設計事務所の裏窓

夫は建築士。設計事務所をやってます。
裏から眺めた感想、日々の独り言。
不定期便で頑張ります~!

ヒートアップの打ちあわせ

2004年09月13日 16時34分15秒 | 独り言
監理者である建築士と施工側は 仲が悪い??・・・という話しを よく耳にする。
確かに 専門屋(夫)を見ていると 現場での打ちあわせでヒートアップ(?)
している事も 確かにあり・・・・
中々 最後まで 全て笑顔で 円満にニコニコ穏やかに終る家造りは 難しい。
これは 何も現場と建築士だけでなく お施主さんとの間でも同じかもしれない。

でも 自分が一人の施主だと思うと やはり建築士と施工側が喧嘩ばかり
というのは 絶対嫌だが なんでも有りの 仲良しこよしも ちょっと嫌だと思う。

やはり監理者は管理者では ないのだから 自分の家の現場が 監理者が
いる事で ちょっとピリリとする緊張感に包まれてほしいと 思うのだ。

お風呂があればいい キッチンがあればいい 住めればいいの解釈では
建築士との「家造り」には ならない。「家」というより「暮らし」を
追及する価値観と ひたすら「造り上げる」という価値観の解釈の
違いが 建築士と施工側との大きな違いのような気も 個人的には
感じる。きっと両者とも言い分 考え方 いろいろあるのだろうなと
思う。でも 究極 最後には そこに住む人 お施主さん家族の為に
「いいものを造りあげましょう」という気持ちが 根底にあれば
打ち合わせのヒートアップも プラスに働くのだろう。

どんな事も どうでもいい事には 人間熱くならない。
そんな事をしても 疲れるだけだ。
仕事だって 楽をして いい加減な仕事は 結局は それなりの結果しか
生まれてこない。これは仕事に限らずでもあるが・・・・

先月 引き渡した個人住宅で ある大工さんがポツリと・・・
「今回は 初めての事が多くて 大変でしたが だからこそ
 楽しかったですよ」
こう 言ってくれたそうである。初めての事が いつもの事じゃないので
「面倒だ」ではなく「楽しかった」と言い切った この大工さんに 
私は 勝手だが物凄い職人魂を見た気がした。

重箱の隅をつつく行為が 監理の仕事でもない。
本来は こんな職人魂を一人 一人の技術の結晶でもある職人の
方々から引きだす事も 建築士ならではの家造りかもしれないのだ。

家造りは 大袈裟だが なんか毎度 何かを考えさせられる・・・・
普段 お気楽トンボで何も考えていない証拠とも 言えるのだが・・・
何はともあれ プラスの方向でのヒートアップ打ち合わせは どんどんと(?)
やってほしいと お気楽トンボは一応 個人的にそう 思っている。


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