僕の感性

詩、映画、古書、薀蓄などを感性の赴くまま紹介します。

モミジ盆栽

2013-10-31 21:18:44 | 
いつもお邪魔する方のモミジやカエデの盆栽です
綺麗に色づいて見事ですが、ほとんど名前はわかりません。



ヤマモミジ?



出猩々モミジでしょうか?



ウメバチソウ


姫りんご


ウルシ科のヤマハゼ?



メギ?


ウメモドキ?


色鮮やかで質感のしっかりしたカエデ。最も名前が知りたい木です。




ホトトギス





ここまでの盆栽に育てるには、さぞかし苦労が多いと思います。

芭蕉、月山に登る

2013-10-30 23:02:08 | 文学
先日訪れた志津温泉から月山までリフトと徒歩で約2時間40分ぐらいで山頂に辿り着くことができる。

その月山登山を元禄二年(1689年)、六月八日(新暦で7月24日)、松尾芭蕉と河合曾良が決行したと「おくのほそ道」に記されている。
原文を書いてみよう。

八日、月山にのぼる。木綿しめ身に引きかけ、宝冠に頭を包、強力と云ものに道びかれて、雲霧山気の中に、氷雪を踏てのぼる事八里、更に日月行道の雲関に入かとあやしまれ、息絶身こゞえて頂上に臻れば、日没て月顕る。笹を鋪、篠を枕として、臥て明るを待。日出て雲消れば、湯殿に下る。

(意訳)
八日、月山に登る。白布で編んだたすきがけのようなものを掛け、宝冠と称する白い布で頭を包み、先達を伴って霧や雲の濃い空気の中、残雪を踏みしめて登ること32キロあまり。まるで宇宙の星の軌道にでもいるような恐怖を覚え、息も絶え絶えになって山頂まで登ったが、すでに日は沈み月が昇ってきた。そこで、笹を敷き詰め、篠竹を枕にして横になり、夜明けを待った。日が昇って明るくなるのを待って湯殿山に下りていった。

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芭蕉はまるで32キロの行程を徒歩で山頂まで登り、日が暮れたので野宿をしたと書いているが、曾良旅日記を参照にすると、出発は六日(7月22日)で実際は7合目まで馬を使い、8合目補陀落(弥陀原)の小屋で昼食をとった後、月山頂上まで歩き月山権現を拝み、頂上の泊まり小屋の角兵衛小屋に宿泊している。
つまり「笹を鋪、篠を枕」というのは、芭蕉の文学表現としての粉飾なのである。

いくら健脚を誇った当時の芭蕉でも32kmの行程を徒歩で登るにはきつすぎるだろうし、
たとえ夏とはいえ、標高1984メートルの月山の頂上で野宿したら、たちまち仏様と化したことだろう。

雲の峰 幾つ崩て 月の山(芭蕉)

中原中也とランボオと直観

2013-10-29 00:21:23 | ことば
中原中也の1927年6月11日(土曜日)の日記に次のように記されている。

この自然主義ランボオと
あの自然主義ワーズワース 相違の所以。

パラドクサルとは、
直観と知覚が近いといふこと。
つまり数学的性格といふこと。

数学とは、ナイヴテの学である。

ナイイヴな人にとっては、
行為は彼自身ぢゃない。
彼自身の一波長だ。
一波長に客観性があるためには象徴的でなければならぬ。

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自然主義ランボオとあるが、象徴主義の誤りであろう。

パラドクサルとは、フランス語で、「逆説的な」とか「自己矛盾」の形容詞である。

所謂、ロマン派で自然主義で、純粋で情熱的に自然賛美を謳ったワーズワースよりも
非日常的で懐疑的で、廃頽的で破滅的なランボオを中也は愛したのである。

直観と知覚が近く、数学的性格とは、

我々の精神が空間の形相(けいそう)においては外的直観を与え、時間の形相においては
内的直観(記憶、思考)を与えるということ。
すべての数学的知識は直観の純粋な形式についての知識であるとするカントの主張に
由来するが、数理哲学における数学的直観主義である。

フランスの哲学者「ジル・ドゥルーズ」は、カントの可能性の中心を担う、「調和のしえない緒力の束」の体現者と彼を称している。

天重にエビ三本の旬風

2013-10-27 23:46:55 | 食べ物
息子が天丼を食べたいというので、鳥居ヶ丘の「旬風」に行ってきました~
ランチにめっちゃ大盛りのかき揚げ丼の食べられるお店です。

ノンアルコールビールやソフトドリンクで乾杯!


お通しは「しめ鯖」


種田山頭火の
「酔うて こほろぎと 寝ていたよ」
という酔狂な句が掲げてありました。


鯖の焼き魚定食

良い塩梅の塩加減です。

天ぷら定食



キスと南瓜と獅子唐とシメジとエビ二本
天ツユも丁度良いと申しておりました。

「天重」
エビ3本、烏賊ゲソ、獅子唐、南瓜など濃いタレで纏ってあり
とっても美味しそうでした。


「まぐろ丼」
赤みと中トロのマグロがごはんの上にたっぷり敷き詰められていました。
卵焼きとイクラも載ってるんですよ。
トロッと、とろける中トロがたまらなく美味でした。




店内はたくさんのお客様で賑わっていました。

ちょっと思い出した事

2013-10-26 17:03:29 | たわごと
小学生の時、大雨の後、o川の傍の水たまりをバケツで掬って水位を減らすと
ウネウネとたくさんの泥鰌がうごめいていた。

バケツにすべての泥鰌を捕まえると、近所の仲間の家に持ち帰った。

その泥鰌の泥を吐かせることもなく、お酒で味を調えるわけでもなく
ただ熱した油に家人は投入するのであった。
よく、よいこの浜口が「よーし、お前ら成仏してこーい」と言って
捕えた魚やタコを油の煮えたぎった鍋に放り投げるそのやり方である。

仕上がった泥鰌の素揚げは、姿かたちは敢えて言うまいが、すこぶる美味であった。
少々塩味であったか、或いは醤油を垂らしたか、当時の記憶は曖昧だが
ただただその食感と油分が自分には至高の食べ物に思えたのだった。


ヤス(銛)でカジカを突いたり、一尺ぐらいのウグイを手づかみで捕獲したのも
そのころである。

あの頃、少年らの表情は輝いていた。
夏の陽射しを全身に浴び、水しぶきをあげ、叫び、昆虫や野イチゴを求め
野原を駆けずり回った。
ゆっくりと時刻(とき)が経過した。

大人になった今でも、淡水魚図鑑や植物図鑑、きのこや山菜の図鑑、昆虫図鑑など手にとっては
ひとりほくそえんでいる。

薬師如来坐像と二口林道

2013-10-23 22:47:12 | ドライブ
10月23日の今日、3人で、50年に一度だけご開帳される、山寺の根本中堂に安置されている薬師如来坐像を拝観に行った。

山寺は正式名称を宝珠山立石寺(りっしゃくじ)と言い、貞観2年(860年)、清和天皇の勅願によって慈覚大師円仁が開いた比叡山延暦寺の別院である。

車を食事どころ「まいどや」の駐車場にとめて、登山口から長い階段を上ると
国指定重要文化財である根本中堂が目の前に見えた。


拝観料300円を支払い中に入ると、すでに30人ぐらいの人が列を成していた。

いよいよ僕らの順番がきて、神々しいというか仏々しいというのか左手に薬壺(やっこ)を持ち、右手が施無畏印の如来様が現れた。


万人を病から救済されるという慈悲と優しいまなざしを湛えた如来様は、
いつの時代から人々に崇められてきたのだろうか、伝えによれば、平安時代慈覚大師自身の作といわれる。

もう再び見ることが叶わないと思うと、しっかり記憶したいという願望とともに
感慨も一入だった。




「まいどや」で、僕は「きのこそば」を、妻と娘は「芋煮とそばのセット」を食した。













食後、紅葉を期待して、10月20日~27日まで開通しているという二口林道を目指した。

二口林道とは、山形市大字山寺と宮城県仙台市太白区秋保町馬場を結ぶ全長19キロの林道である。頂上の標高は934mで赤、黄色、緑の鮮明なコントラストを楽しめる絶好のビューポイントであるのだ。


下界は曇り時々晴れの様相だが、九十九折の山道を登っていくたび霧が深くなり、小雨が降り続く。














晴れていれば次のような景色を楽しむことができたのに・・・


ますます霧が深くなってきたので中途で引き返した。

ここは50年後でなくとも観られるので、来年また挑戦しようと思う。

刈屋梨 豊水

2013-10-14 22:55:21 | 食べ物
今日、庄内の方に刈屋産の豊水を頂きました。


ナイフを入れると、いとも簡単にスーッと入り、皮を剥くのがこれほどたやすいとは
食べる前から感心してしまいました。

4等分しました。

とても瑞々しく甘くて、ちょっぴり酸味もあり美味しい梨です。

漫画家の柳沢きみお氏ならここで、白ワインを飲んで梨をシャりっと食べてと
交互に堪能するのですが、生憎白ワインがそばにないので只管シャリシャリ食べました。

刈屋梨は、鳥海山のブナ林の養分をたっぷり含んだ肥沃な土が長い年月をかけて
堆積した豊かな大地で栽培されています。

芳香を伴う甘みとサックリした歯ざわり、滴るようなたっぷりの水気が
至高の風味を醸し出してくれます。

あーー人間に生まれてよかった~という瞬間でした。

志津温泉 清水屋旅館

2013-10-14 00:10:15 | 
高校時代の仲間4人で、月山志津温泉の清水屋旅館に泊まった。
気温は思ったよりも低く、館内ではストーブも焚いていた。

4人の内ひとりが旅や出張の度に80%の確率で雨に祟られるというYHなので、今回の
志津温泉界隈も雨風が強く外出を控え、旅館内の展望露天風呂でゆっくり過ごした。

夕食はキノコ料理がメインのもので、お酒は地ビールを楽しんだ。


食前酒にサルナシの実を使った「コクワ酒」。
ご主人がどぶろくも出してくれた。


お浸しが「サワモダシ」と「ミズの実」。

和え物が「ゴガラミ」の胡麻和えでとっても美味しい。

煮物は、ブナカノカ・糸蒟蒻・凍み豆腐、
それと珍しい「ホウキモダシ」

オレンジ色の「マスタケ」もあった。

山形県でぐらいしか食さない、アケビの皮にきのこを詰めた珍味も格別。

刺身は大井沢で養殖されている「紅鱒」、とっても食べやすく美味しい。


岩魚を焼いたものと「ウラベニホテイシメジ」も全て平らげた。

天ぷらは、「南瓜」、「月山筍」、「アケビ」、「マスタケ」、「舞茸」を抹茶塩で。

ご飯は「シシタケ あるいはススタケごはん」で、とっても地味あふれるものだ。

汁物がきのこが4種類入った「いもこ汁」、最高だった。YHは三杯お替りしていた。

全体的に珍しいきのこがふんだんで、秋を思う存分味わった。

友人らとは朝方1時半まで語り合った。
寝床に入ってからもあいかわらず風の音、雨のばらつく音が凄い。


次の日の朝は、YHが志津を離れるのが天もわかって、次第に晴れ間が見えてきた。

朝食はオーソドックスだが昨晩のいもこ汁とシシタケご飯を再びご馳走になった。






帰りは2011年9月に訪れた時と同様、ご主人と奥様が笑顔で見送ってくれた。


皆と別れてから、ちょっと地蔵池周辺を散策した。

【お地蔵さん】








紅葉の見ごろはもうちょっと後のようだ。


月山に行く街道の手前の方だけ歩いてみた。
様々な紅葉した小高木や赤い実を見つけることができた。

【マユミ】

ニシキギ科 ニシキギ属

ちょっとぼやけたが、たぶんスイカズラ科ガマズミ属の「ガマズミ」。


【ヤマアジサイ】


ウルシ科ウルシ属の「ヌルデ」




【ブナ】


帰りに「道の駅にしかわ」できのこをお土産に買った。


【なめこ】


【原木舞茸】


【ホンシメジ】



これらのきのこを使った本日の晩御飯


【舞茸ご飯】


【ホンシメジ、舞茸、鶏肉、インゲンを使った煮物】


ホンシメジの味が濃い。


こちらも併せてご覧いただければ幸甚。
http://blog.goo.ne.jp/utakata96/e/76fc559524f7cf72fb7140ced647f990


落選

2013-10-11 12:04:49 | テレビ番組
本日、落選の返信が届きました


10月26日、やまぎんホールで実施される「笑点」の公開収録に抽選で750組当たるので、往復はがきで応募したのでした。

葉書にも書いてありましたが、1万7千通を超える応募があったので、当たる確率は約4パーセント。かなり狭き門です。


けれどもし当たって、歌丸の真横の座席にでもなったらこっぱずかしいよねー

山形まるごとマラソン

2013-10-05 17:48:28 | スポーツ
Tさんに山下達郎のサイン色紙を頂きました~



そのTさんが、明日開催されるは第1回山形まるごとマラソンで疾走します。
ハーフの21.0975㎞ですが、是非頑張ってほしいです!


いつも今度一緒に走ろうとお誘いを受けるのですが、無理だなー
私はコース整理員のボランティアとして参加します。
約4000人の走られる皆様、走りを楽しんでください。