いやぁ~、吃驚りしちゃいました。
例によってですね、早めのお夕飯の用意をしていたときのこと。
(…7:15くらいかなぁ?家で一人のときは7:30~8:00にお夕飯、が基本であります…)
そう。今日はお買い物もしなかったのでありあわせ。
…飲み物とお野菜はたくさんあるので、そんな状況に甘んじ、お夕飯をイメージしたところ…。
前菜と副菜を少し多めに作れるから、メインはただの鯵の開き一尾で我慢…。
ええっと。
ちょいと話しがそれますが。
鯵の開き、すごいでしょ?
フランスで、もとい、パリでは食べられちゃうのですよん♪
しかも、これはそんなに高くない。
(他のお魚は、高いのもありますけど。鯵の開きはお買い得!)
というのがですね、私のお友達が北海道水産(←勿論日本の業者)の月一まとめ買いに参加していて。
それに便乗させてもらって、私も毎月少しばかり買うことができるのです。
まぁね、ウチの冷蔵庫がうまく機能しないので、本当はすぐに食べないと、と思うのだけど。
手に入るときはカチンカチンに冷凍されているので、こういう干物なら冷凍庫でも何とか1ヶ月ばかりは保存ができるのです。
でもって。
今日は、先月の最後の一尾を焼いているところ、でありました。
ドンドンドン!
誰かが部屋のドアを叩きます。
が、が~ん。
隣のオニイチャンに違いありません。
さっき帰ってきた音がしていたものねぇ。
…けれども私ときたら、赤ワインを開け、ルンルン飲みながらお料理をしている最中。
さらには。
今日は、そういうわけでにんにくではなく、お魚の匂いが充満している私の部屋。
こ、困った。。。
まさか、今晩彼が私の部屋のドアをノックすることがあろうなんて、思ってもいなかったんだけど。
とりあえず、大慌てに口の周りを確認して(赤ワインって、沢山飲んでいると歯に色がついたりするでしょ?)、お魚の電気コンロを消して、ドアをそ~っと開けてみました。
で、何の急ぎの用かと思えば。
「一言伝えておきたいことがあって。」
?
「まだ仕事見つけてないんでしょ?」(この間のご招待時にそんな話もしていたのでした。)
「いやぁ、12月まではとりあえず…バイト的に働くつもりだけど。」
「でさ、例えばブランドショップに履歴書送ってみた?」
「ううん。」
「今日さ、上司に君の事を話したんだけどさ。日本人なら、必ずそういうところで働き口が見つかるよって。」
「それか、ほら、デパート、プランタンとかギャラリーラファイエットとか、日本人客がたくさん来る所は絶対欲しているからさ。」
「う~ん。でもね、そういうデパートは、学生は採らないのよ。滞在許可書を社員としてとるのが会社としてとても難しいから、求職情報を見ていても、所謂フランス人の奥さんとか、既に学生以外の労働許可が認められている人ばっかりだもの。」
「でも。試したの?」
「ううん。だって、滞在許可書が必須条件って書いてあるんだもの。」
「そういうのは関係なく、トライするべきだよ!」
「あ、ありがとう。うん、論文が終わったら少し動いてみるわ。」
で、ね。
と話を続けてしまった私がバカでありました。
「やっぱり、電気代高かった…」
そうなのです。
先日お招ばれをしたときに、電気代の話もしていたのです。
要は貧乏で、電気代も高くて困る、みたいな?
そしたら。
彼は電気代は、お母様からの援助だそうで。
相場というのをしらない。
でも、私の毎月料金を聞いて、しかも私のステュディオの広さ17平方メートルで電気製品はあまりないなか「それは高いと思う!」
今度、おかあさんにきいてみるよ、と。言っていたのでした。
で。
私が、昨日ネット経由で払った(昨日が締切りだった)電気代を言うと。
「ええっ?」
「部屋に入ってもいい?電気を確認させて」
「だ、だめぇっ!今日はだめ~っ!」(←魚焼いている、とは言えず。)
あなたのうちみたいにきれいじゃないのよ。(実際に相当乱雑。床にまで辞書広げっ放しだもの)
「あ、そう。じゃ、請求書ある?」
ごそごそ。
「これがそうよ。」
彼は一通りじっくり眺めて…。
「ちょっと待って。」
なんとですね、2~3日前から彼の部屋に泊まっているらしい女の子を呼んだのです。
「ねぇねぇ、この請求書どう思う?」
えええっ???
今回女の子がウチに泊まるけど、それは彼女ではない、ようなことを先日言っていたんだけど。
そんな人にまで私、会っちゃうのぉ???みたいな…。
うろたえている間にでてきたのは、目の青いとっても可愛い女の子、でした。
初対面のご挨拶をし、彼女も私の請求書を一通り眺め回し。
いきなり
「パパに電話してみるわ!」
ええっ!?
そんな大袈裟なことにならなくても…。
隣のオニイチャン曰く、彼女のお父様は電気のエンジニアなんだそうで。
「専門家なんだよ。とにかく、ウチにはいりなよ。」
あわあわ…。そんなぁ。(魚が気になる…)
といいつつも断れず。
裸足のままお隣の家に行き、部屋にあがりこみ、所在無くぼ~っと立ちつくす私。。。。。。
だって。
彼の下着やら、彼女のお洋服が、脱いであって。
なんだか見ちゃいけないものばかりのような錯覚で…。ポリポリ。
まぁそうしているうちに、彼女のお父様と、更にはお母様との電話が終わりました。
「うん、やっぱり高すぎるって。電気会社に聞いてみるべきだって。」
というようなことを親切にアドヴァイスいただき。
「本当にいろいろどうもありがとう!じゃまたね!」
と言いおいて、早々に部屋に逃げ帰ってきたのでした。
本当に隣のニイチャンは、いいヤツだ。
とてもフランクで。
ただ。
超日本人的つきあいに慣れている私には、戸惑いが多いのも事実なのであります。。。
彼のために何にもしてあげられないもの。と思うと、心の負担も大きいしねぇ…。
追記:一昨日の続き(?)、ブラッスリー・リップの天井です。
って、そんなもん見せられても、面白くないか
…