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ジュリエットオスカー634受信ブログ

ラ・テ受信雑記他・私の得意ジャンルでの情報を発信します。このサイトは個人的な趣味により制作されています。

ヘンタイ?

2014年06月22日 16時18分50秒 | 中国語・韓国語・漢字ネタ・三国志関連
タイトルが怪しいですが、元文系の私が取り上げるのは
れっきと漢字ネタです。
今回のテーマはヘンタイといっても「変体仮名」です。

よくおそば屋や寿司屋など、和食の店に多く見られるのだが、

画像のような暖簾を見かけたことがあると思います。
これもちゃんとした日本語です。

現在私たちが使うひらがな、カタカナは漢字を崩して略していったものなのです。
例えば「あ」のもとは「安」。「ぬ」もとは「奴」といった具合です。

おそば屋で見かける先ほどの字ですが、
これも漢字を書く時に省略していったものです。
「楚」と「者」を崩していった文字なのです。
私も子供のころ一番右の文字は通常のひらがな「む」と読んでいました。
「楚」の方はなんとなく漢字を崩したのだろうというのは見てとれます。
しかし、なんで「者」の読み方が「は」なんだろう・・・。

「者」という漢字を崩してさらに濁点が付くと先ほどの字になります。
よく見ると「む」ではなく点が2つなんですよね。

さらにこちらをごらんください。

こちらは「やぶそば」の「やぶ」です。
「ぶ」は「婦」という字を崩していったものに濁点が付いています。
女へんの漢字を崩していくと「め」や「ぬ」に似てきます。
さらに半濁音化した例がこちら


「てんぷら」ですね。「婦」に半濁点と「羅」の崩し字です。


最近は漫画等で「あ」に濁点とか「ん」に濁点という表記が出てきていますが、
昔から受け継がれている国語表現なんだと感心します。