ひかり

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みなさんに伝えたい その2(青山繁晴氏のブログより)

2016年04月20日 | 青山繁晴さん
青山繁晴氏のブログを転載します。

転載始め
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2016-04-19 21:35:04

みなさんに伝えたい その2

▼熊本や大分をはじめとする九州の地震の惨禍が始まったとき、ぼくは自宅で原稿を書いていました。
 論壇誌に連載している「澄哲録片片」(ちょうてつろく・へんぺん)の原稿です。
 原稿を書いているときは音声を消してBSかCS放送を中心にテレビ画面を付けていることが多いのです。何か急な事態が起きることをできれば見逃さないようにしたいのが、理由のひとつです。
 原稿からたまたま眼を上げたとき、その自分の眼を疑いました。
「熊本で震度7」と出ていたからです。
 熊本? そこで震度7?

 誰もが中学生くらいの頃に習う「中央構造線」が通ってはいても、熊本で大地震が予想、懸念されているということを聞いたことがありませんでした。
 このすぐあと、地滑りの権威、すなわち地震学と深い関係のある高名な学者、また九州在住の工学系の優秀な学者、いずれも国立大学の現役教官に尋ねてみると「とんでもない。熊本で大地震が起きる懸念なんて一度も聞いたことがありません」という回答でした。
 いま、地震学専門の著名な学者たちがしれっと「熊本で起きることは分かっていた」と発言していることに、憤りを覚えずにはいられません。
 それは仲間内の学会誌などで述べていたことを主に指しているのであって、学者も、マスメディアも、首都直下型地震と東南海地震についてばかり,国民には、地域の住民には発信してきたではないですか。
 首都直下型地震も東南海地震も極めて重大だからこそ注意喚起が繰り返されているのですが、国の予算、すなわち国民の税金からどっと研究費をはじめお金が出る案件ばかりに集中しているのもまた事実です。

 東北の大地震でも、そしてぼくの生まれた神戸を含めた阪神淡路大震災でも、今回の熊本・九州とまったく同じことがありました。
 起きてから「予想していた」と言うのです。国費をいちばん費やしている人たちが言うのです。
 ほとんど無反省,無自覚に繰り返されています。
 学者だけが悪者なのではありません。マスメディアも政治も行政も、これら一部の学者と、ぐるです。


▼「熊本、震度7」を見るまで、「澄哲録片片」の原稿は、祖国の春の息吹について書いていました。
 その後の無残な展開に直面するにつけ、この原稿を捨てようかと正直、悩みました。
 そして思い返しました。闇の中だからこそ、光を語ろうと。

 こうして書きあげた「澄哲録片片」の第16回は、これまでの「WiLL」(ワック)ではなく、創刊されたばかりの「月刊Hanada」(飛鳥新社)の6月号に掲載されます。
 発売は4月26日の火曜日、この新しい論壇誌のホームページはここです。
「月刊Hanada」は、ぼくの尊敬する伝説の編集者、花田紀凱さんの主宰です。魂のこもった誌面になると思います。
「澄哲録片片」を毎回、読んでくださるかたがたは、できればこの「月刊Hanada」の定期購読者になってあげてください。伏して、お願いします。

 その花田さん率いる雑誌スタッフが、編集者から校正者、印刷技師まで丸ごと,ワックという出版社から飛鳥新社という出版社に引っ越して、月刊誌を立ち上げるというのは異例のことです。
 さまざまな経緯があったことは訊いていますが、もちろんそれにぼくは介入しません。あくまでも、ぼくは寄稿するひとりの作家です。

 これは、テレビ番組(CS放送、ネット)の「虎ノ門ニュース」であっても同じです。先日、東京地検特捜部に身柄を拘束された田母神俊雄さんをめぐって紛糾もあったようですが、ぼくは番組のいち参加者です。
 どちらかに肩入れすることはありません。
 ぼくにできることは、日本を愛する論陣が分断されることがないよう、あるいは自ら分断することがないことを願って、おのれの身を静かに少しづつ引いていくことでその祈りをささやかに示すことぐらいしか出来ません。
 そう考えました。
 その考えを、今ここでいったん胸のなかに納めます。
 田母神さんが逮捕されたからではありません。みなさんの書き込みに打たれたからです。
 特に、あるお父さんがお書きになった娘さんのことは、胸に響きました。

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転載終わり


このブログでは、自己紹介にも書いていますが、
辛い事、苦しい事、悲しい事…
には、あえて触れず、ひかりの部分を届けたいと思いから、
今回の九州の地震には触れてきませんでした。

大きな地震でしかも余震もそれとは思えないほど大きく、
数も多いとのこと。
ネットニュースの写真や映像を見る度、胸がつぶれる思いです。
個人的には、熊本にはお世話になった方々も住んでいます。
どうか早く揺れがおさまり、食料品など物資が早く行き渡りますように。
行方不明の方々もご無事で早く救出されますように。


では、また明日。
皆さんの今、そして未来も、皆さんにとって幸せな時であります様に…。
と言うよりも、
皆さんの今、そして未来も、皆さんにとって幸せな時であります。
(それが必ず実現される為に、”祈り”ではなく、”そうである”と断言しました。)
(上述の文章も表現は違っても、同じ気持ちです。)



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