おはようございます。
私が商品企画課長になった時、まだ紙の時代でした。お互いの資料に依頼や質問の相手側の元資料添付はほとんどありませんでした。回答や返信をする場合、特に断り方が大事でした。ハッキリしすぎると冷たいと嫌われ、ぼかすと断ったか不明です。後に問題が残ります。否定的な表現に特に気を付けました。
電子メールが無い時代から、決まった形式や用語や文章の分かり易い日本語の原文があれば、上司が内容を容易に承認できました。校正をしてもらえました。英語を上司に読ませるのもまだ反則の時代でした。今は直接、英語だけか知りませんが。
ファクシミリ事業において海外の取引が増え、英語のやり取りが増え、担当者の資料を添削し、箇条書きを加えるようになりました。企画決定会議で電卓博士に了承を貰うプレゼン資料にも加えました。過去にプログで説明した4項目の箇条書きとそのイメージ表現をです。箇条書きが決定会議に役立ち、事業部長が本社の常務会に提案し、了承されました。
用語がはっきりした箇条書きは、英語が苦手な私でも高卒でも辞書を引き翻訳できました。1枚のレターサイズにまとめ、ファクシミリで送れました。アメリカ側は普通のケースの前日の夕方か夜に回答を得られ、意思決定を1日短縮できました。
ファクシミリのOEM先アメリカ企業の担当者からシャープが認められました。ファクシミリは3社の実績ある大企業にOEM、その後、シャープの世界の販社で販売開始。電子タイプライターも同じ道を辿り大成功。カラープリンターを有名大企業2社にOEMしました。
その他、ベンチャー企業とEPBXやIBM互換機の共同開発の企画段階を担当しました。海外のベンチャー企業の企画担当のメールは英語も分かりやすいと思いました。もっとも彼らはバークレイなどの教授でした。この時代までファクシミリがメールの主な手段でした。
時代が電子メールになり、依頼や回答の表現がさらに大切になりました。海外の企業と直接メールをやり取りできるようになったからです。翻訳を外部や一部の人に頼んでいては時間がかかります。短い分かり易い文章やメールは翻訳作業に最適です。
日本人の多くの言葉は分かりにくく、新規事業に成功する経営者の言葉は分かり易いと思います。文法のせいではなく、言葉や用語の使い方、すなわち思考と表現です。多くの人が日本語の特性を生かしていないと思います。
今はボーダーレス社会です。ますます海外とのメールが増えます。日本語の短い、明確な客観的な表現に慣れましょう。言葉が明確かつ短ければ、翻訳は容易になり、短時間になります。海外に早くメールし、相手から評価されます。
優秀な人ほど早く返信するのは間違いありません。私の入院時の連絡メールで実証できました。南無大師金剛遍照。今日はここまでにします。
多くの人が日本語の特性を生かしていないと思います。
日本語は、英語より短いです。
なぜならば、漢字(表意文字)・英語を使えるからです。
文章的には、「情緒あり」、「情緒無し」の表現があります。
代表的な「情緒無しの表現」は「火の用心、おセン泣かすな、馬肥やせ」です。
故郷に女房・子供を残した「臨戦態勢の戦国武士」の手紙です。
「火の用心」は、言わなくても判るので「省略可」。ひらがな12文字です、英語にするとTake Care Osen, and Hourse.と英文字29文字と倍になります。
ですから、仰る通り、「要点のみ」とすると、短くなります。更に、表意文字の漢字を入れると更に短縮できます。