1から49までの数字を順番に見つけていくという注意配分のテストで、17歳から72歳の女性を対象としたものだそうです。
40歳を越えたあたりからは急速に成績が悪化していますからこのような課題については、加齢によって成績が下がる傾向にあるといえます。
このような場合どんなやり方をするのでしょうか。
やみくもに数字を探したのでは目的の数字がなかなか見つからずに、時間がたってしまいます。
オーソドックスなやり方は、一番上の行から左から右へと視線を走らせ、目的の数字が見つかったらさらにしたの行へ進み、次の数字を探すというものです。
もし次の数字が前の行にあったという記憶があればそこにもどり、そこからさらに下のほうへその次の数字を探していきます。
平均すれば4行ぐらいの探査で目的の数字に当たりますから、一行について二分の一秒以下の速さで視線を動かせば98秒以下で出来るはずです。
注意力が足りないと、目を走らせているときに目的の数字があるのに気がつかず先へ進んでしまいます。
そうなると一回りしても見つからないわけですから、その時点で時間のロスが生ずるだけでなく精神的に動揺しますから、もう一度見直しても見落としたりします。
もちろん視線を左右に走らせるより縦横に走らせるほうが得意というのであればそれでも良いですし、いちどに一行でなく二行づつ見ることが出来ればそれだけ速くなります。
7×7個の数字はいちどに全部見えますから、一行づつ順に探さなくても全体を見ればどの数字も見えています。
ところが特定の数字がどこにあるか探そうとすると、見えているはずなのにどこにあるか瞬間的に探し当てることは出来ません。
見えていてもそこに注意を向けなければ、それと認識できないのです。
だからといって一つ一つに注意を向けて確認するといったやり方であれば、確実であっても時間がかかりすぎてしまいます。
そこである程度のスピードで視線を動かすが、一行あるいは二行をいちどに見るということになります。
このときに意識としてはすべての数字を認識した感じがするのですが、目的の数字があるのにもかかわらず見落とすことがあるのです。
これは探査をしているときに注意の集中を持続できないためです。
注意の集中を持続できないというのは持続力がないということなのですが、必要以上に集中しようとするため持続できないのです。
歳をとってくると視野が狭くなり、狭い範囲に注意を集中してしまうので、視線を動かしたとき見落としが出てきて、結果的に注意の集中が途切れたことになります。
視野を広げて、注意の範囲を広げることがが出来るようになれば、見落としが少なくなりますから結果的に作業スピードが向上するのです。
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