joy - a day of my life -

日々の体験や思ったことを綴ります(by 涼風)。

きもちいい成長

2004年12月18日 | 日記
今日は、いつもお世話になっているRさんが経営する教室が開催した、生徒たちによる暗唱発表会に行ってきました。小さい子どもたちが、マザー・テレサの言葉や英語による自己紹介を暗唱・朗読したり、カルタ遊びや円周率の筆記をしたりして、お母さんお父さんたちにふだんの成果を披露します

発表会は、秩序の中にもなごやかさが漂う、心地いい会でした。その場にいることが、とても楽しかったです。

おそらく、全員で100人以上の人が見ている中で、子どもたちは前にたって暗唱・朗読をします。でも、みんな堂々と発表していました。その凛とした姿は印象的でした。


きょうの子どもたちはまだまだ幼いのですが、とても親御さんたちといい関係をもってるなぁ、と感じます。親に愛情を受けて育てられて、きもちよく自立していっている、という感じかな。へんにまわりの大人に依存的に振舞うこどもは見かけませんでした。楽しく生きているこども(ひと)は、まわりに依存している暇はありませんからね。


心理学者アンソニー・ストーが『孤独―自己への回帰』の中で強調したことの一つはこのことでした。親に十分な愛情をうけている子どもほど、ひとりでいることに耐える能力を身につけます。ひとりでいられるというのは、つまり、他人を「利用」せずに、楽しみを見つけることができるということですね。そして、そんな人ほど、まわりに人をひきつけるのかもしれません。

今日出会った子どもたちは、親から沢山愛情をもらっているので、どんどん成長している! そんな感じでした。たしかに子どもたちもすごいのですが、そう成長できるような環境を提供している親御さんたちやRさんたちもすごいなぁと思います。


そんな親と子どものいい関係は、決して当たり前じゃないですね。



外を歩いていると、親が子どもに怒りをあらわにしているのをみることがあります。「お母さんはお前のことをもう信用できないよ!」「ついてくるな、ひとりで帰れ!」と鬼の形相で女の子を怒鳴りつける母親。レンタルビデオ店で男の子の背中を足で蹴りつける父親。そういった光景をみることがあります。

そういう光景を見ると、たしかにこちらは胸が痛みますが、その親たちだって本当はどうすればいいかわからず、子どもがどう感じているかを考える余裕もないのでしょう。

わたしたちは子どもに幻想を見ます。子どもはかわいらしいもの、従順なもの、そう思いたがります。ふだんの生活やこれまでの人生で他人からたっぷり傷つけられている大人ほど、「子ども」に幻想を抱き、子どもが愛らしい存在でいてくれることを望みます。彼らが愛らしくいてくれることで、慰めをえることができるからです。

しかしこの幻想は、子どもが少しでも大きくなると打ち砕かれます。子どもは子どもの自我を身につけ、大人の論理も身につけ、かならずしも大人が期待するような「かわいらしい子ども」とは違う姿を見せるからです。そうすると、大人は、子どもがすこしでも「憎たらしい」姿をみせると、自分の傷ついた経験を呼び起こされ、子どもを子どもとしてみることができなくなります。おなじ大人と思ってしまって、子どもに脅威を感じ、おもわず怒りを見せてしまいます。


今日出会った子どもと親御さんたちは、見ていてとても気持ちのいい関係と感じました。すべての子供がこういう環境に恵まれる時代がくることを望むことは、贅沢ではないとおもいます。


涼風



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1 Comments

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Unknown (涼風)
2004-12-20 19:15:39
Rumikoさん!



土曜日はお疲れ様でした。と言っても、もう冬期講習が始まっているんですよね。



暗唱発表会ではたくさんのかわいい子どもたちとやさしいお母さんお父さんたちに接することができて、とても楽しかったです。



冬期講習が終われば、あと一息でRumikoさんたちもお休みでしょうか。I wish you a Happy Christmas !
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