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Skype でロシア語を勉強してみる (8)

2014-12-11 22:54:37 | ロシア関連
ずいぶん時間が経過してしまいましたが、「Skype でロシア語を勉強してみる (7)」の続きを。

Skype でロシア語を勉強してみる (4)」でロシア人のヴィクトルさんからロシア童話の読み聞かせをしてもらっていることを書きましたが、今回ご紹介するロシアの物語は МУЖИК И МЕДВЕДЬ、「人間と熊」です。原文はこちらです。ちなみにロシア語で熊は медведь メドヴェージ ですが、これどこかで聞き覚えがありませんか? そう、前ロシア連邦大統領の苗字メドヴェージェフに似ている! この姓、ロシアではまぁまぁ一般的なようですが、もとは「蜂蜜を食べるもの」(→熊)という意味なのだそうです。


人間と熊

ある男がカブを植えるために森に行った。畑を耕していると一頭の熊がやって来て、男にこう言った。
「おい人間、お前を襲ってやる」
「やめてください、熊さん。私と一緒にカブを植えましょう。カブが大きくなったら、私は根の方を取って、あなたには葉っぱをあげましょう。」
「よし、わかった。もしオレを騙したら、森には二度と来られないぞ。」
そして熊は森に帰って行った。

カブは大きく育った。男は畑にやってきて、カブを掘り起こした。すると森の熊がやってきてこう言った。
「おい人間、カブをよこせ。オレの分をだ。」
「わかりましたよ、熊さん。さあ、カブを分けましょう。あなたは葉っぱ、私は根っこ。」
男はカブの葉っぱすべてを熊に与え、カブの根元は町に行って売るために荷車に載せた。熊は言った。
「おい人間、どこに行くんだ?」
「町へ行くんですよ、熊さん。このカブを売るんです。」
「それを食べさせてみろ。根っこはどんな味なんだ?」
男は熊にカブを手渡した。熊はそれを食べて「ガオー!」と鳴いた。
「おい人間、お前はオレに嘘をついたな! 根っこは甘いじゃないか。二度と暖炉にくべる薪を取りに森に入れないぞ!」
と言って、熊はカブを踏みつぶした。

次の年、男はまた同じ場所にやって来て、今度はライ麦を植えた。男が収穫にやって来た時、熊が男を待ち構えていた。
「おい人間、もう騙されないぞ。オレの分け前をよこせ。」
「わかりました、熊さん。今度はあなたが根っこを取ってください。私は上の方を取りますから。」
彼らはライ麦を刈り取った。男は熊に根っこを与え、男は上の方を取って荷車に載せ、家に帰った。
熊は根っこをくまなく調べたが、食べられるところは何一つなかった。
熊は男に腹を立てた。そしてそれからずっと人間と熊は仲違いしているのである。
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