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2012年に観た映画(5)

2012-02-05 08:59:59 | 映画!
12/30の日記で、2012年の目標を「劇場で映画を観る時は1本あたり1,000円以下で観る!」と発表した私。1/28の日記で1/22から1/28までで費やした映画料金を報告しましたが、1/29から昨日2/4までの映画料金は以下のとおりです(左端の番号は今年1年用の通し番号、作品名の次は◎、○、△、×の4段階評価)。

35 1/29 麒麟の翼 ○ (前売券で1,300円)
今年2回目なので通し番号なし 1/30 J・エドガー ◎ (レイトショーで1,200円)
今年3回目なので通し番号なし 2/1 アニマル・キングダム ◎ (映画サービスデーで1,000円)
36 2/3 ペントハウス ○ (レイトショーで1,200円)
37 2/4 マシンガン・プリーチャー ○ (テアトルシネマグループ会員カードで1,300円)
38 2/4 人生はビギナーズ ○ (TOHOシネマズ シネマイレージカードポイントで0円)
合計 4作品(6回) 6,000円

回数は先週と同じ6回ですが、今週は『J・エドガー』と『アニマル・キングダム』をリピートしてしまったため、作品数が少なくなりました。映画にかけたお金は1週間で平均して1回あたりちょうど1,000円で、ぎりぎりセーフ。ふぅー。

先週観たもので『J・エドガー』、『アニマル・キングダム』に次いでお勧めなのは『マシンガン・プリーチャー』です。麻薬常習者だったサム・チルダース(実在の人物)がある事件をきっかけにクリスチャンになり、その後アフリカのスーダンで誘拐された子供たちを救うための活動をする物語。教会での礼拝のシーンがたくさんありますが、それと同じくらい銃撃シーンもあり、かなりショッキングな内容です。スーダンで何が起こっているかを知るためにも、ぜひ多くの方に観ていただきたいと思います。あっ、エンドロールの途中でサム・チルダース本人のインタビュー映像が出てきますので、どうぞ最後までご覧ください。

*各作品の簡単なレビューはこちらでどうぞ。

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アニマル・キングダム(2)

2012-02-02 19:31:55 | 映画!
1/26の日記で「アニマル・キングダム」について書きましたが、昨日2/1にはついに3回目の鑑賞。いやー、3回も観てしまうと苦手なオーストラリア英語もかなり聞き取れるようになるものですね! そして、作品の舞台であるメルボルンにも愛着が湧いてきます。オーストラリアはケアンズ、ゴールドコースト、シドニーしか行ったことがありませんが、メルボルンもいつか行ってみたい…おぉっと、そんなことより日記の続きを。あ、今回もネタバレしていますので、これから観に行かれる方はここでストップしてください!

8. 3回目にして気がついたのですが、物語は主人公ジョシュアとスマーフおばあちゃんのハグで始まり、彼らのハグで終わっています。でもこの2つのハグは意味の違うハグ、というか、どちらが優位に立っているかを象徴するハグだと思います。あと、この映画では家族同士でキスする場面が結構ありますが、キスのイニシアティブを誰が取っているかも重要です。特にラストシーンで誰が誰にキスをしているか要注目!

9. ネット上のこの映画の評価でよく見かけるのは「スマーフおばあちゃんが怖い」というコメントですが、私自身はそれほど怖いとは思いませんでした。いや、悪いことを平気でやってしまうところは確かに恐ろしいですが、女性の多くが自分の子供のためなら何だってやるんじゃないかと思います。人類はそうやって生き残ってきたのです、きっと。

10. 1/26の日記で物語の設定が公式サイトでは「80年代のメルボルン」になっていることにつっこみを入れましたが、これが明らかに間違いである証拠を見つけました。それはポープがテレビでクリケットの試合を観ているシーン。ポープがジョシュアに「このスリランカ人選手は誰だ?」と聞くと、ジョシュアは「ムラリサラン(Muralitharan)」と答えるのですが、調べてみるとこのムラリサランは1972年生まれでかつ2000年代に活躍した選手なので、やはり物語の時代設定は2000年代だと思われます。

11. この作品は音楽も素晴らしくて、サントラがほしいと思ったのですが、CDはどうやら日本では正式発売されないようです。ただし、Amazon.co.jp なら出品者から輸入版の購入が可能。ちなみにサントラにはエア・サプライの All Out of Love は収録されていませんのでご注意を。

12. 最後にキャスティングについて。この作品はキャスティングも完璧で、多民族国家のオーストラリアらしく、端役にアボリジニやアジア系と思われる人物も起用されています。あと、気になったのがジョシュアのお母さんジュリア。画面にはしっかり女性が映っているのですが、クレジットには出ておらず、この女性が誰だったのか謎。あと、IMDbを見て知ったのですが、終盤でコディ家を取材している男性はどうやらデヴィッド・ミショッド監督ご自身。画像を検索するとなかなかのイケメンですが、残念ながら作品では顔は映っていません。あしからずw

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J・エドガー

2012-02-01 13:04:12 | 映画!
1/28の日記「2012年に観た映画(4)」にも書きましたが、28日は映画『J・エドガー』を観ました。ご存知のとおり、米連邦捜査局(FBI)の初代長官ジョン・エドガー・フーバーの一生涯を描いた物語。かなり評価が分かれているようですが、私の中では◎、非常に興味深い作品でした。好きな映画は何度も劇場に観に行くのが私の悪いクセで、一昨日30日に2回目の鑑賞。というわけで、今日はこの映画について書いてみたいと思いますが、ネタバレしていますので、これから作品をご覧になる方はここでストップしてください。

まず、序盤でフーバー氏がアメリカ議会図書館で働いていた時のある功績がさらっと紹介されます。そのちょっと後に、彼が当時捜査局でマークしていた共産主義者の情報を管理する方法を部下に指示するシーンがあるのですが、実はこの映画の構成そのものも彼が考案した、カテゴリー別に情報を管理する方法を意識して作られているのではないかと思いました。この作品は「物語の時間が前後してわかりにくい」という意見もある(セリフでもフーバー氏は「誰でも簡単に情報にはアクセスできない」というようなことを言っていますが)ようですが、私自身はあまり混乱しませんでした。

この作品で興味深かった点の一つはフーバー氏がどれほど有能で、FBIをどのように強固な組織に作り上げていったかということです。そのやり方には問題もあったようですが、彼がいなければFBIの調査・捜査力のレベルは今ほど高くなかったかもしれません。また、彼が結果を残せたのは彼が選び育てた優秀な部下のおかげだとも言えます。特に副長官のクライド・トルソン氏。彼はフーバー氏の右腕でもあり、心の支えでした。実際、私がこの映画にタイトルをつけるとすれば、『J・エドガー』ではなく、『エドガーとクライド』にしていたと思います。そして、忘れてはならないのが秘書のヘレン・ガンディ女史。彼女をテーマにした映画を作ってほしくなるほど非常に興味深い人物です。トルソン氏、ガンディ女史やたくさんの部下に支えられ、フーバー氏は亡くなるまで長官としてFBIに君臨したわけです。

出演者についてですが、主演のレオナルド・ディカプリオの演技が卓越していたのは言うまでもなく、優秀な人物でありながらも大きな葛藤を抱えていたフーバー氏を見事に演じていました。特に母親から "I would rather have a dead son than a daffodil for a son." と言われた後、ダンスを教えられるシーン。愛する母親から「女々しい息子ならいない方がマシ」と言われるなんてどれほど衝撃的なことか。思わず涙が出ました。また、トルソン氏を演じたアーミー・ハマーも素晴らしかったです。彼のフーバー氏を見つめる時の目の輝き。CGで映像を加工しているのではないかと思ったほど。個人的にはアカデミー賞助演男優賞にノミネートされてもおかしくない演技だと思いました。

一般的に見ればフーバー氏は嫌われ者だったのかもしれません。でも、私はいろいろな理由から彼に親近感を持っています。一番の理由はフーバー氏とトルソン氏の関係。男女であろうと男同士/女同士であろうと仕事と私生活両方においてここまで強固なパートナーシップを築ける人はそうそういないと思います。私がこの映画が大好きな理由も、まさにここにあるのです。

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