うさたろうの 気儘なフランス散歩

2年の予定が丸7年。赤貧学生としてのフランス生活にも終止符。約4年8ヶ月続けてきた日記、改め、気儘なフランス散歩…

学生ストを横目に思う

2006-02-28 05:41:41 | フランス(教育・学問・社会)
んもぅ~っ!これじゃあ何を撮りたかったんだか全くもって分からないじゃない!!!
しゅん

朝の、とある大学の入り口前(真ん中のオレンジ色の垂れ幕のところ)、たくさんの生徒がたむろっているのを撮りたかったんですけど。。。

そう、私の住いは、この大学の目と鼻の先。
そして、毎朝、フリーペーパーを取りに行くメトロの駅がこの広場の一角にあります。
ですから、今朝もいつも通りそこを通りがかったのですが。
普段より人が多い。
目を凝らしてみると、門の前にバリケードが築かれ、誰一人として校内に入れないようにしている。
何事だろう?と思って、ちらしを配っている人のところにわざわざ行ってもらってきました。

ふむふむ…あぁ、そっか。
学生が、先日議会の承認を得ずに法制化されてしまった新雇用契約形態に関する法律(←説明すると、ものすごぉ~く長くなってしまうので割愛。ってよくわかってないんじゃないの?と裏の声)に反対してデモをしようとしているのね。
…ご苦労様です。

ん?れれ、でもうちの大学は授業あるよね?

なぁんて家に戻ろうとしたら、あぁ!無念。
1週間ばかり前に話題にした、IKEYAの広告をまとったバスが目の前をサァ~っと通り過ぎて行ったのでした。
バスって、写真を撮るには早すぎるよぉ~




それにしても。このフランスでしょっちゅう行われるデモ行進。
慣れとは恐ろしいもので、最近は、消極的ながらも何となく理解できるようになって来ました。

こちらに来た当初は、「そんな無駄な労力を使って何にもならないのに。バッカみたい。」という気持ちが強かったし、公共サービスのデモ行進のみならずストも頻繁で、影響を受けると
「考えられない!許せ~ん!」と憤っていたものですが。

諦め度数がグゥ~ンと上昇したことと、日本のように殆どデモ行進なんてやらない・最後のどうにもならない悲痛な叫びのようなものと違って、こうして何でも行進されちゃうと、デモ行進して態度に表さないと本気じゃないんじゃないか、そんな気分になってくるとでもいいますか。

つまり、スゴイ問題が起こったら、連帯感と使命感を帯びて万人に訴えるがため何が何でも必ずデモ行進をする。みたいな。
そんな図式が潜在意識の中にあるのだと思います。
…歴史的背景・そしてそこから生まれる価値観の違い、なんでしょうね。


昨日(日曜日)も、実は大々的なデモ行進が行われました。

23歳の若者が誘拐され、高額な身代金を要求されたものの、結局は犯人グループから残忍な拷問を受けた挙句瀕死の状態で発見され搬送中に亡くなった、という尋常では考えられない悲惨な事件が先日起きました。
…これも詳しくは説明しませんが、そもそも彼がターゲットにされた理由は「ユダヤ人=金持ちだと思われたから」、と。

そして、彼に対する哀悼の祈りを捧げると共に、それは反ユダヤ主義への反発、とどのつまりは人種差別への糾弾ということになり、昨日のデモ行進が全国的にも行われたのであります。

…ホントは、あまりに大々的だったし、人種差別はやっぱりスゴク反対なので、行って見てこよう、気分が乗れば経験のためにもちょっと行進も、と思っていたのですが。
あまりの午前中の寒さに、すっかりそんな考えは吹き飛んでしまった…。

ま、でも後でテレビとかでいろいろ見て、行かなくて良かったと思ってます。
政治色が強くなっちゃったみたいな面もあったし、何かやっぱり私の思いとは全然違う方向だったかな、と思うので。

…スゴク穿った見方をしちゃうようですが、多分、昨日行進した人の中に「人種差別反対」と本気で唱えながら、実は自ら人種差別をしている人もいるんじゃないかなって。
それくらい、親切で優しい人も多いけど、日常の生活の中で「さりげない」人種差別にあうことも結構あるもんなんです。。。

ん、今日は何だか寂しい結論になってしまいましたねぇ…。
月曜日から、失礼しましたぁっ

弥生を待ちわびつつ一人鍋

2006-02-27 08:17:33 | うさたろうの食生活
先々週の野鴨に引き続き、先週は家禽の七面鳥の大量死、フランスの鳥インフルエンザの影響がかなり深刻になっています。

日本は早々にフランス産のフォアグラも含めて家禽類の輸入禁止。
そんなニュースが、こちらの週末のトップニュースで報道されていたりしました。
…なんでも、日本はフランスのフォアグラ4番目の輸入大国だったそうで。
(誰が食べてたのぉ?…日本でそんなにしばしばお目にかかった印象はないんですけど。)

国内でも買い控えが広がっていますが、このちょっとしたパニック状態を制するのに政府も必死です。
シラク大統領も「調理すればウィルスは絶滅し影響はない」と言明。

「そうよねぇ、養鶏場の方も大変だわ。買ってあげなきゃ」と思うものの、他にも食べるものがある中、敢えてこの時期に食べなくても…なんて小市民である私は、つい、最終的には豚肉や牛肉を買ってしまっています。。。

今日も、そういうわけで牛さんと豚さんを挽いてハンバーグでも作ろうかなぁなんて考えながら、30分くらいかけて歩いて、初めてのマルシェの肉屋さんに。

ところが、そのマルシェまでの道のりがあまりに寒かったので(ここ数日スッゴイ冷え込んでいるのです。小雪がチラついたり…春はどこなの?って感じです)、やっぱりオーブン料理か鍋に…。という思いがよぎり、ウィンドーを覗き込んでいたのでした。
そして結局…
私が頼んだのは、豚肉のフィレ肉500g。



恥ずかしい話、これまでも買おう買おうと思いながらも、実はフランスに住み始めて1度も買ったことがありませんでした、豚さんのフィレ。
だって、高いんですもの。
…といっても、そんなに高くはないのですよ。
ただ、牛のステーキ用の肉、フィレやアントルコートなどと同じ、グラム値段するのです。
だから、ずっと日本で、牛肉が1番高いと思い込んできた私には、やっぱり何だか手が出なかったのでした。

それに。
フツーの豚肉も、こちらはスッゴク美味しいのです
トンカツなどにしても柔らかくてジューシーに出来上がるので、そんな高い豚さんを買う必要を感じたことがなかった、というのも本当です。



しかし。
今日は出来心で、メニューも思いつかないまま買ってしまった。
さぁて。何を作ろう。
美味しいステーキと同様のお肉だもの、間違いなく美味しいに決まっている。
あまりゴテゴテ調理しなくて、お肉自体が楽しめるもの。
そ、ありきたりとはいえ、シャブシャブでしょう!

自分一人なので、肉切り機も出さず、包丁を研いで薄切りに。
肉は真っ赤。
こちらの肉なので、脂は勿論、サシで入っている訳はありません。
ひょっとして「肉肉しすぎてシャブシャブにかえって向かないのじゃないか?」と不安がよぎりましたが、そのまま続行することにしました。

今日は常夜鍋ではありませんが、豚さんなので鍋には料理酒もたっぷり入れて、葱・白菜・えのき(これは中国産の缶詰)・豆腐を投入。
たれは、ポン酢とゴマだれ(かなりゴマが粒粒だけど…)も用意して一人鍋の始まりです。
ワインは?
はい、1本だけ買い置いてあった白、ソーミュールにしてみました。やっぱり和食の範疇だから赤よりいいでしょ…

で。
主役の豚さん、これがスッゴく美味しい!
普段のより更にずっ~と柔らかくて、味もソフト。
ですから、意に反して、ゴマだれよりポン酢があう。
パクパクいけちゃいました。



これまでも、何度か日本のお友達と我が家でシャブシャブをやりましたが。
フツーの豚さんでも、時によっては牛より豚に軍配があがることもありました。
でも。
この豚のフィレ肉でやれば、必ずや豚さんが人気の的になることは間違いないでしょう。
…ひょっとすると日本の牛シャブとも勝負できるかもしれません。

これで、こちらで豚シャブ屋さんを開いたらきっと大盛況だなぁ…なんて、またありもしないことを想像しながら、一人のくせにまったりと長い夕飯の一時が過ぎていったのでした。
…明日、残りのお肉で何を作ろう?

好きな飲み物

2006-02-26 07:26:09 | フランス(食べ物・飲み物)
私はフランスの生活も、日本の生活もそれぞれに好き
だから、日本に帰りたいなぁと思うこともしばしばですが、やっぱりこちらにできるだけ留まりたいなぁと思うことも。

そんなことをツラツラ思いながら、物質面を比べると、というより食品ですねを比較すると、どちらも甲乙つけ難かったりします。

ただ「あぁ。やっぱりフランスにいたい!日本に帰りたくない」と思う理由としては、1にワイン、2にワイン、3も4も5もワイン…で。なんちゃって。
…ま、それに続いて、チーズ・バターなどが即刻頭に浮かびます。

でもこれら以外に、私にとって必要不可欠になっている日常品があります。
それは、ガス入りミネラルウォーター。
喉が渇くと、グラスに甘くないレモンシロップをいれて、この水を注いでゴクゴクと飲み干すのです。

…日本人には飲みなれないこのガス水、私も旅行で来て飲んだ印象は「おいしくない!」。
それに、元々炭酸ジュースを一切飲めない私なので、こんなものを愛飲するようになるとは思っても見ませんでした。

でも、そう、こうしてレモンが入ると、まるでビールを飲んだときのような爽やかさなんです。
つまり、私にとって「ビールを飲みたいな」と思ったときの代わりにもなる、というわけ。
いくらビールも安いからって(以前も書きましたが、私の普段ビールは500mlで39サンチーム=60円くらい?)、学生としては、そんなに飲んでばかりいるわけに行きませんものね

大学の答案用紙

2006-02-25 06:37:48 | フランス(教育・学問・社会)
先ほど、先学期のノート・資料整理をしていました。
今後二度と参照しないだろうなぁというものをドンドコ捨てる、但し追試がありそうなものは別にして

そして、今日の写真の紙はですね。
実は、即刻捨てようと、破りかけたのですが、目新しく感じる方もいるんじゃないかと思いついて、パチリ。

しかし。
相変わらず駄目ですねぇ。。。
スキャナーでもないと全然わかりませんね。ご堪忍。



そ。これは、こちらの大学の期末試験などに使用する共通答案用紙です。
こちら、って、大学1つではなく、フランス全国、ですよ。
同じものを使うって、面白いなぁと思いませんか?



…私は最初にこの紙が配られたとき、少々面食らいました。
というのが、それは前の大学のときのことなのですが。
試験は、学期間中(ほぼ中間)と期末の2回行われることが殆ど。
そして期末試験は、「期末試験期間」として、学校が公式に認定した期間より以前に、学科毎、担当の先生の都合と生徒の希望のすりあわせによって実施日が決まり、行われることが慣例になっていました。

しかし、全科目のうち最低1科目だけは、その学校として定められた期末試験期間中に行われなければならず、その際にこの用紙が配られ、私は初めて遭遇することになった、というわけであります。




この紙は、最終的に右上の黒い三角の部分を手前に折り、糊付けされるようにできています。(予め封筒のノリシロみたいに、濡らせば張り付くようになっているのですよ)

つまりですね、隠される部分には、名前と生年月日と、忘れましたが(さっきもう捨てちゃったので)何がしかの番号(学生番号ではなかったような気がする…)を書くようになっているのです。

これが何を意味し、どういう事に役立つのか。

この答案用紙で実施された学科の採点は、何人かの採点要員(多分教員ですよね、勿論)が手分けをして行う。
そして、採点に当たっては、個人的情報が入らないように、名前を隠すことによって公正に行われる、ということらしいのです。



そんなこと言ったってねぇ、(私が勝手に思うに)実際に問題を出した先生じゃないと採点はどうしたって不可能。
だって、○×ではなく、フランスの場合、記述式の答えしかまず求められないし。
そして、実際に学生数が相当数いれば別ですが、個人の筆跡なんて分かろうと思ったらすぐわかる。(特に外国人の筆跡なんて一瞬で判明…)
…私からしてみると、このシステムな~んの役にもたってないんじゃない?というのが正直な感想でした。

実際、あるときTGVでパリに向かう車中で、隣の男性がやおら鞄から出しなにやらセッセやっているのを盗み見をしたことがあるのですが。
ひゃぁ~、大学の試験の採点じゃん!
…目を凝らして観察すると、同じ地方の違う大学の名前が目に入りました。


それがまさしくこの紙だったのですが、案の定、採点時には折り曲げ・糊付けをされているはずの右上は、勿論そのまんま。
長方形の形をとどめた答案用紙でありました。
(ホント、糊付けなんて一体誰がするんだろう?)



そして。
今回、パリの大学で初めて期末試験を受けました。

同じ学科を受けるのは、いつも同じメンバーの15名ばかりだし、担当教員が監督官だし、そのシステムが機能しないのはお互い百も承知ながら、全ての科目で答案用紙としてこのタイプの用紙が配られました。
だから、たくさん余って(1科目に予備も含めて何枚も配られる)、今頃家で発見した、というわけです。



…いつもに増して、わかりにくい説明になって恐縮ですが。
こんなところにも国や体制に寄って違いがあるんだなぁ、って。
面白いでしょう?(そうでもないかしらん。。。)

美味しいランチに舌鼓

2006-02-24 06:02:14 | フランス(食べ物・飲み物)
私ったらホント間抜け。
今日は、美味しいものの写真を紹介できるわ!と思っていたのに。

食べるのにスッカリ夢中になり、最初のアントレを辛うじて撮っただけ。
デザートを食べ終わったときに、あれ?
そう。
膝の上にずっとカメラを構えたままだった。。。
それを気づかないなんて。ガックリです。



ま。気を取り直して。今日のランチのご報告と行きましょう。
日本人のお友達と、前々から美味しいフレンチを食べに行きたいね!と話していたのでした。
(勿論、私たちは学生なので、一般の方達のフツー食レベルの、であります。)

夜より昼のほうがずっとコストパフォーマンスがいい。
それに、彼女の中国人の彼(ディジョン住い)も、是非僕も一緒に行きたい!と言っていたので、彼がパリに滞在している間に。
というわけで、お互い午後の授業がない今日、決行することに。

余談ですが。
…朝一にあるはずの授業に行ったら、半分しか生徒がいない。
先生も来ない。
事務室に問い合わせると、その授業は急遽午後に変更になったとか。
そんなぁ~、ひどい!
だって、たった15人ばかりなんですよ、生徒って。
メールででも全員に知らせるべきですよ
真面目な私としては、ランチの約束を変更しようかと一瞬思いましたが、
折角楽しみにしていたんだもの、今度いつになるかわからない
「ええぃ、行ってしまえ!」と1回目のこの授業をさぼってしまったのでした


つまり、背徳のランチ気分でありましたが。
洋服も着替えて、ルンルン♪約束のお店に向かいました。
時間は彼女の授業に合わせて、1:30。
家から出てきた、彼女の彼とはレストランの前でバッタリ。
ドアを開けると…
うわぁ!満杯
その、こじんまりとしたそのお店は、所狭しとテーブルが並び、ランチの楽しげな雰囲気に溢れています。

とりあえず、私たちは3人であることを告げ、急いでないので空くまでゆっくり待ちます、と。
すると、お店のマスター(だと思う)がカウンター内に入り
「待つ間、赤ワイン1口でもどう?」
当然、「喜んで!」です。

そうこうしている間に、彼女も到着。
しかし、フランス人の食事はゆっくりですからね、なかなか3人が座れる席が空かず、更に待つこと暫く。
お腹もぺこぺこにすいたところで、席につくことが出来ました。

早速メニューに食い入る私たち。
メインだけ、或いは前菜2品で12ユーロ。
前菜とメイン、或いはメインとデザート、で14ユーロ。
前菜、メイン、デザートだと18.5ユーロという値段設定。
折角だから全部食べようよ!

前菜もメインも5種類ずつくらいある中から、それぞれ選びました。
私と彼女は、前菜に南瓜のクリームスープ。(写真手前)
彼は野菜のタルトを。(写真奥)

メインは、彼女がタルタルステーキ。
彼が牛肉のステーキ。
私は、子羊のシチュー(←名前忘れました)。
そして飲み物は…私が「ワインもしっかり飲むわよ!」と前もって宣言していた通りです。
(彼女は1口しか飲みませんけど。…因みに昼は瓶に注いで供されるテーブルワインしかなかったようで。それを結局2瓶いただきました。)

…つい詳しく聞きそびれましたが、彼女が本で見つけたという、このお店。
とっても良かったです。
是非また来たいなぁ、って。
とにかく、どれもこれもとっても美味しいんです。
ちゃんと仕事がしてあって、味付けもそれぞれスゴクよくできている。
(デザート(←大変満足しました。特に、お店の人の一押し・オレンジキュラソーの効いたスポンジケーキ)も全て、他の二人のチョイスも味わいました、えへっ、お行儀悪い?)

調理する方は、なんと日本人がお二人。(その他にも?)
とにかく、最後のほうにフロアに出ていらして、他のお客さんたちとお話してましたから。

お味も、雰囲気も、サービスもとっても感じが良かったし。
すっかり大満足の態で、冷え込んだドンより曇り空の下でも何のその、足取り軽く帰宅したのでした。


…普段はなるべく切り詰め・節約の学生モードですが、こうして美味しいものを気楽な気分で仲の良いお友達と食べるのって、やっぱりスバラシクいいもんですね。



暫くして追記:やったぁ!!!
今、女子フィギュアスケートが終わりました。
スゴイ、荒川静香さん!金メダルっ。

とっても綺麗でしたねぇ。
落ち着いていたし、優雅な演技でした。

…それに。
うふっ、一昨日書いたジェスチャア、今日はほんのちょっとスゴク控えめにしかしなかったので、嬉しかったかも
誰か言ってくれた?(うそうそ…)

あぁ、楽しい1日でございました

06年版ミシュラン、もうすぐ出版

2006-02-23 06:28:12 | フランス(食べ物・飲み物)
鳥インフルエンザのみならず、深刻な災難続きの鴨さんです。。。
自分の年(酉年)の後は、厄歳が来るものなのでしょうか。
…元気出してね

なんでも3月初旬に発行になる、2006年版レストラン・ガイドかの「ミシュラン」で、日本でもお馴染みのトゥール・ダルジャンが1つ星に転落したそうです。
かつては3つ星に輝いていたのに。
96年に2つ星に落ち、ついに…。

私の家から近いので、涙に暮れる鴨クン達に励ましの挨拶をしてきたところです



と言ったって、現実の私にとって星つきレストランの話なんて、悲しいかな、全くかけ離れた世界。

折角パリにいるのにねぇ。
こんなのを時々食べ歩き回れる生活だったら、ホント楽しいだろうな
…お金、どっかから降ってこないかなぁ?

ん!
でも。
今の貧乏状態、決して恥でも、それほど嫌でもありません。
気持ちは結構豊かです。



そう。
2年前でしょうか、「お金がないからこの春、神輿を担ぎに日本には帰れない」と、お神輿で知り合った人にメールを送ったことがありました。
(→私は、担ぎ屋ではありませんが。浅草・三社祭ともう1つ、新宿区のお祭りには必ず参加していたのでした。お祭り大好き

するとその人は
「ウサちゃんがお金が無くて帰れない、という理由では恥ずかしいだろうから、町内の皆には忙しくて帰れない、って伝えておくね!」と返事が来ました。

その時私は、なんでお金がないと恥ずかしいんだろう?と。
確かに、遊んでばかりいて、それなのに、借金ばかり抱えていたら恥ずかしいかもしれません。

「私は貧乏であることが恥ずかしいとは思っていません。お心遣いはありがたいですが、皆さんにはそのまま伝えてくださって構いません。」




確かに、お金があったらなぁとは、よく思います。
お金があれば、あれもこれもできる!

でも。
私は今の私の生活が好き。
というか、今経験している貧乏がとてもありがたいと思っているのは事実です。

働いている頃の私はかなりの高級取りだったくせに貯金もせず、
「江戸っ子は宵っ越しの金はモタねぇ、のよ!」(←似非江戸っ子でしたが)なんて息巻き、好きなことに(食べ飲み、旅行、舞台鑑賞、新しいモノ買い、etc)にお金を全て消費していました。
…欲しかったら買う、欲しかったら即使う。

多分そのまま働き続けていたら、きっと何も考えなかったことでしょう。
せいぜい、思うことと言ったら
「私はブランド品とか特に好きじゃないから、何もそれほど贅沢はしていないわ。」くらいなもの。
今考えると、なんて贅沢な生活をしていたんだろう、と思いますけどね。

そういう意味で、今の自分がありがたかったりするのです。
買うことが出来なければ自分で工夫する・ガマンする=買わなくても出来ることの大事さ、とでも言うのしょうか。
これからまた働くようになっても、この経験は活かしたいなって。
…将来的にもお金持ちになれる展望が欠片も見えないからかもしれませんけどね
ま、いずれにしても、卑屈にならず気持ちが豊かなのを実感しているのはありがたいな、と。


う~む。
でも!
パリにいる間、1回くらい星つきレストランに行ってみたいなぁ…。
働いている頃だったら、きっと何も考えずに旅行に来ては、さっさと何度か体験しているのかしらん?!

小さなことだけど、ちょっと気になる。。。

2006-02-22 07:23:51 | その他いろいろ
夕食後、勉強をそっちのけに、ついついオリンピック・女子フィギュアスケートを見ちゃったりしているわけですが。

残念ながら、安藤美姫さんのは見損ねました、が、荒川静香さん・村主章枝さんの演技はしっかり観戦できました。
失敗も無く高得点。(村主章枝さんはもっと得点上がってもよかったように思いますが。)

とにかく、今現在、二人ともかなりの高順位にいるようですね。
このまま保ってくれると嬉しいな

しかし。
実はテレビを見ながらちょっとショックを受けてしまいました。
何が、って。
すっごく些細なことなんですが。

選手が演技を終わって得点を待っている間、テレビカメラは選手とコーチを映し出します。
その際、選手は笑顔でカメラに向かって、手を振ったり、こちらまで聞こえないけどメッセージを言ったり、人によっては投げキッスをしたり…。

それが。。。
荒川静香さんが何をしたか、というと、両手をピース状態(人差し指と中指の2本を立てる)にして蟹さんのようにピコピコ動かしたのです
…これって、日本で流行っているの?

何だか、すっご~く、違和感を感じてしまいました。
というより、もっとハッキリ言うと、不快感に近かった、かも。

ジェスチャアというのは、万国共通ではありません。
ある国ではポジティブな意味をもつものが、他の国ではタブーな隠語的なジェスチャアと取られることもあります。

勿論私は、荒川さんが示したジェスチャアが、変な意味を持つと言っているのではありません。
ただ、こういう場合、オリジナリティ(?)より、万国共通皆にわかる気持ちの良いメッセージを表現するべきではないかしら?と思った次第です。



これからまだプログラムは続きます。
その度に(←って、2つしかありませんでした、ね。)、彼女がこの仕草をするかと思うと、ちょっと悲しいかも…。
誰か、荒川さんにアドヴァイスしてくれないかなぁ。
そんなの個人の勝手、と言われればその通りですけど、ね。



翌日追記:考えてみれば、カメラワークって万国共通なんですよね?日本の皆さんもご覧になったと思うのですが。あれってフツーなのかなぁ。。。

走る広告

2006-02-21 07:09:55 | フランス(日常用品・日常生活)
今朝、例によってフリーペーパーをもらいに、最寄の地下鉄の駅に行きました。
が、月曜日のせいか到着が遅れていて、1誌がまだきていない。
何もそんなに躍起になってもらわなくてもいいのですが、ホラ、何しろ金曜日のスドクの回答も載ってるしねぇ…。
と、近くをブラリと一回りしているときのこと。

?今の何?

そう、街の中に良く走っているバスが通り抜けて行ったのですが。
見たことも無いような広告が一面!
一気に眠気が醒め、よく見るべく一寸追いかけてしまいました。

…それは、こちらで人気のあるポピュラーな家具ショップ、IKEAの宣伝を全体にまとった乗り合いバスだったんですけど。
あぁ!
ホント、カメラを持ってでるべきでした…

というのが、ホントに。ナンダコレは!!!という状態だったのです。(少なくとも私にとっては…)
つまりですね、バス全体が広告(日本でもこの種はよく見た気がしますが)、何と窓の部分の殆どにも広告がかかっている(=色がついている)のです。
窓なんて無いじゃない!っていうくらい。

もし、私がそのバスの乗客だったら、絶対嫌ですね!
割引料金にしてほしい、といいたいくらい。
だって、バスの良さというのは、階段をさほど上り下りしなくていいことに加え、何より外の景色が眺められることだと思っているのです。
それが、窓がないバスなんて。
もし、中に乗ったらよく見える(防犯用のガラスみたいな)のだったら、勿論OKですが。
フランス人がバスごときで、そんな細かい芸をしているとは思えませんものねぇ。。。

というわけで。
学校に行くのも帰るのも写真を撮りたくて、カメラをポケットに、歩いてしまいました。(と言っても全然遠くはないのですが

しかし、数はとても限られているのでしょう。
再び見かけることはありませんでした。

が!
オオッ!と思ったときは既に遅かりし。(というわけでシャッターチャンスを逃しました…)
期せずして、同様のバスが私の目も前を通り過ぎて行ったのです。
これって、ナイキ?
まるで護送車じゃん!!!



もし、またIKEAのバスを写真に撮れるチャンスがあれば、再度アップしたいです。
これよりもっと吃驚りですから。

広告の狙いをしっかり果たしているのは確かでしょうけど。
でも!
私やっぱりバスの乗客として、気に入らないや

1日雨の日曜日には…

2006-02-20 07:17:45 | 日常生活の中で
あ~あ、今日は何だか無駄な1日を過ごしてしまった。。。

午前中はそれなりだったのですが、午後からオリンピックのテレビをダラダラ見出し…。
ふと気がつくと、昨日一緒にでかけた友達からのメッセージ。
「帰る前に、美術館に行くけど一緒に来ない?」とのお誘いでした。

しかし。
そのメッセージをもらってから既に1時間近く。
果たして会えるのかなぁ、と思いながらも、慌てて、今から向かうとメッセージを送り、美術館へと急ぎました。

着いて、数回メッセージをいれましたが。
返信なし。

考えてみれば、鑑賞するときに電話なんか持っていない(預ける)ですよね。
殆ど諦めつつも、近くのカフェで暫く待つことにしました。
1時間半ばかり寒さに震えつつ(寂れたカフェでした…でもそこしかなかったんですもの)本を読み、連絡を待ちましたが、音沙汰なし。

彼らは車でパリに来ていたし、明日は皆仕事だから、流石に今頃はパリを離れているだろう。と、帰宅する旨のメッセージを再びいれ、トボトボ帰ってきました。

それから夕飯を用意。
そしてまたテレビ。。。

こんなことじゃいけない!と思ったところが、ここ数日来嵌っている数独の紙が目に入ってしまいました。

一頃ブームの時は、全然興味を抱かなかったのですが。
それこそ、数日前のフリーペーパーの問題を何気なくやってみたら。
難易度「難しい」だったのに、簡単に出来ちゃったのにすっかり気をよくして、次から次へとやり始めることに。

しかし。
まだまだ初心者。
簡単に出来るつもりが、時々深みにはまって何時間もかかることがあります。
そうなると、余計悔しくて、次を手がける。
簡単に出来ると、満足してもう1つ…。
ホントきりが無いんですよね。

というわけで、夜が更けてきているのです。
これから学校が始まるので、そんなことをしている時間はないぞ、と自分に言い聞かせつつも、既に傍らにウィスキーを用意し、後数問だけやって寝ましょ、というところであります

パリで初めて、ジャズコンサート

2006-02-19 19:27:18 | フランス(余暇・習慣)
ここ最近、雨の音で目が覚める、と言ってもいいくらい雨続きです。
今日もやっぱり1日みたいですね。。。

今朝はブログの更新を忘れて、お料理に励んでしまいました。
と言っても、何のことはないこれから1週間のためのストック・下準備をしただけ。
明日から2学期が始まるので、気合!です。

さてさて。
昨晩は、友達とジャズを聴きに行き、そのままそのお店で食事をして帰ってきました。
(ジャズの演奏を数枚こっそり写真に撮ってみたものの、真っ暗で何も写っていません。)

以前私が住んでいた街の友達カップルが、パリの友達のところにこの週末遊びに来る、というのは前から聞いていました。
「行ったら電話するから、都合が合えば一緒にご飯を食べよう。」
勿論、うきうき心待ち

午後2時くらい電話がありました。
「今から朝ごはんを食べて、それから街に行くから。またその頃にでも電話するね。」

ん、今から朝ごはん?!
そう。
金曜日に着いて、遊びまわって(?)寝たのは朝の6時だったんですって。

内心ホッ、と。
2晩続けては、そんなことをしないでしょうから。
…私はやっぱり夜はちゃんと寝たいヒトなのです。
夜遊びも好きですけど、遊び過ぎちゃうと翌日は殆ど何も出来なくて、あぁ勿体無いことをした!とつい思ってしまうタイプ。
ウフッ、真面目なのかしらん、なんちゃって

というわけで、また4時ごろ電話をもらいました。
「今、ポンピドゥ・センターにいるから、来ない?」

早速出かけ、彼らと無事合流しました。
友達のカップルと、彼らのパリのお友達(男性)、それに、もう1組のカップル(やっぱり私が前住んでいた街に住んでいる)の5名。
その、もう1組のカップルの女性のみ、初対面でしたが、後の皆はよく知っています。

一通り挨拶を済ませ、それからはマレ地区の散策。
気に入ったお店があったら、入って…
結構なにやら、皆それぞれお買い物。
普段、ウィンドーショッピングしかできない私にはとても楽しかったりします。

そうして、ブラブラしながら、マレの端のほうにあるお目当てのジャズ・クラブに着いたのは6:30くらいでした。
7:00から始まるコンサートを聴いて、その後どこかで食事をしよう、という計画。


15分前にならないと、席にはつけないとのことだったので、そのままビールを飲みながら待つことに。
誰かがインターネットで調べてよさそうだ、ということで選んだらしいですが。
何気なくその日のプログラムをみると、歌とピアノ、それにコントラバス、それにドラムの構成なのですが、ドラム欄は日本人名じゃありませんか。
…始まる前から、何だか親しみを感じたのでした。

さて。
会場は、レストランの地下、客席は50弱という感じかな。
始まる前に、ほぼ満席になり、7:15ごろ、コンサートがスタートしました。

オリジナル曲などを散りばめながら、小1時間。
休憩をはさみ、その後40分ばかり9:00に終了。

いや~、楽しかったです。
すごく良かった!
…ジャズとか、何も知らないのですが、本当に素敵な充実したコンサートでした。
やっぱり生で聴くのはCDとかには比べ物になりませんね。
また、一人でも勇気を出して出かけてみようかな、と思ったくらいです。

それと特筆すべきは、この日本人のドラム演奏、素人ながらにも、その素晴らしさに感動モン、でした。
…Ichiro ONOE、さんと言う方なのですが、結構知られている方なのでしょうか。
友達も、ドラム良かったねぇ!と絶賛してましたし。

というわけで、すっかり気分は満足。
次に、減らしたお腹をどこで満足させるか?という問題ですが。
ここのレストランもいけそうじゃない?という話になり、ギリシア料理の案は立ち消え、そのお店で、ワイン&イタリアン系の食事となりました。
そして。
最終地下鉄まで、心ゆくまで楽しいお喋りの時間が続いた、ということであります。


追記:ググッてみました。ドラマーは「小野江一郎」さんでした。結構知られている、それなりに評判のある方のようですね。
因みに私が行ったジャズクラブは、「7 lézards」(=7頭のトカゲの意)です。

狼少年になりたくない、けど…

2006-02-19 09:17:08 | Weblog
たとえ夜遊びをして帰ってきたとしても、その夜のうちにサクッとブログを更新しよう、というのが目標なのですが。
あくまで、それは目標に留まり、しかも明日はまた日曜日!なんて思った日には、翌朝更新も許されるかしらん、なんて勝手に思うわけです。

従って。
今から、シャワーを浴びたら、あっという間にベッドにゴー、そしてグースカ気分になるのは自明のことなので。
今は、お断りのみ
…翌日に持ち越したからと言って、質には何ら変化ないことも自覚しているのですけど、ね。…甘いなぁ。。。

とにかく。
これが習慣にならないように、と僅かな可能性に祈るばかりであります。

なんちゃって寿司屋、初体験

2006-02-18 19:01:33 | フランス(食べ物・飲み物)
今日は日本人のお友達と、念願の「なんちゃってお寿司屋さん」に行ってきました。

一度、どんなものか行ってみたい!と、今日の連れのお友達(10年以上こちらに住んでいる)に漏らしたところ、つきあってくれる、とのことだったんです。

…既に昨秋からのお約束。
私の一時帰国の直後にそんなお店でいいの?と心配されましたが、構いませんとも。
とにかく興味津々、初体験であります。

オペラ座界隈と違って、どのお店もほとんど同じ概観・ネーミング・メニューディスプレイ。
どこがよいのか判断しかねます。

友達に聞いてみたものの、「どこも同じよ~!全部同じ経営者かも、って言う話もあるくらいよ。」
ふ~む、そうであったか

それでも興味深げな私に気を使ってくれた彼女は、お目当ての通りを端から端まで歩くことを提案してくれました。

改めて歩いてみると、数十年前には日本食モドキのレストランなんて1軒もなかったというこの通り、よくこれで商売が成り立つなぁ…と思うほど雨後の竹の子状態です。
しかも。
アジア人はあまりこちらに来ないせいか、お店の前に立ち止まると、ドアが開き呼び込みされたり、通りの反対側からお店を一瞥した私と目があって手を振られたり。
一体この世界はなんじゃい?という感じであります。

一通り歩いた後戻って、理由もなく、道半ばのそれほど新参組ではなさそうな、大き目の1軒をチョイス。
入店しました。

タバコを吸うかどうかを聞かれ、吸わないというと、奥のほうへ案内されました。
うわ~、こんなに広かったの?というくらい奥行きがあります。
しかも、案内されたほうの部屋?はほとんど満席。
夜の7:00過ぎなのに。
フランス人にしては早くない?

4つテーブルの並んでいる2人席の1つに案内されました。
…私は通路側に座ってしまったので、観察はこの並びの他の3卓に集中することになります。

コートを脱ぎながら、隣のテーブルのカップルの食事が目に入り、既に目は点。
お茶碗に盛られた白いご飯にお醤油をじゃぶじゃぶ、七味唐辛子をワッサワッさ振り掛けています。
「ね、ね、見て!すごいよ!」
と興奮する私に、友達は
「そう、皆するの。味がないと食べられないんでしょう。」
…周りはフランス人ばかりなので、日本語で言いたいことが言えます。

メニューを改めてみると、お寿司か焼き鳥、そしてそのセットメニューであります。
「意外と安いのねぇ。でも、これで足りるかなぁ?」
だって、例えば、結局私たちが頼んだセットメニューは、お寿司5巻に、焼き鳥4串。(これで12ユーロ弱)
そんな私に訝しげな視線を友達は投げかけ、
「足りなかったら後で追加を単品で頼みましょ。」

「お酒は、白ワイン?ロゼ?」
「焼き鳥だから、ビールにしようかと思って。」
「あ、そうか、確かにビール、よね。」と言いながら、酒飲みの私は後で頼もうとワインを密かにチェックしていたのでした。

オーダーして、ほどなくして運ばれてきたのは、キャベツの千切りサラダ、とシャンピニョン入りお澄まし(と呼べるのか?)。
ビールで早速乾杯し、サラダを食べ始めます。
「うっ。甘っ…」
ドレッシングで和えてあるのですが、それが酸っぱさよりかなり甘々なのです。
「確かに他のお店より甘いかも。でも、フランス人は酸っぱいのだめでしょ。でこのドレッシング結構人気なのよ。日本食材屋さんで売っていますか?ってよく聞かれるもの。」
ふ~ん…(ちっとも美味しいと思わなかったウサ。。。)

おすましもどきをチリレンゲで1口。
「うわっ、塩からい。…なんか思いっきりインスタントの味がするんだけど。。。」
「ホンとねぇ。シャンピニョンも生を切って入れただけみたい。」
…半分くらいでやめてしまいました。

そして次にやってきたのは、お寿司とお茶碗に盛られたご飯!
お寿司に、ご飯、ときましたか…
う~む。焼き鳥用とはいえ…
これは足りないことはないだろうな、もし全部食べたら、ね。

いつのまにかビールを飲み干した私は
「ワインを頼んでもいい?ちょっと飲まない?」と甘く誘ってみました。
あまりお酒を飲まない友達は
「一口くらいならね。」

喜び勇んで、ミュスカデを1本頼みました。
とてもこういうお店で日本酒は頼む気にならなかったもの。

そして、ワインとつまむお寿司は、思ったよりまぁまぁでした。
美味しいとは、言えないけれど、それなりです。
スーパーとかで売られているテイクアウト寿司より上格、かな。


それにしても驚くのは。
他のお客さん(私が観察できる範囲)は、どの組も一切アルコールなしなんです。
飲み物は、ただの水、あるいはコーラ、オレンジジュース。(お寿司に?と思うウサ。。。)
ですから食べるのが結構早いわけで、フランスには珍しく、テーブルはドンドンお客さんが回転していきます。
(普通フランスでは客の回転なんて考えない、もののようです。時間制限なんてないし。ハシゴなんて概念ありませんもの。)

いずれにしても、これじゃお店は儲かるわぁ
何しろ、いつのまにやら、隣のテーブルは3組目!!!でしたからね。



そうこうしている間に、焼き鳥がやってきました。

つくね。
なんだか給食を思い出させるような、どーでもいいお弁当にはいっている肉団子のような。

フツーの焼き鳥は、まぁまぁ、こんなもんかなという感じ。
そして、チーズの牛肉巻き。
流石フランス、ですねぇ。


お寿司も食べ終わり、焼き鳥もほぼ終わりに近づき、しかし酒飲みはもちろんワインがある限りは飲み続けます。
「ねぇ何か食べない?」と聞いてみました。
「そうねぇ、お腹はいっぱいだから、お刺身でも?」

お寿司に乗っていなかったネタ、ぼら・たこ・しめ鯖の中からどれを選ぶか?です。
ぼらとタコは即刻却下。
というわけで、消去法により、しめ鯖を追加注文しました。

出てきて、また
斬新な(?)きり方。なんですよ。
なんだかお刺身なのに、ゴロゴロって。ふ~む…
とりあえずパクッ。
…味が、あんまりしない?



友達の報告(?)によると、私の背中側に座っているお客さんたちは結構ワインとかも頼んでいたそうです。
子供連れもいましたし。
…改めて驚くのは、こんなにもお店が繁盛しているということと、お箸を使って食べる人がやっぱり殆どだ、ということ。
それとお客さんにアジア人が全くいなかったということ。
美食好みの日本人がいないのはわかる気がするとして、中国人・韓国人も皆無。
中国人が経営しているというのにねぇ。

で、そう考えながらハタと思いました。
外国で、その国の料理のみならず、中華料理や韓国料理にも足を運ぶ日本人。
翻って、彼らは決して(独断ですが)自分の国の料理以外のアジアレストランには行かない気がする。
…なんか面白いもんですねぇ。

それはともかく。
今日の感想。
「なんちゃって寿司屋」も意外と捨てたもんじゃないな、って。
お寿司やお刺身を食べに来るわけじゃない。
ただ、例えば、何となくそういうものが食べたくなったときに、何となくそんな気持ちを紛らわすことができるんじゃないか、と思った次第です。
何しろ、お値段が本物の和食屋さんに比べて格安だし、お店も大いに賑わっていて、皆それはそれで楽しそうに美味しそうに食べているから、気分的には結構楽しいです。
観察するのもおもしろいし。
…もちろん、美味しいものしか嫌だ!という方には全く向いてませんけど、ね。

オリンピックテレビ観戦三昧、だけど…

2006-02-17 08:10:13 | その他いろいろ
自分の間抜けさ加減にホトホト嫌気がさします

7:00から早めの晩御飯を食べ始め、そのままず~っとオリンピックの男子フィギュアスケートを見ていたわけですが。
4時間以上となるとかなり途中ダレたりしながらも、漸く最後から2番目がフランス(ブライアン・ジュベール)、そしてトリが日本(高橋大輔)、気合を入れて見ようと思って、足を床に下ろした途端、床に置いてあったチャネルのリモコンを踏んづけてしまいました。
そのせいで調子がおかしくなってチャンネルが動かない

慌てるばかりで、もういや~っ!と思ったときに、とりあえず他のチャネルで実況しているのが映り、そのまんま見入ってしまいました。

そして終了。
ちょっとがっかりしながらも、気持ちよく、さぁ晩御飯の後片付けをしましょ、とテレビを消そうとしたら。
今度はテレビのリモコンが見当たらない

見当たらないって言っても、なくなる場所がないくらい狭い部屋。
なのに。なんでないの…。

間違えて冷蔵庫にしまった人がいる、という話を聞いたことがあるので、試しに覗いてみたけど、やっぱりない。

もういい加減いやになって、テレビはそのまま放置。
後片付けを終わらせ、「私の目は節穴だ。ほぉら目の前にある」と言い聞かせてみたものの、やっぱりどこにもないじゃありませんか。

ふ~っ。
とりあえず電源をブチッと切ってしまいました。
明日ゆっくり探そうっと。
それにしても。何とも自分が腹立たしいばかりです…



それはさておき。
私は特別な愛国主義者ではないつもりですが。
やっぱりつい、今はフランスと日本を応援しちゃいますねぇ。
メダルなんかは別にどうでもいいのですが。
彼らが練習してきたこれまでの成果を全てこの晴れの舞台で出せるといいな、と見ながら力が入ってしまいます。
だから、転んじゃったりすると、胸がドキドキ。見るのも疲れます。(って自分のせいか…)

それにしても。
そんなにプルシェンコが断トツだったかなぁ?
確かに全然危なげなく素晴らしかったけど、それほど点数が違うもの?と思ってしまったのでした。
今回は、他の人の順位も含めて、ちょっと???だったかな。



追記:朝起きて何気なく、電話機を見ると…。受話器の上に探していたリモコンが
あ、そっか。途中で電話がかかってきて、出る前に慌ててボリュームを下げ、話し終わって無意識にまた使って…。
受話器のつもりだったのかしらん。。。
とにかく、テレビと電話、色が一緒。
カメレオン現象でした…

食材の買出し

2006-02-16 06:24:56 | フランス(食べ物・飲み物)
ほんの少し青空が覗いた時間もありますが。今日は殆ど1日
暖かいのは本当にありがたい、と思うけど。
う~ん…雨はやっぱり、ね。
お陽様に早くお目見えして欲しいけど、今週一杯お天気予報は雨です。。。
ちょっとウンザリ。


さて。そんな雨降る中、今日は中華街と、オペラ座界隈に日本食材の買出しに、と出かけてきました。
日本に一時帰国したばかりなのに、そんな必要があるかって?

それが。あるんですよ。
帰国前は、試験だったので、いろいろ備蓄品(?常備調味料類)が切れてもそのままガマンしてました。
それに。その後留守かも、と思っていたので、なるべく食べ物はないほうがいい、と。

ですから、戻ってきた今、無いものが結構あったのです。
…飛行機の荷物が、重量オーバーだったと騒ぎましたが、面倒くささも手伝って、日本から持って帰ってきたものというのは、こちらで手に入りにくいもの、或いはかなり値段の違うもの、だけ。
瓶詰め類、液体モノは、現地調達しなければなりません。

で、具体的にどんなものが現地買い物に該当するかというと、例えば、料理酒・ソース・味噌(普通の味噌、です。中華にも活躍する赤だしは持って来ました)・お酢、などなど。

というわけで、まずは中華街に向かいました。
そんなに遠くも無いけれど、スゴイ久しぶり。
中国のお正月も過ぎた週半ばだから、空いているかと思いきや。
いつもの大型スーパーはやっぱりそれなりの人ごみ。
それでも、折角なので丹念に、と見て回りました。

そして、醤油売り場でのこと。
ぼ~っと見ていた私は、いきなりフランス人の女性に話しかけられました。
「日本のレストランで出る甘い醤油はどれだけわかりますか?」
?…私が日本人だって判ったのかなぁ?と思いながらも
「甘いお醤油、ですか?」と聞きなおしました。
「そう。お寿司を食べるときに2種類お醤油が出るの。1つはこれでしょ?」
とキッコーマンのお醤油をさしました。
「そうでしょうね。で、甘いお醤油、ですか…」

さしみ醤油のことかな(溜まりのような)かと思ったのですが、どうもそうではなく、もっとちゃんと甘いらしい。
暫く考えた結果、謝りました。
「…お役に立てなくて、ごめんなさい。私にはわかりません。…でも日本では、一般的に甘いお醤油で食べたりしないのですけど。で、それは美味しいんですか?」
「そうなんですか?とにかく私はそれが好きなの。ん、でも気にしないで。どうもありがとう。」
彼女は去っていきました。

甘い、お醤油…なんだろう?
まさか照り焼きのたれ、じゃないよね?

どう考えてもわかりません。
で、多分、そのレストランって、日本人じゃない人がやっている日本もどきレストランじゃないか、って思うのです。
それほど日本料理を知らずに、これは合うんじゃないかと思って出したら、意外とフランス人に受けた、とか。

…これは一度、そういうレストランに偵察(?)にいくべきだなぁ、と思うのでした。
ひょっとして、ウースターソース、だったりして。。。それはちょっとヤ、かも…

言葉について。雑感

2006-02-15 21:38:53 | フランス(人)
数日前に書きましたが、小包紛失事件(?)。
捜索願を出していたわけですが、昨日電話が入り、無事見つかったとのこと。
やったね
早速今朝、郵便局に取りに行ってきました。

たまたま、先日と同じ男性の窓口に。
「捜索をお願いしていたこの小包、見つかったとのことで、昨日電話をいただきました。」
「あ、そう。」
それだけ言うと、やっぱり無愛想に席を立ち、奥に行きました。

暫くすると、手に荷物。
誰からだろう?とはやる気持ちを抑え、パスポートを見せ、受け取り書にサインをしようと身構えると。
「あ、もうそれで結構。」
パスポートを彼の目で確認するだけで、受取のサインもいらないの?
う~む。進んでいるというべきか。
…因みに、家で小包を受け取ると、小さな電子手帳みたいなものを渡され、その画面にサインします。
日本って、今どうなんだろう?やっぱり印鑑ですか…すっかり忘れてしまいましたが。。。




でもって。
無事受け取れたからいいのですが。
やっぱり「ご心配をかけて申し訳ありませんでした」系の言葉が全くなかったよなぁ、と。
そして、考えてみれば、フランスにいて、そういう言葉を1回も聞いたことがない、ということに今更ながら気がつきました。
一応フランス語だって、そういう言い回しはできるはずなんですけどねぇ。。。
使っている人は使っているのでしょうか…



ほんとに、言葉というのは不思議なもので(というより当たり前?)、文化や考え方を著しく反映しています。
フランスに来て、いつも不便だなぁと思うのは
「お疲れ様でした」とか「頑張ってね」などに該当する労いの言葉がフランス語に存在しないこと。(「お帰りなさい」とか「ただいま」もそうでしょうね…)
…私、こういう言葉好きなんですけど。
ないのをわかっていて、そういうタイミングに、ついまごまご言葉を探す自分がいます。

勿論、フランス語にあって日本語にはない言葉も結構あるわけで。
例えば、ある動物が「鳴く」という動詞は、動物によって実にさまざま存在します。
日本は、せいぜい「吠える」「鳴く(啼く)」「いななく」ぐらいのヴァリエーションですものね。