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月の輝く夜に

2011-03-24 20:28:13 | 映画!
21日、「第二回 午前10時の映画祭 Series2/青の50本』で『月の輝く夜に』を観てきました。シェール、ニコラス・ケイジ主演の1987年の作品(日本公開は1988年3月)。公開当時はかなり評判になっていたと思うのですが、なぜか私は観に行かず、その後ビデオや DVD を借りることもありませんでした。つまり、制作から24年の時を隔てて初めて観たわけですが、想像以上に素晴らしい作品でした!

もう、とにかく、シェールが美しい! この作品が撮影された時、彼女は40歳から41歳だったはず(役の設定は37歳)ですが、しわ一つなくてホントにキレイ。化粧でカバーしているところもあったでしょうが、そんなことはどうでもいいほどオーラがハンパない。ただ、役柄的にイタリア語訛りの英語を話していたのか、ちょっとセリフが聞きとりづらかったです(単に私のヒアリング能力が低いだけかも)。当時彼女は歌手としても活躍していて、私もMTVなどでしょっちゅう彼女の歌う姿を見ていたはずなのに、なぜ彼女の美しさに気がつかなかったのか、自分でも不思議なくらいです。

相手役のニコラス・ケイジも若くてかっこいい! 彼が出演する映画は今までずいぶん観てきましたが、どの作品よりも一番かっこいいかも。そんな彼がこんなセリフを言っています。

Loretta, I love you. Not like they told you love is, and I didn't know this either, but love don't make things nice - it ruins everything. It breaks your heart. It makes things a mess. We aren't here to make things perfect. The snowflakes are perfect. The stars are perfect. Not us. Not us! We are here to ruin ourselves and to break our hearts and love the wrong people and *die*. The storybooks are bullshit. Now I want you to come upstairs with me and get in my bed!

翻訳センスなしの私の日本語訳はこうなります。

ロレッタ、俺はお前を愛している! 他の奴らが言っている愛とは違うし、俺も知りもしなかったけれど、愛は素晴らしいなんてもんじゃない。愛はすべてを壊す。人の心を張り裂く。愛のせいでめちゃくちゃになる。でも、俺たちは物事を完璧にするために生きてるんじゃない。雪は完璧だ。星も完璧だ。でも、俺たちは違う。俺たちは完璧な存在じゃないんだ! 俺たちは自分自身を破滅させ、心は張り裂け、愛してはならない人を愛するために生き、そして死ぬんだ。おとぎ話なんて嘘っぱちだ。さあ、俺と一緒に2階に上がり、ベッドに入ろう!

他にも印象的なセリフはたくさんありましたが、個人的にはこのセリフを聞けただけでこの映画を観た甲斐があったと思います。人間は完璧じゃない、さらに人間の愛は完璧どころの騒ぎじゃないと言いきっているのですから(私も完璧な愛は「神の愛」だけだと思います)。あとでググってみると案の定アカデミー賞脚本賞を受賞。DVD でも十分楽しめるとは思いますが、「午前10時の映画祭」のおかげでスクリーンで観られる今、劇場でご覧になってみてはいかがでしょうか?

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