(ネバダ砂漠。日本にこんな立地あるの?)
先日の続きだ。
大きなカネの絡むエネルギー政策。
カネといっても政府が支出する国民の財産だ。
国家戦略とかいう話になりがちだ。
中部大学の武田邦彦教授も太陽光発電に対し疑問を呈している。
自然再生エネルギーの馬鹿騒ぎは国民を馬鹿にした「愚民政策」だと。
国民の無知をいいことに、官僚や政治家によるペテンというわけだ。
彼によると”エネルギーや電気というのは「再生可能」などというものはなく、すべて「再生は不可能」”
ネーミングからしてインチキだというわけか。
つまり自然界から我々が自然にもらうエネルギーと異なり、太陽光発電はそれ自体エネルギーを消費する。
電気を作るには発電所など火力の場合「設備を作り維持するエネルギー」と「燃料を掘り出し運び燃やすエネルギー」
が消費される。ザクっと言って設備2と燃料8。
原発では設備8と燃料2。
原発には事故の補償などの水面下のコストがこれに加わるので設備はもっと大きいかもしれない。
で太陽電池の場合は設備30で燃料0。
設備さえ作ればあとは無尽蔵に自然のエネルギーを取り込んで電力を作れる。
ここまでは結構な話ではないですか。
問題は設備に投入したエネルギー量と生み出される電力量が商業的に見合うものかということ。
設備には耐用期間がある。
それを過ぎれば廃棄、再建設という新しいエネルギーの投入が必要になる。
その間にどれだけ効率的に発電できるか。
太陽光発電の低い稼働率から見ると今は見合わない。
だから産出電力の高値買い取り制度という補助金政策が必要になる。
原資は一般の電力ユーザーが払う。
電気を使わない人はいないだろうから税金と変わらない。
(電気)消費税だ。
太陽光パネルに2-3百万円投資できる人は富裕層に多いはずだ。
その人たちを援助するのが他の人たち。
貧困層は殆どが割り勘負け。
一義的に負担するのは電力会社。
しかし無競争の彼らは費用の全てを消費者に転嫁できる。
総括原価方式で社員や役員の給料、退職金、テレビや新聞を買収する広告費。
学会を都合よく利用する研究費等々。
これらを含めた総コストに一定率の利益を上乗せできる。
ここ重要。
即ち電力会社はコストが高いほど利益が大きくなる。
コスト×何々パーセントが利益だ。
ここが一般の営利企業との大きな違いだ。
すごいですねえ。
普通はギリギリまで原価を下げることで利益が生み出される。
電力会社はコストを増やすほど儲かる。
10社に満たない電力間で料金が突出するのもまずいので、その企業間の競争がないわけでもない。
しかし談合ミエミエの疑似競争。
企業努力とは無関係で、官僚体質のイエスマンしか育たないのは必然だ。
おっと、太陽電池の話だ。
成長分野として政府が重点的に資源を振り向けることにより経済的に離陸するのか。
厭な予感だ。
金銭感覚と先見性のない官僚が進むべき進路を予見できるの?
進路が合っていたとしてもやり方は間違いなくザルだ。
石油資源の確保という名目で旧通産省は油田開発に多額の投資をした。
成果は惨憺たるものだ。
公団は石油メジャーらにいいように騙された。
太陽電池に戻らねば(笑)。
先日書いたドイツの例、即ち補助金政策で後押ししたが年月をかけてもちっとも主要エネルギーにならない。
普通の電力の9倍で買い取ってもシェアは伸びていない。
物にならない新規エネルギーに国民の税金を投入するのは裏切り行為だ。
太陽光発電の稼働率はわずか12%、どう改良しようと絶対に実用性が出てくるはずがないという意見は前回紹介した。
武田先生再登場。
”世界ではドイツが太陽電池を使うことに熱心でしたが、これまで12兆円をかけて、国民が使う電気の400分の1(0.25%)を得たに過ぎません(ニューズウィーク報道)。
これに対して普通の発電所は100万キロワットでも3000億円ぐらいですから、日本全体で200兆円以下ですから、12兆円も使えば4%程度の電気をえることができます。
つまり、太陽電池は10倍以上のお金(エネルギー)を使うことを意味しています(海外の情報はほとんど流しません。ヒットラーの時と同じです。)”
” 国会で「再生可能エネルギー」というのを「国家の買い取り」にするというのは、「法律を決めた政治家が高い太陽電池のお金を払う」のではなく、
「国民がその分だけ高い電気代か、税金を払う」ということを意味しています。
でも、反対が起こらないように「原発がなければ電気が足りない」、「石炭や天然ガスを使うと温暖化する」と根拠もないことを理由にしているだけです
(国民を脅せば、「環境派」がお先棒を担いでくれると思っています)。”
儲かるのは太陽電池のメーカー、電力会社、新産業振興で官僚の天下り先が増えるだけ。
アメリカのネバダ砂漠に置くなら効果的かもしれない。
それを土地代の高い日本で?
何やら地震国に原発を林立させたと同じような進軍ラッパ。
立ち止まってよく考えたほうがいい。
何度も騙されるとしたら、それは自分が悪いということでししょ。
ボクは「脱原発=再生可能エネルギーでの置き換え」という構図が元々気に喰わない。どうして、低コスト、高効率のLNG(天然ガス)や石炭火力で電力不足を補完しないのか?再生可能エネルギーの開発はどんどんやればいいが、一気に転換とは無謀!
CO2が増えるから!?LNGは「温室効果ガス」をほとんど含まないし、日本の石炭火力の煤煙浄化技術も世界の最先端!中国とは大違い。元々、日本のCO2排出量は世界のたった数パーセント。地球規模では何の問題も無い。アメリカや中国とは違う!(地球の温暖化もCO2との関連も元々信用できないが・笑)
脱原発の手順とは、まず省エネと節電、不足分は化石燃料で補完、並行して「低コスト」の再生可能エネルギーの開発ではないのか?
PS 2年前に「地盤沈下を続ける重税国家への道」を進まないよう政治家には上手く舵取りをして欲しいと言ったが、地盤沈下は続き、タバコは大増税となり、大震災がそれに追い討ちを掛けた。今一度「どじょう宰相」の挽回に期待したいのだが・・・彼は愛煙家らしい(笑)
温暖化のように有害デマのタバコ。
国民から税金を巻き上げ、タバコ会社は便乗値上げで大儲け。
何か狂ってる。
国民からカネを巻き上げて官僚ファミリーの餌にすることしか考えない財務省。
どじょう君は巷間いわれる通りの財務省直轄首相だとしたら日本は更に悪くなる。
まあ、アメリカ直轄の鉄オ君でなかったのが慰めでしょうか。
増税したら官僚はもっと繁殖する。
そんな自明の理を明らかにしないメディア。
何から変えたらいいのでしょうかね。
私は電力、ガスの総括原価方式廃止、電波オークションで公共電波の再配分、議員の定数是正先ず必要と思うが。
いないなあ、本気でやるって言う人。
何かがおかしい。
このデフレの世の中で1年前は300円だったのが、440円→700円なんてあり!?「イヤなら止めれば」という声がまた聞こえるが、今度はもうホントにタバコ税を払うのを止めよう??いっそのこと1000円にしたら(笑)
「庶民のささやかな楽しみ」を奪い続けているとどうなるかマジメに考えた方がいいよ・・・ロシアや中国なら暴動が起こるはずだ(笑)
タバコ税を上げる前にやることが一杯あるだろ!どじょう宰相の決断が見ものだ。
PS 日曜には久し振りにTb教室、今日は夕方から六義園に散策へ(笑・MACの仲間と)年金生活者のささやかな楽しみです。
自分の子供たちは留学させたという噂もあったが(笑)。
作られた嫌煙風潮でタバコ会社が便乗値上げで丸儲けという構図は知らなかった。
こうなったら愛煙家を応援します!
今、NHKの大越がインタビューで持ち上げている。
気持ち悪い奴らだ。