設計事務所の裏窓

夫は建築士。設計事務所をやってます。
裏から眺めた感想、日々の独り言。
不定期便で頑張ります~!

甘酸っぱい時代を回想して

2005年02月27日 10時36分00秒 | 独り言
たまに乗る電車内で若いOLの女性が全身紺ずくめで
立っていた事があった。
「おっかしいなあ~~」そう思ってジッと見てしまった
事がある。おかしい筈である。バッチリお化粧で奇麗な
マニュキュアを施している若き女性は よく見れば
現役バリバリの女子高校生らしいのだ。気をつけて見れば
高校の紋がついたカバンも持っている。

大昔の自分の高校時代が単にダサかったせいなのか
時代のせいなのか今 巷で見る女子高校生の殆どは
バッチリとお化粧のお顔で歩いている。
制服さえ着ていなければ 学生なんだか社会人なんだか
見分けがつかない。

「色つきのリップが可愛い」だの「匂いのするリップを買った!」
こんな事で騒いでいた自分の高校時代が みょーに子供チックに
感じてならない。

高校に入って なんとなく「楽だ~~」と感じたのは自分だけ
だろうか。特に田舎の県立高校だったので規則も緩く 先生達の
自分たち生徒を見る目も「ちょっと大人」という見方が
毎日の生活が楽に感じた事だったのかもしれない。

夕暮れ色に染まる古びた校舎や なんとなく埃くさい教室。
休み時間になると廊下にあふれかえる生徒の熱気。
高校時代を振り返るとき いつも自分にはこの時にしか
感じ得なかった匂いとショットが思い浮かぶ。
それは甘酸っぱいような それでいてそんな甘酸っぱさも
思い出せない位 悲しいほど色あせてしまったものだ。

人の青春時代なんて年齢には関係ないと思うが
どの人にもある この甘酸っぱさの時代は やっぱり
10代の後半に向かう この時代かもしれない。
まるっきり子供でなく 大人でもなく それでいて
ただ「若い」というそれだけが怖いもの知らずで そのくせ
その「若さ」に振り回され苛立つ時期。

高校生達を見るとそんな時代が 変な話 匂いやショットと
なって自分に思い出される。
でも 最近のお化粧バッチリ女子高校生からは おばさんの
せいか そんな匂いもショットも思い出されない。
彼女達からは あのざわついた教室の雰囲気も 照れ臭そうに
廊下で語り合う 校内のカップルの姿さえも思い出されない。
むしろなんだか自分たちと同じような完成された大人の
香りさえもするのだ。

それでもこの間は部活の帰りなのであろうか。
真っ黒に日焼けしたジャージ姿の女子高校生集団が
電車に乗り込んできた。
なぜか そんな女子高校生達を見てホッとしている自分がいる。
やっぱり自分も年取ったよな・・・・そう思う瞬間である・・

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