。人間の顔に「個性」を認めない芸術。

だから私たちは西洋的な芸術は意識的な産物であり、非西洋的な芸術は無意識的な作品であると感ずる、とこんなことはいえるだろうか?

そんなことをインカ・マヤ・アステカ展」を観て感じました。

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