僕の感性

詩、映画、古書、薀蓄などを感性の赴くまま紹介します。

目出度い名前

2011-06-30 16:35:17 | テレビ番組
昨日の「ナニコレ珍百景」で運命的な夫婦を紹介していました。

山形県高畠町の神保さんご夫妻。

旦那さんの名前が「二三男」で、奥様が「七七子」。


なんと二人の名前の数字の23と77を足すと丁度100になるのです。

このことに運命を感じ二人は結婚を決意したそうです。

                目出度し目出度し(*´∀`*)

アカザ

2011-06-29 17:26:50 | 生き物



東根市長瀞の農業用水路で、近くの農業井上信太郎さん(26)が、県版レッドデータブックで絶滅危惧IB類に指定されている魚「アカザ」1匹を捕獲した。きれいな河川に生息するとされる魚で、取水している最上川から移動してきた可能性があるという。

 アカザはナマズ目の淡水魚で、8本の口ひげと体が赤みを帯びていることなどが特徴。井上さんが26日午前3時半ごろ、食用にドジョウを捕まえようと用水路に仕掛けていた網のわなを確認したところ、ドジョウ20匹と一緒に体長約12センチのナマズのような魚が掛かっていた。家族に見せてもどんな魚か分からなかったため、鶴岡市の加茂水族館に持って行き、村上龍男館長に確認してもらった結果、アカザと分かった。

 村上館長によると、用水路など水流の速い場所に生息する身近な魚だったが、農薬などの影響で昭和30年代以降に数が激減。県内の各河川で姿が確認されているものの、近い将来に絶滅の危険が高い「IB」に指定されている。捕獲したアカザは残念ながら28日朝に死んだ。井上さんは落胆しながらも、「生息数が増えるよう、きれいな水環境を守りたい」と話していた。 (山形新聞)


小学生の時、カジカを捕まえるとき、まれにアカザを捕まえることが出来た。

体がオレンジ色を帯びており、私の地域では「アカメロ」と呼んでいた。

胸鰭と背びれに棘条を持っており、たまに刺されて足に激痛が走った記憶がある。

ほんと懐かしい!

驚くべき藻類

2011-06-27 16:38:09 | 驚いたこと
山大の研究生だったOさんが千葉県の東大に転勤になった。

彼は藻類のエキスパートである。

藻類というと「昆布」や「若布」しか浮かんでこない無学な私は

「昆布と若布は親戚ですか? アオサはどうですか?」
とありえない質問をしたが、丁寧に答えてくれた。

「おっしゃるとおり、昆布と若布はかなり近いです。でもアオサは遠いですね。」


見た目のまんまであった。


彼は藻類といっても、電子顕微鏡とか使わないと見ることが出来ない、クロララクニオン藻類というそれはそれは小さな植物を研究しているのだ。


クロロラクニオンというのは簡単に言えば糸状仮足を持つ、アメーバ様の体制ながらクロロフィルを含む葉緑体を持ち、光合成を行う生物だそうだ。
なんだか鞭毛もあって動き回り、葉緑素を持つ「ミドリムシ」に似ているよね。

電子顕微鏡は一台何億もするらしく、そのぐらい高価だと採取した藻類の系統解析も簡単に出来ちゃうらしい。

新種の藻類もパラオなどで7種発見したそうだ。
論文をバンバン書いて発表すれば準教授、教授の道も遠くではなさそうだ。あと結婚も。


同じ微生物の藻類で、「ボトリオコッカス」というのを耳にしたことがあると思う。

これはすんばらしい生物で、光合成によって重油を作っちゃうのだ。
ただ培養に時間がかかり、油の回収や処理を含む生産コストが1ℓあたり800円程度かかり、1ℓあたり50円の重油よりかなり高コストだ。
「ボトリオコックス」は畑谷の大沼あたりの淡水に生息するらしい。

これと同じような生物に「オーランチオキトリウム」がいる。

主に、熱帯や亜熱帯地方のマングローブや汽水域を好む生物らしい。

これが重油に相当する炭化水素(スクアレン)を産生し、培養した後ペレットにして火力発電に使用できるそうである。

このオーランチオキトリウムを深さ1mの水槽で培養すると面積1ha(ヘクタール)あたり1万トンの炭化水素を作り出せる。2万haで日本の年間石油使用量を賄えるそうだ。夢のような生物だが、まだまだ研究段階らしい。


話を戻すが、Oさんの仕事はとても不安定である。収入が安定しないので、両親も反対したそうだ。
けれどOさんは初志貫徹し、フランスやノルウェーでも研究を重ね実績を重ねてきた。
大学を卒業してからは、親に頼らず奨学金と専門的なアルバイトをこなし5年で博士号を取得したそうだ。
今は大分収入も安定してきたそうだ。真面目で礼儀正しい彼のことだから準教授になるのも近いだろう。
パソコンで検索するとO教授と一発で出てくる日が待ち遠しい。

星守る犬

2011-06-27 11:44:48 | 映画


昨日、『星守る犬』を観た。
時々、涙が流れた。

西田敏行扮する「おとうさんは」、普通に魅力がある恰幅のいい男性である。

ただ、小泉純一郎の大改革において、リストラの嵐が吹き荒れていた。

このおとうさんも町工場の仕事を解雇されてしまう。

その頃からおとうさんは無気力になっていく。

義父の介護のことも、娘の非行にも関心を示さなくなった。

挙句の果て奥さんに離婚を宣言されてしまう。

このあと、東京から東北を経て、北海道に渡るのだが、彼と愛犬(ハッピー)の死出の旅だったように思う。
そこにあるのは、諦観と無力感。ただ従容とした厳かな態度を貫いた。

そして、おとうさんの根底には、温かみのある優しさがあった。

それがゆえに、観るものに悲惨さを与えない。

最後までほんわりとした雰囲気を与えつつ死んでいく。

長生き

2011-06-25 13:21:15 | 食べ物
サクランボをいただきました。


サクランボには抗酸化作用のアントシアニンを含み、ガンを予防する効果もあります。

最近、というか、以前からですが、NHKや週刊現代で長寿遺伝子のサーチュインが注目されています。
サーチュインと呼ばれる遺伝子を活性化させれば、人間の寿命は10年延びることがわかってきました。

それには一日の摂取カロリーを1500kcalに想定し腹八分目に心がけることだそうです。

更に、レスベラトールというポリフェノールの一種を摂れば、代謝を高めて脂肪を燃焼させ、血糖値を下げ、糖尿病や動脈硬化を抑制するそうです。

このレスベラトールは、葡萄の皮や赤ワインに含まれるのです。

ただなんでも過ぎたるは及ばざるがごとしで、大量摂取は有毒に変わります。

腹八分目と適度な運動と併用して、葡萄を皮ごと食べることが長寿の秘訣と言えましょう。

私も、甘いものや油っこいものへの誘惑は尽きないのですが、極力カロリーを減らす努力をしたいと思います。

平原綾香

2011-06-24 16:03:16 | 音楽
2008年に放映された『風のガーデン』は素敵な番組だった。

白鳥貞美(中井貴一)は自らの不倫が原因で妻を自殺で失う。それが元で親から勘当されるのだが、死期を悟った白鳥は、再び故郷北海道の富良野に足をむける。

風のガーデンに揺れる様々な花が番組を彩ってくれた。
番組の中で、平原綾香自身が出演し、ノクターン(カンパニュラの恋)を歌う。
どこか哀調をおびた曲だ。
番組後、緒方拳さんが亡くなってしまう・・・

9月に平原綾香のライブに行く予定だ。

Kさんの庭

2011-06-22 11:16:54 | 
皆さんお元気ですか? 暑さに負けていませんか?
私は昨日、岩牡蠣を6個ぺろりとたいらげたので、すこぶる元気です



昨日撮影したKさんが栽培している花々です。

サンパラソル

まるで赤い羅紗のようです。


日々草






バイカウツギ(梅花空木)



ポーチュラカ?





お隣の住まいされていない家の庭に咲く花

私の大好きなホタルブクロ






シラン


石榴(ザクロ)の花


ちょっと和めるひと時でした。

カリブラコア

2011-06-20 17:14:29 | 
今日の山形の気温は30度を超えちゃいました。
けれど年取って暑さに鈍感になったせいか、全然平気でした。

Sさんの玄関に飾ってあった「カリブラコア」が色取り取りで綺麗でした。
ペチュニアの近縁種でナス科の花です。







正反対の楚々として目立たない「ツクシカラマツ」も趣があります。


いつものごとく褒めていたら貰っちゃいました


以前、Kさん宅で撮らせていただいたクジャクサボテンもこの際だから載せましょう。



最後に瀬戸内寂聴さんの言葉を聞いてくださいね。

人間の生きがいとは、自分が誰かの役に立ち、誰かを一瞬でも幸福に出来ると感じることに尽きると私は思います。

魚偏の漢字

2011-06-18 16:36:17 | 薀蓄
皆様お久しぶりでございます。僕の感性はしばし眠っておりました。今まさに起き上がろうとしております。今回は一寸難しい魚偏の漢字を紹介します。




•鮸(いしもち)ニベとも言う。唐揚げや煮魚用。ニベの浮き袋は粘り気が強く接着剤の原料に使われた。そこから「にべ」は他人との親密関係を意味するようになり、酷く無愛想な態度を「にべもない」と使われるようになった。

•鯎(うぐい)川魚。昔手づかみで捕まえた。

•鱓(うつぼ)西日本で食用にする地方がある。

•鱛(えそ)すし種よりは、蒲鉾に使う。

•鱏(えい)淡水と海水に棲む。マンタは実に優雅。尻鰭に毒棘を持つ。

•鰕(えび)通常は虫偏の蝦と書く。

•鮋(かさご)唐揚げや煮魚が美味。

•魳(かます)水気が多いので、干物向き。

•鰍(かじか)幼少の砌、銛で突いた。干したものを焼いて食べると美味。唐揚げもグッド。

•鰈(かれい)淡白な白身。エンガワはお好き?

•鯷(かたくちいわし)小さいので目刺しに。

•鱲(からすみ)鯔(ぼら)の卵巣。


•鯒(こち)天婦羅が美味しい。


•鮫(さめ)刺身にはせず、付け焼きかフライで。

•鯯(さっぱ)いわゆるママカリ。隣の家でママ(ご飯)借りてくるほど美味しい魚。  酒盗と同じような語源。酢締めで使う。

•鱵(さより)透明感が爽やかな、春の味覚。

•鱪(しいら)字が表すとおり夏の大型魚。身は淡白。

•鱸(すずき)洗いが美味だが、寿司種にしてもいい。


•鯳(すけとうたら)刺身には向かず、鍋や蒲鉾用。

•魛(たちうお)魚形から名も字も出来た。マニキュアのラメの原料にも使われる。



•鯽(たなご)鰱とも、鱮とも書く。沼でよく捕まえた。

•鱘(ちょうざめ)卵のキャビアが有名。箒草の実に似る。まだ食べたことがない。

•鰩(とびうお)すり身や塩焼きに。アゴという別名がある。300mの飛距離を持つ。

•鰊(にしん)鯡とも書く。私が最も好きな魚。

•鯫(にごい)鯉に似るが不味い。

•鮠(はや)ハエとも言い、私の故郷ではクキとも呼んだ。鰷とも書く。

•鰣(はす)魚偏に時。 鯉科の魚。オイカワに似る。滋賀県の名物になっている。

•鰰(はたはた)鱩とも書く。飯寿司にする。

•鰉(ひがい)琵琶湖名物、煮付けや塩焼きに。



•鱶(ふか)身より、乾したヒレが珍重される。


•鯔(ぼら)冬が旬だが、あまり寿司種にはしない。コリコリとした歯応えの「ぼらのへそ」が有名。けれど、これは筋肉が発達した胃壁のこと。

•鯧(まなかつお)鮮度第一。付け焼きが美味しい。魴とも書く。スズキ目マナガツオ科。


•鰘(むろあじ)寿司種にするよりは干物用。

•鯥(むつ)淡白な白身。腹子や白子が格別美味。
•鰙(わかさぎ)フライ・天婦羅や佃煮向き。徳川家斉の時代、公儀御用魚だったので
「公魚」とも書く。湖面での冬季の穴釣りが有名。

•魴鮄(ほうぼう)淡白な白身。鍋物や煮魚にすることのほうが多い。胸鰭の一番下のな軟条3対が太く発達しており脚の様に使い歩くことが出来る。

・魷(いか) 普通は烏賊と書く。

・鯣 (するめ)目出度いので寿留女と表記する。