創造性の開発 新規商品を企画しよう

新規商品企画の成功学
求むる所第一義
随時随所楽しまざるなし

商品仕様の定義

2017-10-07 04:17:56 | Weblog

 おはようございます。

 第6章に話を進めます。題名から分かるように、顧客から見える商品の外部仕様を決定する手法を説明していました。でもひとつの商品の仕様が決まる過程はさまざまだと思います。しかし、業界に例がない新規商品の仕様について言えば、調査した結果をまとめたユーザーニーズがほとんどすべての決定要因でしょう。システム開発の用語で言えば、ユーザー要求条件です。

 どんな場合でもユーサーニーズを知り、自社の開発陣の実力を考え、他社の開発動向を想像し、決定します。そのために、ニーズ調査が大事であり、色々な手段があります。代表的な手段に、以下の4つがあるしょう。この本は以下の4項目を説明していませんでした。

・営業チャネルの専門家や経営者の数名にヒヤリングして既存の商品や他社の商品の問題点を調査し、仕様に反映する。

・専門の調査会社に参入すべき新しい市場を調査させ、仕様を提案させ、改善する。

・他社の新規商品を購入し調査し、改善点を考え、勝てる仕様をまとめる。

・ベンチャーや協業企業と相談し、日本や世界の市場の向けの仕様を決定する。

 上記の4項目は、同時に使うべき手法でしょう。色々やれば、手間も時間もかかりますが、4項目の内、少なくとも2つを組み合わせてニーズを確認します。この本では事業部長が自ら1)の手段を担当し、毎週3か所程度を回り、具体的に調査していました。ですから1)があった前提で、それ以降の留意点を説明しています。

 しかし、1)は企画がするのが普通かどうか知りません。なお事業部長は企画部長も兼務していました。ですから本の内容は企画会議で皆さんに賛同いただき、企画決定するための調査活動が書かれています。現実には事業部長の主催の会議で、事業部長が仕様の概要を決め、企画会議前に企画担当者が仕様案をまとめました。各部の担当者と相談する1か月程度は必要でした。

 事業部長も出席する事業部内会議で案がまとまり、その仕様の妥当性を企画会議までに各部で判断していました。そのために企画が行うユーザーニーズの調査法が本に書かれていました。私が担当したのはOEMが多かったので、ここで相手先の企業とすぐ相談し、仕様案を決定しました。ほとんど相手の要望通りに。ただ翻訳して仕様案にしました。大量だから大変でした。

 私はいい加減ですし、早く提案しないと、事業部長が勝手に走り出してしまったからです。成功の秘訣は速いことだと思います。リアルタイムの判断や回答が成功の秘訣でした。

 今日はここまでにします。

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