朝日町の椹平(くぬぎだいら)のヒメサユリが見頃を迎えているようです。
というわけで、昨日の夕食です。
今日も元気に仕事します👍️
裏の桜は満開なり
家の玄関
庭のたらの芽が食べ頃かな?
アパートの屋上に上がる。
体育館の桜🌸
雲ひとつない青空
風光明媚な山々
朝日岳1871m
湯殿山1500m
半分隠れる月山1984m
葉山1462m
未だ雪を抱き聳える
蔵王ロープウェイで地蔵山頂駅まで行った。
展望台は風が凄まじく凍えそうなので
1775年建立された地蔵尊をお詣りはしたが、
斎藤茂吉の句碑を眺めはしたが、
寒い
霧氷
すぐ山頂駅の食堂で蕎麦を食べた。
ケーブルカーからの眺めは良いよー
横倉の壁
新左衛門の湯で冷えた体をあっためた。
内湯がミネラルマグマ温泉玉入り弱アルカリ泉
露天が源泉100%弱酸性泉
硫黄の匂いに満ちている。
とても体があったまった☺️
山形の蔵王には、古くから蔵王信仰を構成する一つ龍山信仰がある。
基層には龍山を源流とした小河川を農業用水として田地を開発していったので水神・作神信仰がある。
それより以前には修験者の修行の場であり
平安時代、蔵王、龍山には霊山寺が作られ、麓には多くの坊が立ち並んでいた。
龍山信仰(瀧山信仰)の参道(登山口)で、元木、小立、岩波、八森、土坂へと至る表参道に、天延元年(973年)、元木の大鳥居が立てられた。
日本最古の鳥居として有名である。
今日の午前中、用事のついでにそこを訪れ、古人(いにしえびと)の魂を感じてきた。
1000年もの長きに渡って風雨に耐えてきたその姿は、荘厳であり、静かであり、いかなる迷いも憂いもない。
テレビで「ポツンと一軒家」という番組を観るが、とても面白い。
一人で住むその人の生きざまやエピソードに心温まることも多い。
視聴率も良いらしいが、人はとかく都会の喧騒や人付き合いの煩わしさから逃れ
田畑を耕したり、魚釣りなど自給自足の生活にあこがれる傾向にある。
また、先祖代々から受け継いだ田畑があったり、昔からある神社や寺や観音堂を守っていこうとする人もいる。
もともと日本人には浄土が山の中にあるという観念もあり、死者が49日間家の軒先にとどまり
それを過ぎると近くの端山(はやま)に行き、追善供養を続けると死霊の荒さが消え、もっと高い山である奥山(深山)にのぼり、
祖先神として鎮座する。このような山中浄土感を誰しも持っている。
自分の場合、「迷い家」や「隠れ里」に感覚的に魅せられてきた。
要するに、山里深くいって桃源郷のような場所に黒い立派な門をもつ一軒家があるという伝説。
この家にたどり着いた者へは、何か一品家のものを持ち帰ってよいという決まりがあった。
たとえば漆塗りの膳椀などである。
また、岐阜県飛騨地方には(五)箇の荘の名の隠れ里があった。
危険な谷の架け橋を16ほど越え渡って辿り着く、幾多の山々の峰超えた奥地の秘境の楽園である。
そこは前田家の領地で家々は美しく華麗、人々はみな100歳以上の長寿、綺麗な白絹の着物を着てみな豊かであり貧富の差などなく、戦乱による災いもなく言葉も古代のまま。
村落中央に瑪瑙でできた山がそびえ立ち、黄金製の竜の噴水があり水が噴出し別世界のようである。収入源は煙硝を産出し加賀の城に運び2000金の収入に変え、村の宗旨は浄土真宗、寺の数は多い。
ただ隠れ里や迷い家を偶然訪れたものには良い待遇が待ち受けているが、その場所を去って
再び訪れようと試みても決してたどり着けないのだ。そしてなによりも欲のない人しか隠れ里には行けないらしい。
とにかく、平家の落人伝説やら、なぜ山奥に一人で住むの?という興味が尽きないのが一般人である。
けっして文明の利器やネット社会の恩恵に授かっている現代人にとって、憧れはするだろうが
電気や水道が通っておらず、コンビニもないところ、
わざわざ行って、肉体的に間違いなく苦労するであろう山奥には
住まないのが大多数であろう。
立原道造は度々信濃の軽井沢の追分で過ごした。
そこで知り合った黄色い花を愛する関鮎子に恋心を寄せていた。
鮎子をゆうすげになぞらえて詩も作った。
ゆうすげびと
かなしみではなかった日のながれる雲の下に
僕はあなたの口にする言葉をおぼえた
それはひとつの花の名であった
それは黄いろの淡いあはい花だった
僕はなんにも知ってはゐなかった
なにかを知りたく うっとりしてゐた
そしてときどき思ふのだが 一体なにを
だれを待ってゐるのだらうかと
昨日の風に鳴っていた 林を透いた青空に
かうばしい さびしい光のまんなかに
あの叢に 咲いていた・・・・・さうしてけふもその花は
思いなしだか 悔いのやうに――
ゆうすげはレモン色で比較的高くない草原で夕刻から夜にかけて咲く花。
対してニッコウキスゲは高い山の草原に昼間に咲く花である。
ゆうすげ、ニッコウキスゲ、ヤブカンゾウ、ノカンゾウ、いずれも古名「ワスレグサ」となり
その花を手折って胸に抱くと憂いを忘れ去るという。
私の頭の中は、この道造の詩と、ジブリ、風立ちぬの中で、堀越二郎が菜穂子に出会った軽井沢で風にそよぐたくさんのユウスゲでいっぱいだった。
それに重なるように、尾瀬のそよ風に揺れて咲くたくさんのニッコウキスゲを求めて
バスツアーに参加した。 集合が山形駅朝4時55分。出発が5時、参加者40名。
国道49号線を走る。左手会津磐梯山の麓に慈母観音像が見える。
尾瀬御池に到着、シャトルバスに乗り換え、尾瀬沼山峠まで行き、そこから尾瀬沼の長蔵小屋まで往復140分ぐらいかかった。
桧枝岐村で割烹民宿「かどや」を営んでおられる平野氏のガイドのもと、貴重な高山植物を楽しみながら完歩した。
楽しみのニッコウキスゲはあと10日ぐらいしたら見ごろだとか、ほとんどが蕾であった。
咲いたニッコウキスゲを見つけた!
ゴゼンタチバナ
花がハナミズキに似る。石川県白山の御前峰に由来し、カール・フォン・リンネが命名。
アカモノ
花が終わると咢が成長し果実を包み込み赤色の偽果となる。これは甘いらしい。
子供の頃食べた記憶がある。山形ではトランプのハートを赤桃というが、赤桃からアカモノに転訛したらしい。
ハクサンチドリ
ラン科、白山に多い。花の付き方が千鳥の飛ぶ姿に似ている。
ワタスゲ
白い綿毛が可愛い。別名、スズメノケヤリ
タテヤマリンドウ
この高山植物が最も好き! 楚々として可憐。
イワカガミ
コバイケイソウ
若芽がオオバギボウシやノカンゾウに似るので、毎年のように誤飲による食中毒が発生している。
ツマトリソウ
ぼやけてよくわからないよね。
シナノキンバイ
ウラジロホウヤク
レンゲツツジ
尾瀬以外のレンゲツツジにも毒があるので蜜を吸わない事。
沼山峠から尾瀬沼を望む
雨には祟られなかったが、木道が滑る箇所があるので、必ずトレッキングシューズを履いて行くこと!
シューズのソウルが剥がれることがあるので、予備を持っていくこと。
寒くなるので防寒具も必要だし、水筒やペットボトルも携帯すること。
氷河時代に燧ヶ岳の噴火で盆地に土砂が堆積、平坦な湿原が形成されたということだ。
ラムサール登録湿地にも選ばれている。
今回、ガイドさんが、盗掘の心配から、普段説明しない希少植物を教えてくれた。
写真を撮らない、ブログに載せないという約束で教えていただいたので
秘密だよ~
小瀬沼山登山でひーこらゆって、大江湿原・尾瀬沼の景色を堪能して、またシャトルバスで尾瀬御池に戻った。
そこから桧枝岐温泉の「森の温泉アルザ尾瀬の郷」でひとっ風呂浴びて、休息の時間を頂き
またまたバスで山形へと向かう。山形駅に着いたのが午後10時10分。印象深い日帰り旅行であった。