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うさたろうの 気儘なフランス散歩

2年の予定が丸7年。赤貧学生としてのフランス生活にも終止符。約4年8ヶ月続けてきた日記、改め、気儘なフランス散歩…

チュニジア その7

2009-02-07 06:57:23 | フランス以外(食べ物・飲み物以外)
そういえば、ホテルのことをあまり書いていませんでした。
…別に街で見学したものもないので、ホテルの描写くらいしておきます。




そう。
旅行会社のサイトによっては、3つ星だったり、4つ星だったりする(←これって結構いい加減ですね!)、海に面したリゾート・ホテルです。


つまり。
ホテルからそのまま海に行かれるわけ。
って。
全然、この季節は関係なかったけど。

勿論、プールも屋外・屋内と2つあって。
もう少し、気温が高くて風がなければ、泳がないにしても、屋外のプールサイドで、日向ぼっこしているのも悪くなさそうです。

実際、着いた日には、数人(洋服のまま)横たわっている人もいましたが。



で。
屋内プールは覗くことすらしませんでした。
水着も持って行かなかったし。
朝からプールに向かう人は、体格のいいオバサマ(おばあさま)…。
多分、リハビリセンター化しているのでは?と勝手に想像しちゃいました。


で。
これも探検しませんでしたが。
屋内プールの隣には、スパ。
マッサージセンター。



部屋数は250以上あったようです。
(近くのゴルフ場はただ?)
敷地内には、テニスコートも2面あったかなぁ。


ホテル内に、ビジネスセンターもあり、初日には気づかなかったけど、国際的なコンフェランスが泊りがけであったようで。
結構、人がいました。



そして。
ホテルの従業員が、殆どが男性だったのが、何となく違和感でした。
…女性は多分、裏仕事、なの?!

で。
制服が、持ち場によって、分けられていて。
でも、みんな海系(?)です。

受付の偉そうな人たちは、船長さんの衣装。(勲章如きもいっぱいついている。)
食事関係の人は、白の水兵さん服。
それ以外の人は、紺の水兵さん服。
(全て帽子つき)


…それがねぇ。
似合う人はいいのですが。
どうみたって、似合わない人も結構いるのですよ。

見るたびに、噴出してしまいそうになった人もいます。(失礼)
…可哀想にねぇ。
お客さんがこんな風に思っているなんて、夢にも思わないで仕事をしているんでしょうけど。






で、ホテル。
色々、足りないところもありましたが、総じて、期待をそれほど裏ぎらなかったとはいえるかもしれません。

ただ。
書いてきたように、所々、ムカっ~!とさせられたことが幾つか…。





そして。
一番頭に来たのは、やっぱり空港からのバスの件でした。


ホテルに来るときは、連絡が上手く行かなかったのかなぁ、直前だったから仕方がない。
と思ったのですが。

帰りは何としても、空港送迎バスのサーヴィスを利用しようと思っていました。


で。
2日目の朝、フロントに行って、「明後日帰るんですが。空港までのバスを予約させてください。」
と言ったら。
「ハイ。わかりました。」
と、飛行機の便とか尋ねて、
「じゃ。これでいいですね。予約します。有料になりますから、部屋につけておきますね。」



ええっ~っ!?
有料?
そんなの書いてなかったじゃん!


そうなのです。
実は今回、ホテルを選ぶときに基準としたのは、「値段」と「空港送迎バス」があるかないか。
しかも、それが「有料」と書いてないところ、だったのです。




行きがけのことだって、そんなに納得していないのに!

思わず、文句を言ってしまいました。
「ホテル・サーヴィス欄に、有料と書かずに載せておいて、それはヒドイんじゃありませんか?」

「いえ。でも、これは有料なんです。」
「でも。有料なんて一言も書いてないじゃないですか。それは、嘘を書いて、載せているってことですよね?それってあまりにいい加減じゃありませんか?」


我ながら吃驚りするくらい、ハッキリ文句を言ってしまいました。



だってね、ホントむかついたんですもん。
…最初っから有料と分かってたら、このホテルに絶対にしなかったのに。
あ~あ。



2度と、来るもんか!
…パリに戻ったら、仲介の旅行インターネット会社に文句を書いてやるぅ!と内心思いながらも、今更バスなどの公共機関を使う気にもなれず、
「わかりました。予約お願いします。」と言い捨てて、受付にくるりと背中を向けて、去ったのでした。

チュニジア その5

2009-02-05 03:27:57 | フランス以外(食べ物・飲み物以外)
旅行記の途中なのに、昨晩は更新できませんでした
…やっぱり書き溜めておいたほうがいいのかなぁ。。。


ま。
気を取り直して…2日目のお話に続きま~す。




初日は、何だかんだ言って、やっぱり疲れたのでしょうね。
それに。
旅行って何がいいかって、ホテルで何もすることがないこと。
10:30頃には、スヤスヤ寝ていたと思います。

そして。
勿論、目覚ましもかけず、グッスリお休み~♪
目が覚めたのは、8:00過ぎでした。


えっと。
朝ご飯の時間は…。
9:30まで、ね!

なら大丈夫♪
そうです。
朝から、シャワーでなく「お風呂」でありますっ!!!

湯船にたっぷりお湯をはって。
シャワージェルでアワアワ。
クレオパトラになった気分…って。大袈裟すぎますが、ポリポリ。

こんなのでいっぱい幸せを感じられるなんて、安上がりでいいもんです。(←開き直り。)

で。
朝ご飯。
これはホテルの宿泊についているので、ビュッフェでも勿論、文句を言わずに食べます。
出来ることならお昼抜きにしようと、セコイ考えで、食べ溜めしようという魂胆。






場所は、1階の海の見えるメイン・レストランです。

この時期、宿泊客自体がそんなに多くないのか、朝ご飯は7:00~9:30までで、私が行ったのは8:40頃だったのに、あまり人はいませんでした。

それでも、窓側のテーブルは人がいて。
私は、窓側から3つめの二人がけのテーブルにつきました。

キョロキョロ。
…どうも、コーヒーや紅茶などの飲み物も自分で取ってくるスタイルみたい?!

じゃ、早速、取りに行こう~っと!

何があるのかな?





まぁ、予想していたほど、食べ物の種類はなかったものの。
とりあえず、オムレツをその場で作ってくれるのを見て、すぐさま注文しました。
(クレープもオーダー方式でしたが。一度も食べませんでした。)

具は、ピーマン、シャンピニョン、チーズ、トマトをチョイス。
…これがあるとチョッと豪勢になった気分♪




ただ。
残念なことに、お野菜と、果物が、あまりなかった。
普段不足している分、たくさん食べようと思っていたのに。むぅ。




まぁ、それでも、最近は家では、シリアルとヨーグルトくらいしか食べていなかったのに較べて、栄養も量もたっぷりとれて、満足、満足。
…まぁ、流石に、食べ溜めまでには至らなかったけれど。







そして。
食後のコーヒーも、2杯飲んで、部屋に戻りました。




よぉ~っし。
今日は、寝まくるぞ~っ!!!(笑)




…何しろ、昨日に懲りて、街中に行く気分はすっかり持ち合わせていませんでした。
どうせ、「二流リゾートの街」なんだから、見るものなんて大してないにちがいないわ!と自分に言い聞かせて。





しかし。
かといって、朝からまたすぐ寝る気にもならず、部屋の前に「邪魔をしないでください」札を下げ。
部屋の中で、持ってきた本を読み始めました。





片手には朝酒。。。




あはっ…。
実はですね、チュニジア人の研究生から「お酒もどこでも買える」と聞いたんだけど。
ひょっとしたら、ホテルの近くにはないかもしれないし。
と思って、念のために、パリで紙パックの日本酒を買って、スーツケースにいれて来たんです。

本当は、こんなところで日本酒より、ワインがいいなぁと思ったけれど。
ワインの紙パックって、一番小さいので3ℓのしかなくって。
流石にねぇ…。

日本酒も、牛乳のブリックパック(200ml入り)みたいなのを期待していたんだけど。
900mlのしかなかった。(←仕方なく、これを買いました。)





というわけで。
朝から、おせんべバリバリ、日本酒チビチビ。

わっほ~♪
お正月だわん!



…ひどい(?)ホテルで、1:00頃に「掃除が出来ないから、部屋を空けてくれ」と言う電話がかかってきたんだけど。
二人用の部屋だから、タオルなんかもあるし、汚してもいないから
「今日は、お掃除してくださらなくて結構です。」と断りました。


で。
2:00頃。
お腹は特に空いてないものの、やっぱり食事抜きというのが気になる。

それこそ、カップラーメンでも食べよう(←これも。万一のために、パリの日本食材屋さんに行って買ってきておいた)と思ったものの。

お湯がない…。



ルームサーヴィスでお湯なんてもらえるんだろうか???
しかし。
何て言って?




苦肉の策で、ホテルのラウンジに行って、ビールを飲むことにしました。


トコトコ。
…私の部屋は、海側じゃないので(安いから)、とりあえず海の見える窓側に陣取り。
出てきた、冷えたビールを飲む。

250mlだから、あっという間に飲み干し。
お金を払いがてら、
「申し訳ないけど、お湯をいただけます?部屋で、持ってきた「日本茶」を飲みたいんです。」

「あ、日本茶ですか。じゃ、ティーポットがいいですね!」と。
ティーポットにお湯をいれて、渡してくれました!
「30分後には返しに来ますから。」
と言い残し、いそいそと部屋に戻りました。

ウフッ。上手く行った!



ということで。
1食はカップラーメン!ということをやってのけたでした。







そして。
3時ごろ。
…今晩の食事が心配になってきました。

だって。
ルーム・サーヴィスは、もう嫌かも。。。


とりあえず、近くのお店(前の日にタクシーから見かけた)に何か食べられるものがあるか、のぞいてみることにしました。


パンと、ワインとチーズでもあればなぁ、今晩は凌げるんだけど。
と思いつつ。



「スーパーマーケット」という看板ですが、寂れた土産物屋の風情。
入るのをためらっていると。
中からオジサンが、「電話なら中だよ」と声をかけてきました。

「いえ。あの…チーズとかって売ってませんか?」
「チーズ?あるよ。お店の中のほうにあるから、見てご覧。」



ということで。
チーズの棚を見つけ、その中から無難なカマンベールを選び。
飲み物の棚のほうに行ってみました。

ビールがない。
ワインもない…。

目をさらのようにして、アチコチ物色する私に、さっきのオジサンじゃないオジサンが声をかけました。
「何かほしいものがあるの?」
「…アルコール飲料ってないんですか?ビール、とかって。」


「ここには置いてないよ!禁止されているからね。街の1番大きいスーパー△△でだけ買えるよ。」



が~ん。。。。。

チュニジア人の研究生情報は、違ってた。
どこでも買えないじゃん!!!


って。
仕方がないことなんでしょうね。
彼女は、イスラム教徒だし、そんなことまで詳しくしるわけないですものねぇ。
しかも。
ここは、言ってみれば田舎街なんだもの。。。





とりあえず、チーズだけ買って、ホテルに戻りました。

と。
ホテルに入る門のところにいた、笑顔の爽やかな背の高いガードマンさん。
「こんにちは。」と言って、通り過ぎようとすると。
「あっちに、馬がいますよ。見ましたか?」と声をかけてきました。

「どこですか?」と見ると、確かに乗馬場と書いてある。
「じゃあ、見てきますね~」

しかし。
その時間は、残念ながら出払っていたのか、厩舎で寝てたのか。
一頭も見当たらなかった…。

元の道を戻って、ニコニコ見ていたガードマンさんに
「今の時間は、一頭もいませんでした、また明日見に来ますね~!」と言ったら。


「今晩、僕の仕事が終わった後、カフェでお茶でもしませんか?」
だって!!!!!


もう勘弁してよ~!


…結構はにかむ感じで爽やか青年かと思ったら、何なのよっ!!!
勤務時間中に、お客に声かけるかぁっ!


それでも。
怒りをグッと押し殺して。
「ごめんなさい。今日は疲れているから、早く寝たいし。またの機会に、ね。」
といい置いて、その場を大急ぎで立ち去りました。

やれやれ、何てホテルだ!








しかし。
ともかく、「今晩の食事は、どうすべ?」


明日は最後の晩だから、またルーム・サーヴィスにしてもいいけど。
とりあえず、今晩は、街中に行って、ご飯を食べてくるか、或いは、何か買ってきて部屋で食べるか、しかない!(日本酒ならまだあるわけだし…)




そう思いついて、でかけることにしました。

が。
お腹は空いてないんですよね~。
そりゃそうです。朝から、本を読んで、お酒飲んでおせんべ食べて、カップラーメン食べただけだもん。



よっし!!!
街まで、3キロくらいって言ってたっけ。
お天気もまぁまぁだし、それなら運動がてら、歩いて行ってみよう!



フロントに寄って、街中へいくための地図を書いてくれませんか?と頼んでみました。
係りの人が「タクシーで…」といいかけたものだから
「だから、歩いて行きたいんです。」と強く言ってみると。

「へっ?!歩いて???」

「3キロくらいって聞いたんで、40~50分で行けますよね。だから、道を教えてください。」
「その格好で行くんですか?」(←私は、黒いズボンに長袖のTシャツ。その上にパーカーというごくごくフツーの旅行者の格好をしてました。)

「?何か?危ないんですか?」

「いや、危ないというわけじゃないですが…。」と歯切れの悪い返事。
「危険ならやめますけど。未だ、昼間だし。帰りはタクシーに乗って戻ります。」

「それなら、どうぞ、どうぞ。道は簡単です。ホテルを出て、すぐ左に曲がったら、ずっと真っ直ぐ行けば街に着きます。」
「ありがとう。」

というわけで、私は意気揚々と街を目指して出かけたのでした。









あ~あ。
…2日目を一気に書こうと思ったけど。
十分長くなってしまいました。ここら辺で今日は止めておきます。。。
息切れしないうちに書き上げたいんだけど、どうなることやら。
ではまた明日~!

チュニジア その3

2009-02-02 04:34:46 | フランス以外(食べ物・飲み物以外)
ホテルの門を出たところに数台止まっていた黄色いタクシーに乗り、
「街の中心部に行ってください。…あ、でも。観光案内所って日曜日も開いてるって聞いたんですけど?」
「多分、開いていますよ。そっちに行きますか?」
「はい、お願いします。」



やれやれ。
これで、街の地図をもらい、何処が見どころかさえ分かれば、今後の方針が決められるわ!



ところが。
「あれ、閉まってますね。じゃ、中心部まで行きましょう。」


が、が~ん。
皆、結構嘘つきじゃん!



中心部につき、
「はい、ここですよ。」
「…この場所は、どこですか?」
「メディナです。」
「ホテルに戻る時、タクシーはどこから乗ればいいんですか?」
「この辺にいっぱい止まっているはずです。」
「そう。ありがとう。」
3ディナール払って、タクシーを降りました。


『メディナ。。。
え~っと。
それって、マルシェがあるとこだっけ?!
なら、何か現地の食べ物でも買えるかな…』



なんて思っている側から、また二人の知らない男性が、ついてきました。

「こんにちは!どう?元気?僕は、君の泊まっているホテル○○の従業員なんだよ。今日は、僕の休日で、明日は君とホテルで会うと思う。よろしくね。」



『…何で、ホテルの名前を知っているのよ?!
ひょっとして、乗ってきたタクシーは、そのホテル専用だったとか?
そんなぁ。
それにしても、すごい胡散臭いけど、もしホテルの人だったら、そんなに邪険にできないわよね…参ったなぁ』


そんなことを考えているうちに、メディナの入口まで進んでました。


『あっ。そうか。
メディナって、マルシェじゃなくて、旧市街だったんだっけ。
私って、ボケだわ~。』



相変わらず、二人の男性は愛想よく私に話しかけながら、ずっとついてきます。


『テキトーにあしらって、ゆっくり散策したいわね。』


「そうそう。君はとってもラッキーだよ。今日は、お祭りの最終日なんだから。それを祝って、いろんなものが安売りされているからね。」

???

「私は、別に何も欲しくないの。全く何も買う気はないから、放っておいてちょうだい。」

「いいから、お祭りのところに行こう。とにかく、ついておいで。」
「いえ、貴方に案内してもらわなくていいの。自分で歩くわ」
と言ってみるも。
「一人じゃわからないよ。とにかく、こっちこっち」


…本当に「ホテルの人かもしれない」という僅かな可能性を捨てることができず。
結局、ついていく羽目に。
そして気分はどんどんブルーに。

『こんな迷路みたいなところ、どうやって元に戻る道を見つけられるのかしらん…』





結局。
そのお祭りを見に行こうといいつつ、「近くだから」と、彼の「お母さん」のお店なるところへ、連れて行かれてしまいました。

「入って、入って」
「だから、私はお店に入るつもりはないの。何も買う気がないんだから。」
「いいから。これが、僕の弟」


…泣きたくなってきました。


「ほら、二階にもいろんなものがあるんだから。上がって」
「何度も言っているけど、欲しいものはないの。」
「折角、チュニジアに来たんだから、お土産も必要でしょ。」
「そんなの必要じゃないし。必要だったら、明日でも来るわ。」
「明日は、もう安くないんだから。とにかく、二階に。」



二階に上がると、もっと強引そうなオジサンがすぐに寄ってきました。
で、ずっとついてきたアンちゃんは、私にと、店の奥からグラス一杯並々ついだミントティーを持ってきました。
「おいしいよ、ミントティ。皆、よく飲むんだ。」


『。。。ひょっとしたら、この中に眠り薬が入っているのかもしれない!飲みたくないよ~!』
全てに対して、疑い深くなっていました。




しかし。
未だこの時点でも、迷いがありました。
『もし、本当の善意でお茶を出してくれたんだったら。
一口も飲まないのは、いけないのよね…』



一口、ゴクリ。

…多分、大丈夫とは思ったけど、危ない橋は渡りたくない。とそれ以上は飲まないことに。
アンちゃんが消えた時に、隅のお盆に載せてしまいました。
一応、周りの人に聞こえるように「美味しいけど、今、喉乾いてないの、ごめんなさい。」




それにしても。
二階担当のオッちゃんの強引なこと、と言ったら。




それに、いい加減嫌になったのと、ここをどうやって出られるかというのが不安になってきたのもあり、何か買わないことにはダメかも、と思うようになりました。






とりあえず、見回して。
ミントティを淹れる小さいグラスのセット(お皿の上に、6つのグラス・ぐい飲みみたいなのが載っている)を「これは因みに幾らなんですか?」と聞いてみました。

早速食いついてくるオッちゃん。
「どの色、どの柄?それによって値段が違うんだ。」

すっかり諦め気分で
「ピンクがいいわ。」
「1階から、持ってくるから!」


あっという間に降りて行って、戻ってきました。
「はい。いいでしょう?これ。買っていくんでしょ?」
「私は買う、とは言ってないの。ただ、幾ら?って聞いただけ。」
「でも。幾らなら買うわけ?」
「そんなの分からないわ。だって、一体、幾らぐらいなものなのか知りたかっただけなんだから。」

「ユーロで買うの?ディナールで買うの?」
「だ・か・ら!買う、なんて言ってないの!」
「じゃ、ユーロだね!」
そう言って、いきなり、電卓に110と打って見せてきました。
「そんな高いもの、買えないっ!私はお金ないのっ!!!」

すると。
60を見せます。
「とんでもないっ!」と帰ろうとしたら。
通してくれません。

45。
首を振りました。

40。
「そんなの高すぎるっ!」

30。
「要らないっ!」

「これが最後。こんな安く売らないんだっ!!!」
そう言って、示した値は25。
25だって高い。

「20なら買う。」
って言ってみたけど。

顔を近づけてきて、「絶対ダメ!これ以上は、下がるわけがないっ」と。
…最初のアンちゃんまでまた寄ってきて
「そんな安いの、買うしかないでしょう?」


勝手に新聞紙で包み始めているオッちゃん。
観念しました。
…多分、実際は10ユーロくらいの価値だろうなと思ったけど。

臭い口臭のオッちゃん攻撃から逃げたい一心で、25ユーロを払いました。



品物をもらい、逃げるように階下に降り…。
店の外に出ようとすると。

最初のアンちゃんともう一人。
私に手を出す。



え?何?
「君をここまで連れてきてあげたんだから、チップを」とのたまう。
「なんですって?私はこんなとこ、来たくなかったのよ!」
「でも。君は買い物もしたんじゃないか!しかもあんなに安く…」

もう、腹立たしくて呆れてしまいました。
「貴方たちに、あげるお金はないわ!」

「じゃあ、彼だけでいいよ。」と殆ど喋らなかった方のアンちゃんが言いました。
「彼は、子供が3人もいて、すごく貧乏なんだから。」
「私だって、貧乏よっ!」

と言いながらも、早くこの場を去りたくて。
財布を見ると。
例によって、5サンチームくらいの硬貨しかない。
「これしかないわ!」と見せると
「さっき、ユーロで払って、おつりをもらっていたじゃないか!そのユーロがあるでしょ?」

何てヤツラだ!










最初、ちょっと迷ったがためについてきてしまった自分のアホさ加減に、情けない気持ちいっぱいで。
本当はメディナの中を、ゆっくり散策したかったのに。
出口を見つけるなり、「もう2度と来るもんか!」と。
さっさと立ち去ったのでした。





で。
その日は、他に何も見る気になれず。
街沿いの、海をぼ~っと見て。
(その間にも、何人か声をかけてくる…)

タクシーに乗って、ホテルに戻ってきたのでした。


そもそも、ショックから立ち直れていない初日の日曜日に、ホテルから出たのが間違いだった…。
フランスに戻ってきて、見るのさえ嫌なお土産を鞄の隅に仕舞いこみ…1日目は暮れていったのでありました。







それにしても。
何だか、長々続きそうです、この旅行記。。。ポリポリ。
そして。今日の写真は、一応、そのメディナの中、です。
ね?綺麗でしょ?
ゆっくり見たかったけど。それ以降、2度と足を踏み入れませんでした(苦笑)。

チュニジア その2

2009-02-01 17:35:16 | フランス以外(食べ物・飲み物以外)
そういえば。昨日の写真に、注意書きを載せていませんでした。

ハイっ、勿論、チュニジアのニャンちゃん!
彼(彼女?)は、街中・海沿いのカフェの中にいました。
何だか濡れてた…海で泳いだ?まさか、ね。


そう。
チュニジア(ハマメット)では、結構ニャンちゃんに遭遇しましたよん♪
泊まったホテルのプールにもいたし。
でも。
見慣れたニャンたちより、全体的に皆、痩せているような気がしました。
それなのに。
すごく人懐っこい。
逃げるニャンより、寄ってくるニャンのほうが多かったです。



でもって。
タクシーの運転手さんは、思ったよりずっとイイヒトだったようです。

私はあまりにぼ~っとしていて。
殆ど喋りかけませんでしたが。
ところどころで、運転手さんのほうから
「これ全部、オリーブの木だよ。地元のオリーブ・オイルをパンにつけて食べるとすごく美味しい」
とか。
「僕は、南の砂漠の出身でね、向こうのほうは仕事がないから、こうやってチュニスまででてきたんだ…」
なぁんて家庭や、家族の話もしてくれました。



…途中高速(?)とかも走って、空港からホテルまで、確かに約1時間。
料金も、予告どおりの92ディナールくらいでした。

運転手さんに、100ディナールを渡すとおつりを返してくれながら
「この銀色の硬貨が0,5ディナール、もう少し大きいこれが1ディナール、そして2色の5ディナール。分かった?」
「ちゃんと人を見て信用しないとだめだよ。」
なぁんて、注意もしてくれて…。
ありがとう、と言って分かれました。




で。
1:00過ぎには、既にホテルにチェックイン。

一応、4つ星と書いてあったものの、値段からして全然信じていなかったわけだけど。
まぁ、フロントの周りは、それなり。

早速鍵をもらって、部屋に入り、ホッと一息ついたところで。
そうだ!今日はまだ、半日ある、ということに気がつきました。

何をしよう???


っていうか。
とりあえず、お腹が空いたよ~。


しかし。
部屋の中を探してみるも、街の案内のみならず、ホテルの館内案内書すら見当たらない。
あるのは、ルームサービスのメニューと電話番号のリストだけ。

一応リゾートホテルの癖に、何て不親切なんでしょう?!
と思ったものの。
とりあえず、フロントに行って、資料をもらってこよう、と思い立ちました。


で。
実際に行って、聞いてみると。
案内書なんて、何もないんですと!
リゾートホテルだから、日中や夜、何かしらイベントやっていたりするわけだけど。
レストランの説明も、そのイベントプログラムの案内もない。

そして。
外へのツアーとか、ホテル内スパの案内、なんかも1冊のファイルに綴じたものが用意されているだけで、それを「ロビーで自由に見てください」とのこと。

そう言われたったねぇ。。。
こちらは、部屋でゆっくり見たいし。
というか。お腹が空いてて、見る気もせず。

フロントに、「また見せてもらいます」と返しがてら、
「街に行くにはどうすればいいですか?」と聞いてみると。
「ホテルの前に、黄色いタクシーがあるから、あれで行ってください」とのこと。
「バスとかないんですか?」
「特にないんですよ~。街までタクシーで3ディナールくらいですから。」

まあね、確かに高くはないけど。
町に行く度にタクシーに乗らなきゃいけないんだ。。。
むぅ。



で。
とりあえず、喉が渇いたので、レストランのカフェに行って大きいボトルの水を買う。
そして、再び、部屋に戻りました。

う~ん、どうしよう。。。

今日は、疲れているから、訳も分からず街にいくより、部屋で昼寝でもして、夕飯を早めに食べ、明日、朝から街に行ってみようか、と思ったものの。

今日のうちに、街で地図と見所をもらってきたほうが、明日からホテルにゆっくり留まってのんびりするか、或いは、少しはどこかを見に行ったほうがいいかも決められるだろう、と思い。
持ってきたオセンベをバリバリ、水と共に流し込み。
街に向かうことにしました。

エイエイ、エイエイ、街に向かってレッツら、ゴーゴー♪








しかし。
またしても、それまでの落込みから立ち直れていない&空腹、が重なり、何とも情けない経験をするのでありました。。。
思い出しただけでも、ムカつくっ!

チュニジア その1

2009-01-31 03:47:50 | フランス以外(食べ物・飲み物以外)
パリ、シャルル・ド・ゴール空港発 8:45、エール・フランス1984便。

…8:45発なんて、問題ない。
と思っていたけど、その前の日になって。
8:45発ってことは、一応国際便だから6:45までに空港に着かなくっちゃね。

ん?
6:45に空港?!

大慌てで、インターネットで行き方を調べました。
その時間なら、RER(電車)のB線が走っているし。
それに乗るのが、一番短時間なんだけど。

そんな人気のない時間にB線(特にパリ中央から北行き部分)に乗るのは、気乗りがしない。
それに。
旅行好きな日本人の人が言っていたんですが。
「B線は、すぐ勝手にストになったりして走らないこともあるわよ!
そんな時間なら、ロワシーバスを使うほうがいいわ。」

…本当は、夜間バスを乗り換えて行こうかとも思ったけれど。
これは時間もかかるし。
4:30頃に家を出なくちゃいけない。

結局、夜間バスで、ロワシーバス乗り場(=オペラ座近く)まで行き、アドヴァイス通りのルートを選択することにしました。



それで、気分は、既に遠足前の子供のよう。

結局、3時間くらいしか寝ずに4:00前に目が覚め。
5:00に家を出発。

6:30には空港に着いたのでした。


で。
何するべ?

チェックインカウンターもガラガラ。
窓側の席をお願いして。
荷物を預け。

もうやることがない。
となると、いきなり睡魔が…。

とりあえず、中に入って、出発ゲートの待合室で寝ることにしました。
あ。
その前に、食べたりなかった朝ごはんとして、クロワッサンを1個買い、ムシャムシャ。

ロビーは寒かったけど、あっという間に、夢の世界に行ってました。
で、気がついたら、搭乗時刻10分前。

寝ぼけた頭で、それじゃトイレにでも行きますか。



ここからが間違い、でありました。
そ。
現地で飲むお酒やちょっとしたおつまみを、免税店で買うはずだったのをすっかり失念。。。



飛行機は、小っちゃかったです。
何しろ、席を渡される時、一番後ろの席の窓側でいい?
と聞かれたのですが。
それが29A。
一列、3席×2(間に通路)=6席。
29×6=174席という計算になります。

しかも。
私の席の通路を挟んだ席は、なんと9席(=3列)潰してベッドが置かれている。
…急病人さんでも乗ってくるのかしら、と何となく、テンションが下がりました。
(が。幸い、それは帰りのために用意されていたようです。
他の乗客とスチュワーデスさんのやりとりを盗み聞きしました…。
9席分、誰が払うのかしら、とかそんな話。)


で。
私の隣の2席は空席のまま。

日本に行く時は、トイレに行ったり、歩き回って体操したいので、絶対に通路側。と決めていますが。
2時間半だものね。
久しぶりの、窓側でルンルンです♪
(というわけで。昨日の写真が撮れました!)


そして。
一応、国際線だから、朝ごはんらしきモノが出る。
全く大したものじゃないけれど(パン、オレンジジュース、ヨーグルト、チーズとハム、だったかな?)

あ、そっか、そっか!と思ったのが、「このお食事には一切豚肉は使用してません」という注意書きの紙っぺらがお盆にのっていたこと。

そりゃそうですよね。
アラブの国=イスラム教徒が圧倒的に多いはず。
となると、こういう配慮は当然のことなんでしょう。

…新聞を読んだり、本を読んだりで、2時間半なんてあっという間。
で。
多分、そこでボケてて、指輪を落としたのでしょう。。。(涙)
…何年も、毎日四六時中していた指輪なんだから、落としたら「気づけよっ!」
自分を罵倒したいくらい、ホント、情けないです。ま、もう諦めましたけど、ね。



で。
飛行機を降りて、荷物を取りに行く時に指が軽いのに気がついたわけです。
あれっ?!
指輪がないっ!!!!!


その時は、すっかり落ち込みました。

だから、言わんこっちゃない、旅行なんて思いつきで来たからいけなかったんだ…。

頭の中は、指輪のことしかないくらい…。



そのまま、暫く荷物が出てくるのを待って、すんなり入国審査を終えて、到着ロビーに出て。


フランスとは勝手が違うという心準備を全くしていませんでした。
それに。
空港でしようと思ってたことも頭から抜け落ちて…。

とりあえず、真っ先に思い出したことは、「ホテルに行かなくっちゃ。」

キョロキョロ。
インフォメーションセンターを探しました。
実は、予約したホテルの街がどこにあるかも、どうやって行くのかも全く下調べして来なかったんですから。
(空港から60キロ程度ということだけ情報として持ってました。)
電車でも、バスでも、何かしら公共交通手段があるでしょう?!


ところが。
「公共交通機関インフォメーション」と書かれた小さな窓口に行ってみると。
たった一人の男性が、携帯電話で話しているだけ。(多分私用電話…)

話し終わるのを待って、「ハマメットまで行きたいんですが。どうやって行けばいいですか?」
と聞くと。
「ハマメット?タクシーかな。」
「そうじゃなくて。電車とかバスとかないんですか?」
「あるけど。」
と言ったヤリトリをしていると、変なおっちゃんが勝手に寄ってきました。

「僕が教えてあげるから着いてきなさい」
「いえ、いいんです。私は電車がバスで行きたいんです。」
と最初のオジサンに言ってみるも。
「…じゃ、向こうにトラベルインフォメーションセンターがあるからそっちで詳しく聞いて。」と変なオッちゃんに任せてしまうのです。
そして、彼は持ち場を離れて、どこかへ行ってしまった…。


参ったなぁ。
変なオッちゃんが、何者かも分からないし…。

しかし。
スゴイ強引。
「いいから、いいからついてきなさい」
「いえ。私は旅行案内所に行きたいんです!」
「だから、連れて行ってあげるから。」

ひくにひけなくなって、彼に従いました。

旅行案内所には、二人の女性。
これで何とかなるかと思いきや…。

「ハマメット?それならグラン・タクシー(=大きいタクシーの訳。ここは名称)しかないわね!」
「…いくら、かかるんですか?」
「50€くらいかしら?」

へっ?50€もかかるの?冗談じゃない。
だって。
そもそも、私がそのホテルを選んだのは、ホテルの案内書き、サーヴィス欄に「空港バス」とあったから、そこを選んだのです。
で、予約の時にちゃんと連絡をくれるようにメッセージもいれておいたのに。
何の音沙汰もなく。

…予約したのが3日前とかだったせいかなぁ、仕方がない。
どうせ空港に着くのは、お昼だし。
午後いっぱい使って、ゆっくりバスかなんかで行けばいいや。
なんて思っていたのでした。

だから。
50€なんて、全く予想外!

「いえ!もっと安い、バスか何か、他の手段はないんですか?」
と食い下がると。
「バスねぇ…。乗り合いタクシーに乗って、○○(←忘れた!)という町まで行って、そこでまたタクシーに乗り換えたら安く行かれるわ。」
(この乗り合いタクシーは、同じ方角へ行く人数が揃うと出発するもので(=ルアージュ?)、行かれる地域も決まっているらしい)

「それは、どこで乗るんですか?」
「この階段をあがったところに乗り場があるわ」

といいつつも、その合間に、私をそこに連れてきたオッちゃんとアラビア語で話し合う。
猜疑心がいっぱい…
だったのですが。

ほら、何しろ、指輪のショックが大きくて。
思考能力もあまり働きませんでした。

とりあえず、彼女にタクシーを乗り換える場所を紙に書いてもらって、その場を離れたら。

その変なオッちゃんが、私の荷物を持って、誘導しようとする。
「結構です!私は乗り合いタクシーに乗りたいんですから。」
と怒鳴っても。
「いいから、ついて来なさい。」

「それに。私はまずはお金を換えなくちゃいけないんです!」
と言ってみると。
「あ、じゃここ、ここここ。ここで換えなさい。」と
チェンジの窓口に案内してくれました。

ふぅ。
これで、逃れた…
と思ったのは、甘かった。

とりあえず100€、現地のディナールに換えて(1€、1,8ディナール)、さ、上の階に行こうと思ったら。

また、あのオッちゃん現れる!
逃げようかと思ったけど。
遅し。
荷物を取られて、無理矢理タクシー乗り場へ。

一体、ナンナンダ、このオッちゃん?
さっきのおじさんも、オネエサンも、一応、話していたのが脳裏にひっかかり。

その疑問詞が解けないまま。
…結局、ついていってしまった。。。。。



空港の外に出ると。
いろんなオッちゃんが寄ってくる。。。グスン。

そして。
その中の一人「ハマメットのそのホテル、この人が行くから」、と変なオッちゃんに紹介されてしまいました。
勝手に、荷物はタクシーの後部座席に積まれ。
…私は、グラン・タクシーなるものに乗ってホテルに向かうことになってしまったのでした。


出発する前に、
「私は、乗り合いタクシーに乗りたかったんです!」と抗議してみるも。
「これは、今すぐ直接、そのホテルに行くんだから!」と言われ。
諦めつつ。
「一体、幾らかかるんですか?」
と聞けば、
「ユーロ?ディナール?」
「ディナール」
「じゃ、90ディナール前後だよ。」
…確かに。50ユーロ。とあのネエサンも言ってたなぁ…。
腹を決めました。
「本当に、90ディナールなんですねっ?!」
「いや、それくらいだ、と言っただけだよ。メーターがここにあるから、メーターをよくみているんだね。」


タクシーが出発する前に、さっきのオッちゃんが、ドアの前から離れません。
手を出します。


タクシーの運転手さんが、「ちょっとだけお金をあげて」と言う。
へ?なんで?オッちゃんなんかに私は捕まりたくなんかなかったのよぉ!
と思いながらも、もう諦めの境地。

が。
両替してもらった中からの小銭を渡そうとすると、「そんなの何にもならない!」と受け取らない。(100と書いてあったけど。ディナールの10分の1の小銭。つまり、1ディナールが55サンチームとすると…そっか。5サンチームじゃねぇ、確かに。)

「小銭ないんです、ほんとに。」
「ユーロでもいい。」
ユーロの財布を見ても、生憎、小銭は80サンチームしかなかったけど。
それを渡しました。
…不平そうだったけど。知ったこっちゃないわ!


タクシーが走り出して、聞きました。
「どのくらい時間がかかりますか?」
「1時間くらいかな」



流れいく目新しい風景をボ~っと見ながら、
「あ、そうだった。お金を換えたら、まずは空港で食事をして。これから3日間、ホテルで食べたり飲んだりする、食料品+アルコール類を買うはずだった…全て、予定が狂ったわ。」
と情けない思いにとらわれたのでした。









うわ~っ!

…旅行記・序章ってとこが、いつのまにやら、こんなに長くなってしまいました。
最初っから、今後の展開が不安になりつつ。
今日は、これにて。

う~む。
それにしても。全くチュニジアのことに触れずにゴメンなさい!
でも。
…いいとか、悪いとかの問題じゃなくて。
文化の違い、モンタリティの違い、というのを心して行かなくちゃいけなかった!というのをつくづく思い知らされたスタートだったのでした。

ライン河沿いの街、ケルン

2006-08-17 07:18:21 | フランス以外(食べ物・飲み物以外)
私は乗り物に乗るのが大~好き!(生まれてこのかた乗り物酔いしたことなし)
でも、世の男性陣と違って、スピードのあるものは多分苦手。
…きっと、流れていく景色を見るのがこよなく好きだから、だと思います。

だから。
ゆっくり回る、ガラスで外界とは遮断されている観覧車とか(←従って、チュイルリー公園・架設遊園地の観覧車は失格です。すごく早い。しかも、ガラスがない=高所恐怖症の私には怖すぎ…)、2階建てのバスとか、遊覧船など…見るとすぐに乗りたくなります。

殊に遊覧船は大~好き

浅草近くに一人暮らしをしていたのですが、予定のない休日とか急に思い立って、一人で隅田川の遊覧船に乗ったり。(←お気に入りの1つ。…でも。これって一人で乗っていると結構(日本人だから?)変な目で見られます。しかも一人で缶ビールなんて飲んでると、ね、相当奇異な目で…。って、慣れましたが)

それに。自慢じゃないけど、セーヌ河の遊覧船、複数の会社が運営していますが、パリに住む前から既に(つまり観光で来た際の経験が積み重なって)全部の遊覧船に何度か乗ったことがあったほどです

ですから。
ケルンに行って(←漸くケルンの話に…)、遊覧船はモチロン乗るっきゃない!!!

…って。
実は、ケルンの街をかの有名なライン河が流れているわけですが。
行ってみて漸くそのことを実感として気づいた、という情けなさ、なのでありました。
「そうだよ~、ライン河…?それって、そうだっ、あの”ライン河”じゃん!」みたいな。

こんなことだったら、調べておいて、ライン河下りを本格的にするべきだった。
って。
後の祭り、なわけで。
…宿も3泊、ケルンにとっちゃってますし、ねぇ



というわけで、仕方なく、1時間ばかりの遊覧船に乗ることにしました。
ケルンの街を遊覧船で見ても、ぶっちゃけて言って、何が見えるわけもなく=それほどカンドーはないような感じですが。

それでも。
平日の朝に乗ってみると、夏なのにガラガラで、気持ちいい外気にさらされながら、流れ行く景色をぼ~っと見ているのは限りなく楽しかったです

えへっ。
というわけで、実は、2回も乗っちゃいました。
何度乗ってもいいかも、というくらい、気に入っちゃいました♪(会社も3社くらいあるし。ちょっとコースが違います。)

でも。多分、こんなにも気に入ったのは、そ!
羊飼いを見たから、なのかもしれません。

ホントぅ、ですっ、ケルンに羊飼いがいるんですっ

想像だにしていなかったので、思いっきり感動しちゃいました
証拠に、相変わらずキチンと撮れなかったけど、写真です。(判るかな?羊の大群。)

岸をぼ~っと眺めていたら、何だかごそごそ動いている集団が。
目を凝らすと、羊クンじゃありませんか!!!
大慌てにカメラを取り出したのですが、そういう時に限って、遅い船が早く走る?って感じ?
でも。見られただけで感激しました

…というわけで。
一応、このお気に入りの証拠写真で、ケルン旅行記は締め括りに。
明日から、また平々凡々なパリ生活のお話に戻る予定であります…。

今度行ったら…!

2006-08-16 01:02:22 | フランス以外(食べ物・飲み物以外)
ケルンで撮って来た写真を見ていると、あ、こんなことやあんなことも書いておきたかったのに、と思うばかり。でも、大した写真じゃないのでそうそう続けていても仕方なし、ハイ、明日で終わりにしましょう。

というわけで、今日のケルンでの1枚は。
私が最後まで未練を残した、お盆、です。
とっても判りにくい写真ですが(いつもながらスミマせぬ)、これってビールグラスを運ぶ専用のお盆なのです。

ケルンのビールは、全て(といっていいくらい)直円筒形の200mlグラス(線がついている、泡の余地あり)で供されます。
で、皆水代わりに飲むので(?!)お代わりも頻繁。
というわけで、ビール醸造所直営のビアハウスでは必ずこの、グラスがぴったり収まるお盆が大活躍しているのを見かけます。

たった2杯運ぶのでも、これ。
グラスは滑れないし、片手で運べるし、断然、運びやすいわけです。
大人数のときは内側にも8つ(?多分)更にグラスがおけるので、とっても機能的。

最初見た瞬間から「欲しい!」と思ってしまったのでした。
…でも。
私には何の役にも立たないですものねぇ。
見るたびに、「欲しい~」と思っていたのですが。
流石に断念して帰って来ました
…私が広い家に住んでいて、たくさんのお友達をしょっちゅう家に招いてビアパーティーでもするような環境にいたら、グラス共々迷わず買ってきたでしょうけどね。



そうそう。
それから、もう1つ。流石ドイツと思ったことを書き忘れてました。付け加えておきます。
駅のコインロッカー。
素晴らしい!の一言。(実際には使わなかったので、使い勝手は知りませんが)

駅の1階に小屋のようなものがあって、それがコインロッカー。
お金をいれると(多分…)、小さい自動シャッターのようなものが開いて、そこに荷物を置く。という仕組み。
恐らく、地下に収納場所があって、ベルトコンベヤーのようなもので機械的に収納されていくのでしょう。
あのコインロッカースペースの嫌な気分を味わわなくてもいいし(あの無機質で、篭った場所、好きになれません。)、うろうろ広い場所を、荷物をもって自分の場所を探し回らなくていい。

因みに、フランスでは基本的にコインロッカーの存在は期待しないほうがいいです。
大きな駅にはあって然るべきでしょう?と思うのですが。
ない駅のほうが断然多い気がします。
たとえば、所謂パリ駅の1つ、私がよく利用していたリヨン駅にはありますが。
端っこのほうだし、使い勝手はイマイチ。料金も高いし。
いつだったか、モンパルナス駅で使おうと思ったら「ずっと閉鎖中です」と平気で言われました。
汽車を使う旅行者への配慮など、全くないんですよ、ホント

なんちゃって。
そうはいっても、こうしていろんな欠点あるけれど、フランスも、やっぱり大~好きですよん
ただ、住んでいると隣の芝生がまさに青く見えてしまうものだったりするのです。人間って勝手、ですよね

またしても旅、雑感

2006-08-14 05:18:20 | フランス以外(食べ物・飲み物以外)
今日もパリは1日雨。
しかもシッカリ雨
寒くて、家の中で靴下も履き始めました。
肌寒さに耐えかね、ウールのカーディガンを羽織ってみたり…。

雨の音があまりに切なく、空気の色があまりに空しく、気分もド~っンと落ちこむ感じ…。
しかも、スゴイ勢いで転落して、一番奥のドラム缶の底まで抜いて、ドヒャ~ゴロゴロと更に奥まで落ちていくような、そんな1日です。(って大袈裟?)

ホントにもう、ステキな夏の日曜日、のはずだって言うのに

というわけで、今日は何だかボ~っ。
ケルンの写真を1枚載っけてブログも終わりにします

…昨日に続いて歩行者用の信号ですが。
どうして3つあって、2つが同じ赤の歩行者マークなんでしょう?
何か意味があるのかなぁ。
いずれそのうちの1つは自転車マークにしたい、とか?

とにかく。
早くお天気になって、楽しい夏の1週間が過ごせますように

追記:昨日間違えたことを書いちゃいました
今日の中をお散歩していたら、パリの街中の公衆トイレも種類があって、身障者マークがついているのもあることに気がつきました。やっぱり少し間口が広く、建物(?小屋)自体も広くなっているようです。言い訳するとして、ドイツのそれとはマークのついている場所が違いました…。だから、多分ドイツのは、やっぱり身障者専用では?と言い張るのは意固地というものかしらん?
追記2:流石ドイツ!月曜日夕方にケルンで出した絵葉書が、日本の両親の元に木曜日に着いたそうです。これってスゴい!だってフランスから日本へ郵便を出すと5日から1週間はかかる気がするんですもん。
追記3 :そうそう、ドイツで「ふ~む!」と大きく感心したこと、もう1つ書き忘れてました。自転車、自転車止め(?スタンドっていうのかしら?)がついているのが半分くらいもあったのはスゴク驚き。何しろ、フランスでは(多分)10台に1台もついてないですから。西洋人はつけないもの、と思ってました。



こんなに追記ばっかりするなら、ちゃんとブログを書け!って言われそうですね…。