設計事務所の裏窓

夫は建築士。設計事務所をやってます。
裏から眺めた感想、日々の独り言。
不定期便で頑張ります~!

幻の・・・でなく

2005年12月21日 11時51分17秒 | 独り言
「幻の子供像」という言葉があるらしい。
なんでも親や教師がなどの大人達が 心の中に勝手に
つくりあげてしまう スーパースターのような子供
という意味らしい。

よく食べてよく寝ての赤ん坊の頃から始まって
よく笑い 多くの友達に囲まれ 勉強が出来て
スポーツが出来て 運動会ではいつもリレーの選手、
音楽会では主要な楽器のパートナーなどなど・・・・

要は大人にとっては都合よく そして外の競争に
いつも勝者でいてくれる。
そんな親の気持ちを晴れやかにしてくれる子供だそうだ。
正に神の子!!という感じだけど バカバカしいと
読んでいながら そんな気持ち 親なら誰にでもあるに
違いないと思わず その「幻の子供像」についての
内容を読み入ってしまった自分である。

外との競争で勝ち抜く事。
これは自分も小さい頃を振り返れば そういう雰囲気が
知らず知らず周りにはいつもあった。
それはテストでいい点を取ればホッとしている母親の
表情であったり 他の子供より少しでも頭が引っ込んで
いれば憂鬱そうな大人達の顔色だったりと・・・・
大人達は何も意識していないのかもしれないが
よく出来ている、出来てないが自分を計る物差しで
あったのはよく覚えている。

世の中 競争のない世界はない。
大人になっても上下の世界が自然にわかれ だからこそ
人は上を目指そうと努力もし 必死にもなるのだが・・

しかし競争していいもの よくないもの。
これも世の中 一杯ある事も事実である。

子供が産まれるまでは「元気であれば」
そんな気持ちを持っていない親達はいなかった。
きっと子供が「いてくれる」そんな事だけに感謝出来た。
存在だけで喜びになれる。これが子供を持った親の
最大の醍醐味かもしれない。
だが現実はこの「普通に存在」している事になれきるのだ。
いつしか「こうだったら」「なぜこうならない」
そんな不満ばかりが起きてくる。

自分と違う個所を見つけてはため息。
思い通りにならない個所を見つけてはため息。

ありのままを受け入れるというのは難しい。
すんなり素直に受け入れる事が出来るのは
自分だけかもしれないなとも思う。

来年は戌年。
長男が初めての年男を迎える。
次の年男を迎えると彼は もう立派な成人の歳。
自分は歳ばかりくって 親として成長しているのか。

次の年男までに 自分も大きく成長したいものだが・・
それにはまず「幻の子供」でなく「現実の子供」を
きちんと見る事なのだろうか。。。。


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