月あかりの予感

藤子不二雄、ミュージカル、平原綾香・・・好きなこと、好きなものを気の向くままに綴ります

ウィキペディアの罠

2008年04月11日 02時28分10秒 | 近況雑記
私はフリー百科事典「ウィキペディア」をよく利用します。ちょっとした調べ物にも使うし、自分自身が記事を編集することもあります。百科事典とはいえ、誰でも編集できるという点が、ネット時代より前にはあり得なかった面白いアプローチだと思います。

しかしながら、誰でも編集できるということは、時に間違った情報を載せてしまったり、あるいは主観的な視点に基づく記事を書いてしまう危険も持っています。当然ながら「荒らし」も起きますし、編集合戦なんて日常茶飯事です(^^);

だから、ウィキペディアに書かれていることを鵜呑みにしてしまうと、とんでもない間違いを事実として認識してしまいかねません。仮に何が出典か明記されているとしても、必ずしもその出典が正しいとは、自分自身で調べてみないことには言い切れないわけです。便利な側面もあれば、危険な側面もある、いわば「自己責任型の百科事典」とでも言いましょうか。

だけど私自身は、そんなウィキペディアが結構好きなので、しょっちゅう調べ物をしたりしています。もちろん重要な調べ物に関しては、別の資料で裏を取ることも忘れてはいけませんが、そこまでの正確性を期さない、本当にちょっとした調べ物には便利な存在でもあります。

さて………ここまでは単なる前置きです(笑)

「チンプイ」や「クレヨンしんちゃん」でおなじみ、本郷みつる監督のブログで、このような記事が掲載されていて、いささか衝撃を受けました。

本郷さんが「クレヨンしんちゃん」を降板した理由……

ひまわりを追加すると言うテコ入れに反発して同作を降板

これを今の今まで事実だと思いこんでおりました

だけど私と同じように、これを事実だと思いこんでいた人、わりといるのではないでしょうか(笑)。一体どこの誰が、どんな資料を根拠に記述したのか分かりませんが(って履歴を調べれば分かりますが、私がそこまでする理由もないしw)、本郷さん自身がキッパリと否定しているのだから、これは間違いなのでしょう。ウィキペディアの罠にまんまとハマってしまっていたわけです(^^);

子どもの頃、新聞や教科書などに書かれている情報は、正確なものだと信じていました。今ではそれらは、それを記述した人、企業などの主義主張によって、何らかのバイアスが掛かっていること、そして新聞や雑誌であっても平気で嘘を書く場合があることも理解しています。本来は信頼性が求められるべきマスメディアでさえ嘘が溢れているのに、誰もが自由に記述できるネット上の情報の全てが正しいはずがありません。私のブログにだって、なんだかんだと間違ったことを書いている可能性が高いです(笑)。

何を信じれば良いのか、自分で見分ける能力が求められる…。実にややこしい時代に生きているんだなぁと思います(^^); だけど、大本営発表を国民が鵜呑みにしていたような時代を考えても、それは本来的には全ての人が備えていなければならない能力に他ならないのでしょうね。

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2 コメント

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雑学のブラックホール (Nora)
2008-04-11 22:27:20
ウィキペディア、わたしの感覚では「各人が持ち寄った知識・雑学の集積」といったところでしょうか。
ウィキペディアはある事柄を大づかみに知りたいときには便利ですが、正確さを求められる事柄や時事・イデオロギー関連の項目はあまり当てにできない(というより、してはいけない)と思います(昨今の大学では、レポートにウィキペディアの引用があったら、レポートと認めないとのこと)。
概して趣味の事柄の調べものであればまあまあ使える、といったところでしょうか。

わたしはこのごろ将棋や囲碁をやっているのですが、ウィキペディアだと専門用語から棋士の性格まで、よくもこんな細かいことまで書いてあるものだと感心させられます。
しかし中には明らかな誤りや、典拠のはっきりしない噂程度の情報もまま含まれています。先日ある棋士が、「ウィキペディアにこう書いてありましたが、じつは違うんです」と発言したことがありました。その後ウィキペディアのその棋士の項目を見てみると、誤りの部分は直されていました。ウィキペディアはその程度のものなのだと思います。

ウィキペディアを含めインターネット上の情報は、「品質」を見抜くのが難しいですね。少なくとも情報に踊らされない心構えが必要なのでしょう。便利だけど、とかく気が張って疲れる時代になってしまいました。
(今あーやの項目を見たら、前とだいぶ違う。使い捨てコンタクトを使った芸術作品のあることなど、前は書いてあった事柄がいくつも消えている。なぜ?)
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毎度遅くなりまして m(._.)m ()
2008-05-02 23:53:52
>Noraさん

ウィキペディアは誰でも編集できるという点において、記事の正確性や編集合戦、荒らしなどから守るためには、編集者同士の「自浄作用」しかないのが痛いですね(^^); 結局のところ、マニアックネタを扱っている個人ホームページの集大成的なものだと捉えれば良いかと思っています。なので、仕事や勉強で必要な調べ物なら他も当たりますけど、その場限りの雑学程度は結構ウィキペディアを鵜呑みにしちゃったりして(笑)。

私はレポート作成の際に(←一応大学生なのでw)、ウィキペディアからの引用そのものは決してしませんが、ウィキペディアの記述から参考文献を見つけて、その本を取り寄せて参考にしながら書くことはありますね。ウィキペディアからの引用自体がダメっていうより、ウィキペディア「だけ」を拠り所にレポートを書こうという甘え根性も問題だと思います(笑)。

あーやの項目には、以前は明らかな嘘や中傷、ただの憶測すらありましたが、最近はわりと落ち着いてきましたね。あーや自身が、ラジオでウィキペディアを見てることを公言した影響もあるのでしょうか(^^);
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