設計事務所の裏窓

夫は建築士。設計事務所をやってます。
裏から眺めた感想、日々の独り言。
不定期便で頑張ります~!

3月は別れの月

2006年03月16日 10時08分03秒 | 独り言
3月は別れの季節ともいうらしいが今月限りで
息子達が通っていた幼稚園の先生達がゴッソリと
辞めていくという。

もう卒園して何年もたつものの 近所のせいか
まだ在園児のいる知り合い達から色々な話が
どこからともなく聞こえてくるのであるが
息子達が登園していた時代の先生達がごっそり
辞めていくという話は もう関係ないながらも
ちょっと衝撃という感じであった。

息子達が通っていた幼稚園は この辺りでは
「ほどほど」という言葉がピッタリの幼稚園だった。
子供が少ないと言われる現在で なぜか自分が住んでいる
近所には余るほどではないが 選択肢出来る幼稚園が
多少ある。その中でも我が家が選んだというか母の
自分が勝手に決めた幼稚園は 今風の英才教育バリバリの
いわゆるお勉強幼稚園でもなく 園底を裸足で駆け回させる
伸び伸び一本の幼稚園でもなく ほどほどに伸び伸びあり
ほどほどに平仮名などを教える事もありという・・・
そう「ほどほど」という中間ちっくな言葉がぴったりの
幼稚園だったのだ。

でもそんな「ほどほど」よりも自分が気に入ったのが
ともかく先生達の在職期間が長いという事だった。
10年近くいる先生が多く 一年サイクルで退職していく
というのがザラという幼稚園に比べると 本当に
先生達が変わらないという事で有名だったほどだ。
そう考えると確かに 適齢期にかかった先生達が
ごっそり退職というのもタイミング的にはありかもしれないが
それでも納得しない在園児の保護者達に対して緊急の
保護者会が開かれたほどだったという。

今や幼稚園は設備や保育内容云々に特色があるというが
結局「いい先生がいる」というポイントが高かったと
いう事になる。

幼稚園は母と子供が初めて挑む小社会。
だからこそ平仮名がいくつ覚えられるかとか
ローマ字が書けるようになったとかより
大切な事が皆わかっているのである。

卒園して何年もたっても 時には街角で
「○○君!」という息子達を呼んでくれる幼稚園時代の
先生達と会う事があった。
もう そんな事もなくなると思うと 少々寂しい限りである。