僕の感性

詩、映画、古書、薀蓄などを感性の赴くまま紹介します。

かっぱえびせん

2009-08-31 21:13:45 | Weblog


カルビー株式会社を創業し、大ヒット商品「かっぱえびせん」を生み出した松尾孝氏は、戦前から広島で食品会社を経営。米を製粉したお菓子などを作っていました。ところが、1945年、広島に原爆が投下。市内中心部は一瞬にして廃墟と化してしまいます。さらに戦争の結果は敗戦。人々が失意のどん底にいる中、彼は、そこで多くの人に喜ばれる食べ物を作ろうと決意するのです。

彼がまず販売したのは澱粉にヒメムカシヨモギを混ぜた団子。手軽に空腹を満たすことができるため、行列が出来るほどの売れ行きだったといいます。そして戦後の混乱が収まってくると、子どもたちに元気になってもらおうとキャラメルの販売を開始しました。

次に彼は好きだった「エビの天ぷら」の美味しさに目をつけ、瀬戸内海でとれるエビを殻ごとすりつぶし小麦に練りこむ「かっぱあられ」を作ることに成功しました。
昭和20年代に清水昆画伯の「かっぱ天国」という漫画もてはやされ、かっぱのキャラクターをパッケージに描いてもらったのです。




1954年彼は社名をカルビー製菓会社に変更します。実はカルビーとは、カルシウムとビタミンのこと。「日本人に不足している栄養素は、カルシウムとビタミンB1」という話を聞いた彼の、人々の健康に役立つ商品を作りたいという願いが込められているのです。

Y 羽ばたく

2009-08-30 22:59:42 | 卓球
今日の卓球の試合でとても頑張ったYがいた。練習試合で5点、6点、7点のストレートで負けた相手にフルゲームまで粘る事が出来た。しかもジュースまで持ち込んだ。最後は力尽きて10-12で敗れたが、試合に明確な意思が見られたのは立派だ。私は大いに讃えたいと思う。
自分は何事にもひたむきに汗を流す若者が好きだ。特にスポーツには打算がないし、その情熱の陰に人知れず涙する苦労があることを度々知る。
卓球は至近距離で戦い、相手との駆け引き、コースの予測、フットワークの良さが試される。勝つことはとても大事なことだが、そこまで至る己との戦いや、たゆまぬ精進が私にはとてつもなく愛しく思えるのだ。
今後の人生で、往々にして誤解や齟齬から一人悩み苦しむ事があるだろう。
そんな時でもほんの一瞬でも魂の焔を燃え滾らせた実績があるならば、その頑張りを生き甲斐として楽々と克服することが可能になるだろう。
だから今は若さという代償を負い、苦労することだなぁ!
昔のおにいちゃんの世迷言、戯言かも知れぬが、ありふれた苦言に案外キラリと光るものがあるときがあるんだよ。

手紙の頭語と結語

2009-08-29 22:45:10 | Weblog

拝啓の結語は

敬具です。

前略の結語は草々になります。

急啓  略啓の結語は不一(ふいつ)になります。

目上の人に対しては
頭語に
拝呈 謹啓 謹呈 恭啓を使い、その結語は
敬白 謹言 頓首 再拝などとなります。

「不一」の意味は「気持ちを十分に書きつくしていない」になります。

ブザー・ビート第7話

2009-08-29 22:29:12 | 
練習帰りにいつもの公園を訪れた直輝(山下智久)は、誕生日を迎えた莉子(北川景子)に電話します。
莉子は、誕生日のお祝いにボールをドリブルする音を聴かせてほしい、と直輝に頼みました。
その音で、直輝が隣りの公園にいることに気づいた莉子は、窓を開けると
「キスしない。5メートル以内に近寄らない。だから・・・もう会わないなんて言わないで!」と切実に訴えたのです。
その言葉を聞いた直輝は、莉子の部屋に駆けあがると、彼女を強く抱きしめてキスをしたのでした。

やっと男らしさを発揮してくれた上矢直樹君です

スタニスラフスキー・システム

2009-08-29 21:07:13 | Weblog


モスクワ芸術座の創立者で演出家兼俳優でもあったコンスタンチン・スタニスラフスキーが編み出した体系的な演技術を「スタニスラフスキー・システム」といいます。一言で言うと「役者は与えられた役を真剣に生きなければならない」というもので、そのためには役のキャラクターを徹底的に分析したりするなど、ひとつの役になりきるために様々な課題や方法論が展開されています。

このシステムがアメリカのアクターズ・スタジオに伝播。
マーロン・ブランドやジェームス・ディーンなど個性派、演技派を多数生み出す事になりました。

一例を挙げます。

柔軟な身体はとても重要。固い身体では表現の可能性も狭い。どうすれば身体をコントロールする事ができるのか?どいうすればリラックスできるのか?

自分自身や目の前のものなど一番間近のフォーカス、対話者など自分を取り囲む領域の中の中間的な位置のフォーカス、周囲の景色や遠い所にいる人物、観客など一番遠いフォーカスの3つのレベルの焦点に気をつける。舞台上では様々なフォーカスが交錯し、即座に移り変わる焦点がひとつに絞られたままでは演技は非常に狭く不自由なものになってしまう。

単に誰かの外面的な特徴をコピーしただけでは演技とはいえない。人物の特徴、置かれた状況、全ての行動、振る舞いには理由がある。それを正当化せよ。  自らの経験は演技に活かされる。脚本上の人物体験はそのままでは舞台上に活きない。マリオネットではなく、一人の人間として存在するためには実体験を演技に投影させる。そうすれば上っ面だけでなく真実な演技となる。

ほんの一部の理論を紹介しました。現代ではスタニスラフスキー・システムは古い理論として俳優に取り入れられていませんが、温故知新というように体系的ですばらしいこの理論を学ぶのも無駄な事ではないと思います。

世阿弥の紆余曲折

2009-08-28 22:27:50 | Weblog
観阿弥・世阿弥の親子は足利三代将軍の義満の寵を得て、能を大成しました。
観阿弥・世阿弥の猿楽一座・観世座は全盛時代を迎えるのです。
猿楽はもともと物まねなどの滑稽芸を中心に軽業や手品、曲芸、呪術など多岐にわたる芸能を行ないました。そののち世阿弥はさらに幽玄美を取り入れた能へと発展させます。

けれど義満没後、義持は田楽を重視した増阿弥を保護し、世阿弥は冷遇されてしまいます。田楽は、豊穣を祈り笛太鼓を鳴らす賑やかな芸能でした。その中でも増阿弥は尺八の名手で、「冷えたる美」を実践しました。

さらに六代将軍義教の時代になると、世阿弥はあからさまに排除され始めます。義教は兄弟の義嗣と仲が悪く、義嗣の贔屓にしていたのが世阿弥の一座だったからです。義教は世阿弥の甥の音阿弥を重用し、世阿弥は都での能を演ずる機会を失ってしまいました。音阿弥はその芸風を「希代の上手」とか「当道に無双」と絶賛され、芸人としては世阿弥以上の人物でした。

世阿弥の長男、元雅が伊勢で死亡し、次男の元能も芸の道を捨て出家してしまいました。義教は世阿弥に後継者がいなくなった事を理由に、音阿弥に観世四世家元を継がせる事を強要してきました。世阿弥は大和で大活躍していた娘婿の金春禅竹に四世を譲るつもりでこれに抵抗しました。しかし将軍に謀反した重罪人として逮捕され佐渡に配流となるのです。

佐渡に配流された理由に別の説があります。長男の元雅が南朝と通じていた疑いがあるのです。元雅は、元能が出家した前後、大和国吉野の山中にある天河社に能を奉納していますが、吉野では南朝の後胤が鎌倉の公方らと反足利の同盟を結んでいました。また、元雅が死亡した伊勢は、南朝方の北畠氏の勢力地であり、これも南朝との関わりと考えられます。元雅が南朝の残存勢力と結び、何らかのはかりごとに関わっていたならば、父である世阿弥があれほどの罪に問われたのも不思議ではないですよね。

世阿弥は、後に配流を解かれ、大和の戻り、八一歳まで余生を送ったそうです。

酢でメタボ改善

2009-08-28 21:33:30 | Weblog
今年の5月15日の記事によると、酢を毎日大さじ1~2杯飲み続けると内臓脂肪や血中中性脂肪が減少することが、ミツカン中央研究所で行なった臨床試験で分かった。

臨床試験は、25~60歳の男女175人を対象に実施。リンゴ酢の摂取を1日大さじ2杯分(30ミリリットル)、1杯分(15ミリリットル)、摂らない-の3グループに分け、12週間内の経過を観察、内臓脂肪や血中中性脂肪を比較した。

その結果、大さじ2杯のグループでは、内臓脂肪が平均で4.95%減少。血中中性脂肪は23.21%減と、特に大きな効果があった。体重(2.64%減)や皮下脂肪(2.79%減)、腹囲(2.02%減)の数値でも肥満改善の効果が示された。大さじ1杯のグループでも一定の効果があったが、摂取しなかったグループは変化がなかった。

 同研究所によると、酢酸には血圧や血中コレステロール値を下げる効果もある。「メタボリックシンドロームの改善には非常に有効だが、摂取をやめると脂肪は元の水準に戻ってしまうので、継続的に摂取してほしい」としている。

ゲンゴロウとガムシ

2009-08-27 23:02:55 | Weblog
子供の頃、ゲンゴロウやタイコウチ、ミズカマキリなど捕まえて遊んでいました。

ゲンゴロウはコウチュウ目 オサムシ上科です。
水の抵抗の少ない流線型の体型、効率よく水を掻くことが出来るようブラシ状になった後脚、水中での呼吸用の空気を溜め込むことの出来る体の構造など、遊泳に非常に適した構造を持っています。
泳ぎの上手な彼は、弱った小魚や水生昆虫を摂食します。

(ゲンゴロウ)


対してよく似た甲虫目ガムシ科のガムシは後肢の形態がゲンゴロウのように特殊になっておらず、流麗な遊泳を行なえず、水中を小刻みに震わせながら早く歩くといった感じの遊泳です。
泳ぎが下手なので、もっぱらアオミドロのような糸状藻類やクロモのような水生植物を食料にしています。


憚(はばか)り

2009-08-27 22:17:42 | Weblog
憚り
とは、「おそれつつしむこと」、「遠慮」などの意味があります。
音読みは「タン」で、忌憚(キタン)は、「言うことを避けて遠慮すること」です。
「憚りながら」と文頭に来るときは、「恐れ多い事だが」という意味になります。

憚(はばか)る
① 気を使ってさしひかえる  遠慮する

② はばをきかせる

以上二つの意味があります。後者は、「憎まれっ子世に憚る」という具合に使います。

緊張を抑える裏技

2009-08-27 15:35:03 | Weblog
伊東家ランドで 緊張したときのドキドキを抑える裏技を紹介していました。

左手の薬指を右手で軽くギュッと握って離すを繰り返し 一分間行うのです。

心拍数が上がっても、この動作を繰り返しただけで、平常値の70~90に下がりますよ^o^
薬指にある三焦経というツボを刺激すると 精神安定の効果があるのだそうです。
大事な試合の直前やコンテスト、スピーチなど緊張を強いられる場面で試して下さいね。