僕の感性

詩、映画、古書、薀蓄などを感性の赴くまま紹介します。

雪若丸

2017-02-25 18:09:48 | 食べ物


山形の期待の米「雪若丸」が来年秋に本格デビューする。はえぬき系の山形80号とひとめぼれ系の山形90号を交配した新品種だ。

2度ほど試食したが、味はややあっさり、しっかりとした歯ごたえのあるご飯に炊きあがる。

山形県知事の吉村みえこは、つや姫の弟分という意味合いを持たせるそうだ。

作付面積の目標は1700ヘクタールで、来秋に1万トンの出荷を目指す。

昔、女性が描かれた、「駒姫」、「阿古耶米」、「はなの舞」の3種がセットで売られていたが

「つや姫」と「雪若丸」のセットも面白いかもしれない。

次郎鳥でスッポンを食べるの巻

2017-02-24 17:39:54 | 人生論
S君が企業に合格したので、合格祝いに妻と3人で次郎鳥に行った。


オーナーの趣味が生かされているインテリアだ。




お通しから



サラダに始まり



焼き鳥やら


煮込みを食べて


メインのすっぽん鍋に舌鼓を打つ。




そうそう食べる前にスッポンの生き血を啜る


スッポンの肉は鶏肉のようで癖や臭みがなく、いとうまし!

血もお酒で割ってあるので生臭さが全然ない。

S君も初めての体験にテンションが上がっていた


彼は昔野球のリトルリーグで活躍し、将来はプロ野球と決めていた。

だが、しかし、それまで彼を重用してくれていた監督が別の人に交代し、
同じポジションでしのぎを削りあったライバルに先を越される。

中3になってからはレギュラーから外れ、悔しい思いをしたそうだ。

けれど、この挫折をきっかけに、勉強にも身を入れるようになり
大学合格の栄冠を得、この度、並み居る強豪を打ち破り、難関企業に内定をもらった。

逆境をばねとして成長し違う道へとシフトチェンジし、可能性と柔軟性を見せてくれた。

彼は、いろいろなタイプの人と話を合わせることが出来る、コミュニケーション能力が高い人物だ。
それでも、そこで満足して成長が止まらぬよう、いつものおせっかいのアドバイスを垂れた。

Sくんは少し松坂桃李(とおり)に似ている。

そこで、松坂桃李の名前の由来である、史記にある故事成語

 桃李もの言わざれども下自(おのずか)ら蹊(みち)を成す

を説明した。

桃や李は言葉を話さないが、その美しい姿やかぐわしい香り、瑞々しい果実などを慕って、その下には自然と道が出来るという意味が直訳で、

つまり人が自然と君を慕って集まるような情誼に厚い人物になりたまえ、ということであると話した。


話の途中、店の人がスッポン鍋の残ったスープにご飯ととき卵とネギを入れてくれる。

とても優しい味だ。

Sくんはそれを十分に咀嚼して食べていたが、私のおっさん臭い説教を咀嚼していたかは知らない。



潦(にわたずみ)

2017-02-23 09:51:12 | ことば
福永武彦の「海市」を読んでいる。

結構面白い語彙を多く使っている。

因みにタイトルの海市(かいし)は、蜃気楼のこと。

7ページに潦(にわたずみ)という言葉が出てくる。

私にとって識らない言葉だったので、調べてみた。

そうしたら、「雨が降った後突然出現するみずたまり」のことらしい。

万葉の時代からにはたづみとつかわれ、枕詞として流るすまぬ行方しらぬ
などに掛かるということだ。

米穀配給通帳

2017-02-21 18:29:28 | 食べ物
米穀通帳が出てきた!





これは昭和43年のものだが、コメが配給制で配給割り当て数量も人数で決まっていたようだ。

けれど昭和44年に自主流通米制度ができて、登録業者以外からも米を買うことが出来るようになった。

それからは通帳は形骸化され昭和56年に廃止されたらしい。

昭和16年ごろは、年齢によって一人当たりの一日の米のグラム数が決まっていた。
1歳から5歳まで120g、6歳から10歳まで200g、11歳から60歳まで330g
61歳以上300gといった具合。重労働に従事する人は幾分量が増えたらしいが
大食いの性質(たち)の人には330gではご飯茶碗2杯弱しかないので、とてもとても
一日を過ごすには辛かったろうと想像する。

いしゃ先生

2017-02-14 18:37:51 | 映画
山形県西村山郡西川町大井沢は11月から5月まで多くの雪に覆われる豪雪地帯である。


その大井沢でかつて僻地医療に従事し奔走したスーパースターがいたのは案外知られていない。

志田周子(ちかこ)、彼女は明治43年左沢に生まれ、父の仕事の関係で大井沢に移住する。


成績優秀だった周子は山形第一女学校に進学し、のちに東京女子医専に進む。

昭和10年、医者になりたての周子は父の希望で無医村だった大井沢村に大井沢診療所医として帰郷する。

最初、大井沢村の人たちは、周子をよそ者として拒絶し心を開くことがなかった。

お金がないことや周子が女性であることなどの偏見から、家族に重病患者がいても家の中に入れず
門前払いをするのであった。まして悲しいかな、祈とう師のほうを優先する無学がまかり通っていた。

そして当時の大井沢は道路網が整備されておらず、冬、手術が必要な患者を左沢の病院まで運ぶ手段が箱ぞりだった。
村人の男衆が大勢でその箱にロープをつけて数十キロ長い道のりをひっぱって山をおりるのだ。

周子は打ちひしがれそうな心を奮い立たせてたくさんの試練に立ち向かっていく。

東京に残した恋人とも別れ、大井沢で医療の道に生涯を捧げようと決心するのだった。


あまり説明するとDVDを見てもつまらなくなるのでこの辺で終了するが
周子が昭和34年、保険分野の最高賞、保険文化賞を受賞した時の挨拶がとても素晴らしかった。

是非皆さんも一生涯独身で弟妹の世話をしながら医療の道に邁進した周子の姿を
「いしゃ先生」という映画の中に見つけてほしい。






隠れ家

2017-02-12 09:32:04 | 食べ物
隠れ家的なお宅に招いていただきましたヽ(^o^)丿

鱈と牡蠣をメインにしたコース料理を御馳走になりました。

南瓜のスープ


チーズと生ハム

むむ、、ヤ○ザワで買うチーズと違うぞ!

牡蠣の酒蒸し


大根おろしの甘味が牡蠣に凄~く合う

生クリームを牡蠣に垂らして食べろというので食べてみたら
あらあら不思議なお味・・・クラムチャウダーみたい


胡麻豆腐 山形のだし載せ


里芋煮


甘エビ


白ワインをいただきながら



鱈白子のフリッター


抜群に美味しい!

キャベツ蒸物

ニンジンドレッシングをかけて頂きました

鱈子と蒟蒻煮


メインディッシュ、牡蠣と鰯のつみれ鍋



鰯のつみれははんぺんを加えて作ったそうで、食感がとてもなめらかで旨し!


焼き物(鱈の味噌粕漬)


牡蠣ご飯


香の物


デザートの水羊羹

とても粋な味、最後に「あまおう」を頂きましたが、最後の最後で写真を撮るのを忘れてしまいました

まるで隠れ家レストランに来たような本格的なお料理でございました。
御馳走様でした。


ビートルズのレコード

2017-02-09 18:20:59 | 音楽
ビートルズのレコードを購入してしまった。




















井上陽水はビートルズに狂って、九州歯科大学を三度落ちたのは有名な話だが、僕の感性も
中学の時ビートルズにどっぷりはまって、危うく高校受験に失敗しそうになった。

赤盤・青盤を聴きまくって、「ビートルズよ永遠に」というラジオ番組に釘付けになっていた。

いまでもM中学の放課後、校庭に流れるLET IT BEが耳に残ってリフレインしている。


感動!

2017-02-03 12:14:08 | 感動
 某デパート地下の食材、「特選マイワシ」が朝餉に出た。

腸(ワタ)のほろ苦さがすこぶる美味しい! 二尾立て続けに食べた。
もともと鰯は好きだが、本日のそれは何物にも代えがたい美味しさである。

金子みすゞの詩を思い出した。

 大漁

朝焼小焼だ 大漁だ。
  
大羽鰮(いわし)の大漁だ。
  
  浜はまつりのようだけど
  
  海のなかでは
  
何萬の鰮のとむらいするだろう。