僕の感性

詩、映画、古書、薀蓄などを感性の赴くまま紹介します。

作文を投稿して懸賞稼ぎ

2009-01-13 23:50:17 | 驚いたこと
1992年、長野県の南安曇農業高校で一クラス38人のうち26人が大学に合格し、関係者の間にセンセーションを巻き起こしました。

生物工学科の担任永田栄一さんは、いかに推薦で大学に合格されるかと考え作文を鍛える事にしたのです。
その方法が傑作でした。信濃毎日新聞に作文を送り、投稿が載ると3000円がもらえるところに目をつけたのです。

「思い切って裸の自分を出せ、生きているエネルギーをほとばしらせるんだ。」
と叱咤激励し続けました。

最初はお粗末でしたが、先生の根気と生徒の努力により2日に1回のペースで掲載されるようになりました。
その結果クラス全員の投稿が載ったのです。クラス3分の1が卒業までに5万円の図書券をゲットしました。
学会で堂々と研究論文を発表し、なかには英語の論文を書いた生徒もいたそうです。永田先生はこういいます。
「若さには無限の可能性があります。どんな子だって自信を持てば、思ってもみなかった事がやれるようになるのです。」  (読むクスリから)

生徒の可能性も素晴らしいですが、柔軟な発想を実行した永田先生の功績を賛美します。

本格チャーハン

2009-01-12 13:01:17 | Weblog
テレビで美味しいパラパラのチャーハンの作り方を紹介していました。


お家のチャーハンを本格中華の味にする名店の技!基本のパラパラ極うまチャーハン

≪材料(2人分)≫
温かいごはん…200g  溶き卵…1個  刻みネギ…15g  チャーシュー…40g  油…大さじ1/2  塩…小さじ1/2  コショウ…少々  粉末中華スープ…小さじ1/2

≪作り方≫
【1】 油を温めたら溶き卵の直後に温かいご飯を入れる。
※冷ご飯は油を吸いやすいので、ベチャベチャになってしまう。
【2】 塩・コショウ・粉末中華スープを入れて木べらで混ぜる。
※フライパンを煽ったり振ったりすると火から離れて温度が下がってしまう。
【3】 チャーシュー・刻みネギを入れてしょう油をご飯にかける。
※しょう油が焦げると甘味と旨みがなくなってしまうので、鍋肌にかからないようにご飯の真ん中にかける。


具材合わせで超一流にする技
≪具材合わせのルール≫
【1】 海鮮+青菜
エビ、カニ、ホタテ、レタス、チンゲン菜など。
【2】 肉類+漬物
牛ひき肉、豚ひき肉、キムチ、高菜など。


下ごしらえの方法
≪海鮮の下ごしらえ≫
3カップのお湯に塩・サラダ油各小さじ1を入れて、さっと湯がく。具は最後にさっと混ぜるだけなので、先に火を通しておくことが肝心。ただし、カニなど既に火が入っているものは必要ない。

≪肉の下ごしらえ≫
肉類は卵だれに漬ける。溶き卵と片栗粉、紹興酒(日本酒でも可)各大さじ2に、塩コショウ少々したものに、お肉を30分ほど漬けてから炒める。こうすると、うま味が閉じ込められてチャーハンによく合うお肉になる。

≪漬物の下ごしらえ≫
漬けものは水分を多く含んでいるので、よく炒めておく。こうすることでご飯がベチャベチャになるのを防ぐ。


豪華五目チャーハンのポイント!
≪海鮮と青菜のチャーハンの場合≫
【1】 海鮮は、油入りのお湯で湯がいておく
【2】 レタスを入れたらフライパンを煽りながらさっと混ぜる

≪お肉と漬け物のチャーハンの場合≫
【1】 お肉は卵・片栗粉・紹興酒の漬けダレに漬けてから炒める
【2】 漬けものもよく炒めて水分を飛ばしておく
【3】 牛肉の場合、オイスターソース小さじ1を加える


チャーハンで、肉と漬け物が合うなんて、目からうろこですよね~ 私も作ってみようと思います。

世界三大映画祭

2009-01-12 11:38:21 | Weblog
国際映画祭のなかで、もっとも歴史が古いのはイタリアのヴェネチア国際映画祭です。1951年、黒澤明が「羅生門」でグランプリ(金獅子賞)を受賞し、日本映画が国際舞台にデビューするきっかけとなりました。1997年には北野武が「HANA-BI」でグランプリを受賞しています。しかし政治利用の場となったり、参加作品は115本で映画祭のなかで41位、来客数も10位と規模の小ささから映画人離れが進んでいます。

フランスのカンヌ映画祭が、今や権威・規模ともに世界一と言われています。映画見本市も開かれるため、映画業界のビジネスの場としても重視されています。1990年(43回大会)から最高賞を、グランプリからパルム・ドール(黄金の棕櫚)と呼称されるようになりました。1997年、今村昌平監督の「うなぎ」が大賞(パルム・ドール)を受賞しています。

最後は、ドイツのベルリン国際映画祭になります。1951年創設で、2月中旬にベルリンで開催されます。社会派の作品が多く集まることで有名です。最高賞は金熊賞と呼ばれ、2002年宮崎駿の「千と千尋の神隠し」が選ばれました。

以上のヴェネチア国際映画祭・カンヌ国際映画祭・ベルリン国際映画祭を三大映画祭と呼びますが、ここ近年では、カナダのトロントで9月に開催される、トロント国際映画祭を三大映画祭に数えることが普通になりました。例年300以上の作品が上映され、最高賞はピープルズ・チョイス・アウォード賞(観客賞)と呼ばれ、2003年北野武が監督、主演の「座頭市」でその栄冠を獲得しました。

有名なアカデミー賞は前年にアメリカで公開された作品だけがノミネートの対象になるので、国際映画祭とは別扱いになるのです。


奈緒子

2009-01-11 23:34:06 | Weblog
チャンネルNECOで「奈緒子」を観ました。


哀しい過去を背負った男女が、葛藤を乗り越え目標にひた走る感動の映画でした。

先輩は、過酷な練習の中で、後輩、壱岐雄介への妬みから


「俺たちは、おまえにタスキをつなげるための駒か」と悔しさ、憤りをぶつけます。

最後にはチームがひとつになり、波切島高校が全国大会の切符を手に入れます。

日本海の疾風(かぜ)壱岐雄介の走りと部員たち、そして奈緒子、監督の応援、見

ごたえ充分の内容でしたよ。







2009-01-09 23:03:40 | Weblog
園芸店で紅梅と白梅を買いました。

蕾がたくさんある紅梅の名は「寒紅梅」。当分楽しめます。

白梅は「冬至梅」という名の八重咲きです。

寒紅梅も冬至梅も清らかで甘い香りがします。

殺風景な部屋ながら、やわらかな時間が流れていきます・・・

宮沢賢治の食事

2009-01-07 22:01:23 | Weblog
 宮沢賢治が「こういう人間になりたい」と理想を述べた詩「雨ニモマケズ」。
そのなかでは日々の食事として、「玄米四合ト味噌と少シノ野菜」を食べたいと書かれています。
 何気なく書かれたこの食事ですが、賢治は郷里の農学校で農業科学を教えていただけあって、栄養学的にも説得力があるものになっています。玄米四合とは、グラムに直すと610グラム。玄米は100グラム337キロカロリーだから、四合で約2056キロカロリーになります。これに味噌とすこしの野菜をあわせると、2200~2300キロカロリーになります。
 成人男性の1日に必要なエネルギー量は、生活活動強度が「やや低い」場合、2300キロカロリー程度だから、教員だった賢治にはちょうどいいというわけです。

七草納豆汁

2009-01-07 21:52:28 | Weblog
今日の納豆汁はとてつもなく美味しかったです。
味噌仕立ての納豆汁に細かく刻んだ七草が入り、芋がら、きのこと具だくさんでした。
2杯食べた後、さらにご飯を入れかっこみました。

今年一年、厄から遠ざかって、健康に暮らせる事でしょう。
ご馳走様でした。

江戸の商売

2009-01-07 21:05:44 | Weblog
江戸の暮らしは、ごみを減らす、集める(再生する)、再利用するというリデュース・リユース・リサイクルの3Rを一括して行い、物を大切にして最後まで使い切ることが徹底して浸透していました。
使えなくなったものや不要物を集め、直し売る、これらの分業まで行われていたのです。
傘の古骨買い・・・傘の状態で四文、八文、十二文で引き取られました。古傘問屋が集めて、油紙をはがして洗い、糸で繕ってから傘貼りの下請けに出しました。広い油紙は包装用に再利用され、小さいのは焚き付け用に使われました。

でいでい屋(下駄の歯入れ屋)・・・すり減った下駄の歯を差し替えたり、鼻緒の付け替えをしたりしました。


瀬戸物焼きつぎ・・・上薬として壊れた瀬戸物を白玉粉で接着、加熱処理して直しました。

紙くず買い・・・現在のちりがみ交換です。古紙、紙くずを買い取り、漉きかえす業者に卸しました。古金(金属)や古着、古布も扱いました。

箒売り・・・行商人は新品の販売だけでなく、古いしゅろ箒を下取りしました。古いしゅろはまとめて植木用の縄やたわし用に売りました。

箍屋・・・今のようにプラスティックなどないので液体を入れる容器はほとんど板を竹の箍(たが)で円筒形にしめてある樽でした。桶も木製です。古くなってくると箍がゆるんだり、傷んだりしたので新しい竹で締めなおしたのです。

その外、鋳かけ屋(古い鍋や壊れた釜の修理)、灰買い(灰を集め肥料にする)、おちゃない(落ちた髪を集め、付け髪にする)、研ぎや(包丁研ぎ)などの商売がありました。
最も顕著なリサイクルは糞尿処理です。糞尿を汲み取って、お返しは、金銭や野菜で行い、近郊農家の下肥として使われました。確か武士や位の高い屋敷の糞尿は高価だったはずです。(食べ物が違ったからかな)

物があまりなかった時代ですが、その分地球には優しいし、精神的に豊かな時代ではなかったのでしょうか。

2009-01-07 19:35:25 | Weblog
読みの難しい漢字「刃」です。
音読みは、漢音で「ジン」、呉音で「ニン」になります。自刃(刀で自殺する事)は「ジジン」と読みます。刃傷沙汰は「にんじょうざた」と読むのです。ちょっと紛らわしいですよね。
訓読みでは、「は」と「やいば」があります。「諸刃の剣」は「もろはのつるぎ」と読み、「両刃」は「りょうば」とよみがなをふります。「諸刃の剣」とは、大きな効果や良い結果をもたらす可能性をもつ反面、多大な危険性をも併せもつことのたとえになります。「刃に掛かる」は「やいばにかかる」と読むのです。
様々な読み方があるので、少し混乱してしまいますよね。

刃(やいば)を迎えて解くという言葉は、「物事がとんとん拍子に解決する」と言う意味になります。
「刃」を克服できましたか?

七草粥

2009-01-06 23:05:31 | Weblog
旧暦の1月7日は2009年の新暦では、2月1日にあたります。昔々の人は、野山に出て、山菜や若菜摘みを楽しみ、雪や寒さで閉ざされてきた鬱屈をはらしました。
君がため 春の野にいで 若菜摘む わが衣手に ゆきはふりつつ(光孝天皇)

明日よりは 春菜摘まむと 標し野に 昨日も今日も 雪は降りつつ (山部赤人)
今は新暦で明日1月7日に七草粥か七草を入れた納豆汁を食べます。

7種の野菜を刻んで入れた粥(かゆ)を七種粥(七草粥)といい、邪気を払い万病を除く占いとして食べます。呪術的な意味ばかりでなく、御節料理や餅で疲れた胃を休め、野菜が乏しい冬場に不足しがちな栄養素を補うという効能もあります。

七種は、前日の夜に俎に乗せて囃し歌を歌いながら包丁で叩き、当日の朝に粥に入れます。囃し歌は鳥追い歌に由来するものであり、これは七種粥の行事と、豊作を祈る行事が結び付いたものと考えられています。歌の歌詞は「七草なずな 唐土の鳥が、日本の土地に、渡らぬ先に、合わせて、バタクサバタクサ」など地方により多少の違いがあるようです。

七草はご存知「セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロ、これぞ七草」ですよね。
スズナは蕪、スズシロは大根です。セリもなじみは深いですよね。
ナズナは「ぺんぺん草」ともいいこんな風です。
ゴギョウは「ハハコグサ」でちょっと難しいですよね。
こんな感じですが、若芽を食します。

ハコベラは「ハコベ」で次の写真です。
ほんと正に雑草で食べられるのかなと疑問符がつきます。

ホトケノザは「コオニタビラコ」のことです。たんぽぽに似た葉をしていますが、ぎざぎざの切れ込みは丸みを帯びています。


スズナは蕪(かぶ)でしたよね。俳人で画家の与謝蕪村は、住んでいた大阪天王寺が蕪の産地であったので「俳号を蕪村とした」といいます。

あすは七草を食べて、大いに新しい生命の息吹を感じましょう。