山の朝は早い、五時半に朝ごはん。
これは涸沢ヒュッテの朝ごはん。
ベーコンエッグにお魚、野沢菜、切り干し大根・・・。
普段朝はパンだし、疲れからか食欲がない( ´д`)
頑張って食べ、最後は野沢菜でお茶漬けにした。
六時前、外に出る。
涸沢カールの夜明けだ。
コロコロに着込んでいるけどそんなに冷え込まなかった。
涸沢は、峰々が朝焼けで赤く染まる“モルゲンロート”が見られることで有名。
この日は残念ながらあまり赤く染まらなかった。
それでもうっすらピンクに染まった峰々は美しく感動的だった。
これは東の方、向こうに常念岳が見えている。
ヽ(*´∀`*)ノ 行ってみたい♪
見えている涸沢小屋まで朝のお散歩に出かけた。
空気は冷たく澄み、歩く自分たちの足音が聞こえるだけ。
ぐるりと見まわしたら切立った北アルプスの山々に囲まれ、目が回りそう。
先日の冷え込みで降った雪が積もっている。
こんな断崖絶壁のテラスの特等席がガラガラ♪
山小屋でコーヒーを入れてもらった
支度をして山小屋を後にする。
もう冬への準備が着々と進められていた。
冬になると小屋ごとすっぽり雪の下に埋まる。その為の補強と雪囲い。
山小屋スタッフが忙しく動き回り、トントントントン・・・金槌の音が響いていた。
石に書かれた案内図
足元を見れば葉が凍り付いている。
もうすぐ全部全部、何メートルもの雪の下になるんだな・・・。
山を下る。
季節が逆転したように、山は秋の装い。
川に下りて遊ぶ。水が素晴らしく美しい。
前日はしんどかった姉も元気♪元気♪
フルーツ缶を開けた。
水面が反射してまるで魔法のかかったフルーツ缶のようだ
おいひぃおいひぃ
サクサクサク・・・サクサクサク・・・
可愛い実発見
あ♪ ここにも♪ でもさっきのとは違うね。
自分たちがこんな美しい山の中に居るんだと、姉を離れた所から眺めて改めて嬉しくなる。
ピークを目指さないプランにしたので時間はたっぷり。
お汁粉を作った。
横尾大橋にて・・・。
姉「揺れてるぅ
」 私
「ヒャッヒャッヒャ♪」
橋の真ん中から・・・
そこから一時間弱でこの日のお宿「徳澤園」に到着
お昼がまだだったので何か食べることにした。
パンが大好きな私達。一日に一回はパンを食べたい。
ブルーベリージャムトースト発見!! パンパンパン♪
このお宿はとてもおしゃれなんだ。
井上靖の「氷壁の宿」でも有名。
わぁ~!!! ナフキンのハンコ可愛い!
チェックインまで時間があるからテント場でゴロゴロして遊ぶ。
なんて満ち足りた時間なんだろう。
さてチェックインして部屋に向かう。
ここは相部屋と少しだけ個室もある。
個室に泊ったことがあるけれど、それはそれはステキなお部屋。
調度品もセンスがよく優雅な気分になれた。
しかし、今回は相部屋にした。
もちろん金額も安いのだけど、他の人達とのふれあいが楽しめる。
登山に来ているんだって気持ちを大切にしたかった。
相部屋はこんな感じ。下の段は北アルプスの登山者でいっぱいだった。
双子のスペースはこんなん( *´艸`)
まるで二畳の押し入れって感じ。でもちゃんと中に電灯があってコンセントもあった。
これはこれで居心地がよかった。 (* ̄ω ̄)v (* ̄ω ̄)v
小さいころみたいにお布団並べて寝転んで小声でおしゃべりする。
頭をくっつけてその日撮った写真を見て思い出し笑いする
あぁ子供の頃こんなことしたような気がするなぁ・・・なんて懐かしい気持ちになった。
↑ちなみに私たちは山小屋で泊まるとき、いつも枕に手ぬぐいを掛ける。
これで安心、これ一枚でぐんと居心地が良くなるんだ。真似してね・・・。
ほらね、談話室なんかこんなにおしゃれ。
ここでコーヒーを飲んだり、はがきを書いたり静かな時を過ごす。
夕食も山だとは思えないごちそうが並ぶ。
しかもどれもこだわりの手作り。味付けもとても美味しい。
美味しいステーキが出されることでも有名。
これと手打ちのお蕎麦、そしてちゃんと木のお櫃に入った美味しいご飯。
二日ぶりにお風呂に入り髪も洗い気持ちいい。
しかしここも山小屋、消灯があるのだ (´д`)
ほんの小さな常夜灯以外は消されて真っ暗になる。
みんな静かにお布団に入るから仕方ない、私達もおとなしくお布団に入る。
「こんな早くに眠れない 、こんなに早くに眠くないよぉ~( ´д`)眠くない~」
本気でそう思っていたのに次の日に姉に言われた。
「あんた・・・、寝られへん寝られへんって言うてたけど、言い終わってすぐにイビキかいて寝てたよ」
珍道中二日目終わり。