CuniCoの徒然・・・岩下邦子の独り言

日々の暮らしの中で、立ち止まったり、すれ違ったり。私の中のアレコレを思いつくまま、気の向くまま。

BintangAsia の『風神ハヌマン』を観た(^^)

2019-04-12 15:30:27 | 表現にからむ様々なこと
BintangAsiaの『風神ハヌマン』全編通して初めて観た。
前回は、ダイジェスト版よりももっと短めで、
予告編みたいな感じだったのだが、これも魅力的だった。
昨夜は、全編通して観る機会を得た。

それぞれジャズプレーヤーとして活躍されているメンバーが、
バリ舞踏を極め、独自世界をもしっかりと内包する小泉ちづこと出会った。

そして誕生した『風神ハヌマン』は音楽劇に分類されるのだろうか。
しかし、そのお芝居は、進化し、創造され、壊され、再構築される。
つまり、分類する必要などなく、BintangAsiaの芝居と言える。

それぞれの個性が生きている。

風神ヴァーユ、インドラなどを演じる人。
ハヌマンは、二人が演じるわけだが、
それも観ている人に違和感なく表現されている。
語り部たちもよい。
それぞれの個性が大切にされ、
際立った演技をすることなく、
しっかりと、物語を進めてくれる。
そんな彼らは、時としてコロスとしての役割も担う。

よく書き込まれている本だ。

これは、小泉ちづこ自身が演劇の世界に身を置いていたこともあろうかと思うが、
彼女自身の才能によるところと言えるだろう、本当によく書き込まれている。

そして、おそらくそれを面白がる表現者が集まっていることも、功を奏している。
音楽のプロたちが、積極的に意見交換し、そこに彩りを添える。
舞踏家としてのバランス感覚が、ミザンスも見事にまとめあげ、
まとめられたことに安住しない人たちが、創造し、壊し、再構築する。

不完全な歯車がギクシャク言いながら回るもまた良し。
その隙間から、見えてくるものが、沢山ある。
きっちり歯車がはまり転がり始める瞬間が、また美しい。
そして、何より、演じているみんなが、楽しんでいる。

その笑顔が印象に残った。

書き、芯になり、踊り、演じる、小泉ちづこに乾杯!

といったところだろうか。

そして、演じ、奏で、歌い、語るミュージシャンたちには、拍手を。

これからも進化を続ける『風神ハヌマン』がとても楽しみだ。























そうそう、この芝居にとって、Bitchesはどうやら、ふるさとのようだ。
創り始めた時から、杉田誠一氏に見守られた作品のようだ。

昨日はオープニングを御大がつとめた。
その存在感も、また、素晴らしかったので、最後にふれておく。
杉田誠一氏の生きてきた時間が、そこに在り、ある異空間に導く。
お芝居の幕開けにふさわしい存在だった。







5月からのバリツアーもあり、次の出演は8月になるようだ。

最後に、松浦賢二さんの秘蔵写真公開しちゃいます。
松浦賢二さんのハヌマン、ほんと、瞬時にに少年(猿)になって現れる。



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