joy - a day of my life -

日々の体験や思ったことを綴ります(by 涼風)。

『間宮兄弟』あれこれ

2006年05月12日 | 日記
映画『間宮兄弟』の出演者が明日神戸の映画館に来るというニュースは知っていたのですが、結局来るのは佐々木蔵之助と監督みたい。うーん、佐々木蔵之助を見るために人ごみの映画館に行くのはちょっとなぁ。

ひょっとして常盤貴子が来るのかなとか思っていて常磐貴子を生で見れるのならでも人がいっぱいだしそのためにわざわざ三ノ宮まで出向くなんてオタクみたいだと思いました。

『間宮兄弟』は最初の数ページだけ読んだことがあるのですが、なかなか面白そうでした。

今日の読売新聞のこの映画の広告に内田樹の興味深い文章が載っていました。

内田さんによれば、(この映画が扱っている(と内田さんが考えている))オタクとは「裏切らないもの」に執着する人たちのことだそうです。べつにどれだけコレクションの数が多いかは問題ではなく、アニメであれ何であれ、「裏切らないもの」に偏愛すること、それがオタクだそうです。

ゆえにオタクは「お母さん」に偏愛の情を示します。この映画で間宮家の兄弟に母親役の中島みゆきが母性に満ちた優しさを示すのはその象徴だということです。

でも、「裏切らないもの」に執着するのはアキバにたむろする男だけじゃない。ヨン様やビョン様や亀梨君やジャニーズに熱狂する女性が男である僕にはグロテスクなように、女性にも、いや女性こそ日本では本当は「オタク」の歴史的伝統を作っているんじゃないだろうか。

もし女性がアキバ系の男オタクを嫌っているとしたら、それは一種の自分達の投影なんでしょう。ジャニーズに熱狂してきた自分の姿を、アキバ系を通して見せられて愕然としているんじゃないでしょうか。

男も女もオタク。それが日本。

フランスのバレエ団のドキュメンタリー映画『エトワール』の冒頭は、日本公演を取材したもの。そこで団員が「日本では金髪の男性ダンサーが人気がある。マイケル・ジャクソンみたい。これは日本だけの現象ね」と語り、画面では男性ダンサーにサイン攻めをする日本の女性たちが映ります。

男も女もオタク化しているのは日本だけなのかな。

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