CuniCoの徒然・・・岩下邦子の独り言

日々の暮らしの中で、立ち止まったり、すれ違ったり。私の中のアレコレを思いつくまま、気の向くまま。

『逢い引き』と言う名のブラジル生まれのカンツォーネ

2013-04-10 06:52:48 | 表現にからむ様々なこと
さぁ・・・月シャンまで二週間を切った。
いつものことながら、しっかりお客様に声かけができていない(-_-;)

どうも・・・創ることの方に時間をさいてしまう・・・いかんいかん。

と、思いつつ・・・昨夜は、木村先生と『逢い引き』の歌詞の確認。

まだレッスンしていないが、歌い始めた最初の年の夏、
唄いたくて歌詞を一度覚えたので、だいたい頭にある。

シャンソン界で『ムッシュ』と言えば、かまやつさんではなく、矢田部道一さん。
多くの訳詞を手がけていらっしゃる。

この『逢い引き』ムッシュの訳詞で、ほとんどの歌い手が歌っている。

さて、歌詞を歌い手が間違える事は、よくある(笑)
歌い手が間違えているのか、歌詞を覚えきれていないのか、
はたまた、間違えたフリをして、あえてそう歌っているのか・・・よくわからない。

が、この『逢い引き』の二番
「あなたをこの胸深く 抱きしめたい」を逆の意味で歌う人が多い。
『私』が『あなた』に抱かれる、抱かれたい、抱きしめられたい・・・
という意味の言葉に変えている歌い手が多い気がする。

私も以前、この歌を唄いたいと思って時、ムッシュの歌詞は歌いづらかった。
『抱きしめられたい』『抱かれたい』の方が、気持ちがスムーズだった。

ところが夕べ、木村先生と別件でやりとりをしている時に『逢い引き』の歌詞の話になった。
その時に、ふと・・・矢田部さんの訳詞が、すとんと、私の中におちた。

「あなたをこの胸深く 抱きしめたい」・・・・・

あ~~~本当だ、私、あなたを、抱きしめたい・・・
あなたの体温が、私に染み入るほど、あなたを、抱きしめたい・・・

あ~~~わかった・・・わかった・・・

そんな瞬間だった。

それぞれの歌い手さんが、歌詞を自分のモノにしながら歌う。
だから、歌い手さんによって、歌は変わる。

今だから、唄える歌がある。
今しか唄えない、歌がある。

『逢い引き』いつ歌えるようになるかな・・・
16日に・・・レッスンだ。
レッスンしても一度もお客様の前で唄っていない歌もある(笑)

月シャンだから、唄える歌がある。
月シャンでしか唄えない、歌がある。

同じ歌でも、一期一会。
その瞬間に放出するものがある。
そこに立ち合う観客と創り上げるものがある。

頑張らねば・・・・・

この頃、毎日『ボレロ』Sylive Guillemを観ている。
ボレロの中では、彼女の表現が一番好きだ(^.^)
バレエも踊り手によって、現れてくるものが、違う。

私は『歌で表現すること』を試行錯誤している。

今日は、寒いみたいだ・・・
風邪をひかないように、喉を温めながら、出勤するとします。


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