CuniCoの徒然・・・岩下邦子の独り言

日々の暮らしの中で、立ち止まったり、すれ違ったり。私の中のアレコレを思いつくまま、気の向くまま。

大切に言葉を紡ぐ・・・

2018-02-16 23:57:10 | 表現にからむ様々なこと
週に一度、二週連続、シャンソニエ出演という、私にとっては無謀な計画。
無事終えることができました。

私はもともと芝居屋なので、まず、脚本を手にして、
演出家、舞台美術、音響、照明、色々な人が関わって表現する。
だから、歌う直前に楽譜を選んで、何曲も歌う・・・
などということは、どうも、よくわからなかった。
歌を歌う人って、すごいなぁ・・・と思った。
歌うときに、どう在るべきなのか・・・イメージできなかった。

だから、ソロライブのように、3ヶ月以上前からセットリストを決めて、
歌いこんで、イメージをつなげていく作業が私には、必要だった。

つまり、シャンソニエに出演するときも、
何を歌うかを吟味し、その順番にもかなり神経を使う。
そして、ご存知のように、覚えがいいと言われるけど、忘れるのが得意。
歌う機会も少ないから、歌詞も確認が必要だ。
そんな状況の私だが、シャンソニエは複数の方が出演するので、
歌う曲より余分に準備する場合が多い。
まぁ、ほとんどの場合、キャリアの長い方とご一緒するので、
諸先輩が、重ならないように配慮してくれる。

そんな状況の中、二週連続・・・初体験だったわけで、
前にも書いたが、私には無謀な挑戦だと思われた。
私がお客様の前に立つ時に必要なあれこれを準備しきれない・・・感じがした。

昨日、無謀な挑戦後、これは、必要な挑戦だったと感じた。

それに、昨日はデュモンである。
私をずっと見守ってくれていた、樋口さんがいる。
(樋口さんは2月で退職される。。。寂しい限り)
久しぶりの私の不安を理解してくれる日野敦子さんは、
客入れ前に、ピアノを弾いて合わせてくださる。
そんな中、歌うことができた。
一つ一つの言葉を大切に紡ぐことができた。
8年経って、やっとどう在るべきか・・・ほんの少しだけ見えてきた。

デュモンだけだったら気付けなかったと思う。
シャンパーニュだけでも、見出せなかったものだと思う。
尽きることない、終わりのない旅・・・
『歌』という形での私の表現の模索は、まだ始まったばかり。

お客様の前で歌うということの大切さを感じた2月。

その間に気管支炎を患うという事態も乗り越えることができた。

ただ、ひとつだけ、お客様が昨日間違えて、新宿シャンパーニュに向かってしまった。
午前中からメールもいただいていたのに、確認不足を悔やんでも悔やみきれない。

ご一緒した高木椋太さんの歌唱に目から鱗の発見をしたり、
樋口さんの『鶴』も聴くことができて、本当に充実した夜だった。

ご来場くださったみなさま、一緒に時間を紡いでいただき感謝です。

デュモンのお客様・・・ステッキにハットが似合う素敵な老紳士が
おかえりになる時、「彼女に一杯ご馳走してやってくれ」と・・・
「また、出演するときには聴きに来るよ」と。。。
ありがとうございます。
そして、ごちそうさまでした(^^)

昨日・・・デュモンで歌ったのは・・・
1st
あきれたあんた
JOJO (岩下邦子訳)
パダンパダン(岩下邦子訳)
2st
Mademoiselle chante le blues
我が麗しき恋物語
愛しかなくても(岩下邦子訳)

また、暖かくなったら、デュモンで歌います(^^)

言葉を大切に紡ぐ・・・その出発点にやっと立てた気がする。

歌唄いCuniCo・・・岩下邦子は
迷いながらだけど、少しずつ、歩んでいきます。
これからも、応援よろしくお願いします(^^)

2月15日(木)のつぶやき

2018-02-16 06:42:15 | 日記