設計事務所の裏窓

夫は建築士。設計事務所をやってます。
裏から眺めた感想、日々の独り言。
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育自の毎日

2004年09月25日 18時28分26秒 | 独り言
今は誰も信じてくれないのだが 子供の頃は
本当に 本当に人見知りの子供であった。
「どこにいるかわからない位 大人しい子供」と言われた。
「大人しい」裏を返すと「物凄く愛想のない子供」であった。
だから挨拶なんてもっての他 大の苦手。
挨拶しなくてはと思うのだが 結果的には 蚊の鳴くような声で
素通りするだけ。
なんて可愛げの無い子供だろうと 今は振り返る。
それでも こんな いい年をしても その根本は変えられなく
道端で 近所の知り合いが来るのを見ると
「どこで挨拶するか」などと くっだらない目処を頭の中で
巡らせたりしている。困ったものだ・・・・

頭の中では 高校生位の自分が止まったままだが
厄介な事に 外見は いいおばさん それに一応母親・・・・
子供達には「挨拶だけは せめて挨拶だけはしよう」
そればかり クドクド言い続ける。それには やはり
言ってる本人が見せるしかなく 子供が大きくなるにつれて
なんだか挨拶する声にも力が 入ってくるみたいで(?)
慣れとは 恐ろしいもので 今は挨拶するのに緊張感はない。
(当たり前か!!)

一応 こんなに自分を押し殺し 挨拶を努力していても
子供達は どうも怪しいものなのだ・・・・
特に次男は モジモジうつむき加減で挨拶なら まだ可愛いものを
知り合いの人が声をかけても まるっきり無視の態度でやり過ごす。
勿論 鉄拳を飛ばすが 何度飛ばしても懲りないようで・・・
困ったもんだと 今一番の悩みどころだ。

子供が産まれたとき 明治生まれの祖母が
「これから育児でなく育自が始まるよ」と言った事がある。
子供を育てる事で 自分が育っていくという意味だったらしい。

だんまり次男の前で 挨拶が苦痛でなくなった私は この次男に
よって成長出来たと言うべきなのか・・・

大体 こんないい加減の自分が 人を育てているという自体
恐ろしい。そんな時は この祖母の言葉を ちょっと思いだすと
気が楽にもなる。
「自分も育っているんだ。育てられているんだ。」
でも この言葉 何十年後も言い続けそうである。
そんな意味ではないと祖母に怒られそうでもあるが・・・
明治生まれの母は やはりどこか凄いところがあると
挨拶ごときで 変に感心してしまうのであった。

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