接骨院治療日記~奮闘記~

新規開業の接骨院の日々の日常や、患者様とのふれあい、治療家としての気づきなどをつづっていきたいと思います!

お勉強タイム

2015-06-17 18:46:44 | お勉強
Anton症候群(アントンショウコウグン)

大脳の中でも後ろに位置する後頭葉の障害による病気です。

後頭葉とは、視覚の情報を網膜から受け取り、その情報を背側視覚路と腹側視覚路へ伝えるのが仕事です。

背側視覚路では、頭頂連合野へ連絡し『遠近感覚・物が動いている・どこにあるのか』というものを理解し、腹側視覚路では、側頭連合野へ連絡し『色や形など何を見ているのか』というものを理解します。
これらの中継地点になっているのが一次視覚野です。

Anton症候群とは、この一次視覚野が両側で障害されると起こります。
症状としては、完全な盲状態にあるのにも関わらず、見えていない事実を否定し、見えているかのように振舞い、主張します。
その他にも、側頭葉の障害により聴覚障害が起こり皮質聾(耳が聞こえない)なっても、聞こえていると主張する場合も、これにあたります。

認知できていないことを認めず、さもできているかのように振舞うことを示します。

また少しだけ賢くなった気がします。

エクシステンス株式会社 香山大樹