白杖のトライリンガル

難聴だけじゃない?網膜色素変性症を併せ持つアッシャー症候群の息子達の日常を母の目からつづります。

手話クラススタート

2008-01-26 03:32:16 | その他
今日からまた近くのコミュニティーカレッジの手話クラスを受けることになった。

2年前レベル1と2を取って、レベル3を始めたのだけど、ちょうど仕事も始まり続けられなくなったので途中で止めてしまった。
夜のクラスは6時30分から始まり、仕事をしているとその時間には間に合わないため、もう受けるのは無理かと諦めていた。
それにマー君もよくしゃべるようになり、無理してまで手話クラスを受けつづける必要性を感じなかった。

それが最近マー君の聞き返しが多くなり、やはり手話は必要だ!っという考えで夫と一致。
パートタイムで仕事をするこの機会を利用してクラスを受けることにした。

クラスを受けると一口でいっても、手話サークルなんかとは違うちゃんとした短大の授業。
1回3時間の週2回、すなわち週6時間の授業。
乳幼児と、わがまま放題の4歳児をかかえて、夫婦共働きをしながらこのクラスに通うのは易しいことではない。
しかも、大量の宿題がでる。
宿題をやるのにこれまた1日2~3時間はかかる。
テキストを読み、ビデオを見ながら問題を解き、リサーチしてレポートを書き、決められた題材について手話で説明しそれをビデオにとって提出、それからDeafの人にインタビューしたりと次から次へと出されるプロジェクトや宿題。
そしてグループでやるプレゼンテーションと中間期末の試験。
すごく上達するけど、すごく大変なのです。
趣味で続けることが出来るような代物ではない。
本当に続けられるか分からないけど、とにかくやってみることにした。

だって、マー君の聞き返しの多さに、私達もマー君自身もイライラがますばかり。

いつ頃から聞き返しをするようになっただろうか。
はっきり言って最近のことだ。
2~3ヶ月前までまったくと言っていいほど聞き返しはなかった。
それは聞こえていたからではなく、聞こえないものに関して興味を示さなかったというか、聞き取れなければ無視していた。

それが少し成長して、相手が今何を言ったのか気になるようになったのだろう。
喋ること一言一言に対して聞き返すといっても過言ではないほどの聞き返しの多さ。
補聴器をつけていなかったら全く会話にならないものだから、朝起きたらすぐ、お風呂のあともすぐにつけるようになった。

何度も何度も同じことを聞き返すときは、ついつい怒鳴り声になってしまう。
何度でも言ってあげなきゃいけないとはわかっているものの、いつもいつもになると面倒で3回くらい言ったら4回目は「もういい」となってしまう。
そしたらマー君は激怒、「きーーーっ」っと叫びだす。

そんなとき、単語一つでも手話を加えると全然ちがう。
まったく聞こえないわけではないから、一つカギになる言葉があれば前後は想像がつくようだ。
ジェスチャーを使うのももちろん助けになる。
だから前文すべて手話るのではなく、ジェスチャー兼手話のような使い方で十分。
でもそのためには手話の語彙が必要。
それでこの手話クラスを取ることにした。

これから大変になるけど、頑張るぞ!

最新の画像もっと見る

6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
聞き返し (yumi)
2008-01-26 14:05:34
うちの子も、「あれ何?」を連発しますよ。
知らないことが多くて、答えるのに四苦八苦します。そうやって語彙を増やしていくんですね、子供って。
何度も何度も聞き返すから、
ほんと、いらいらするのよね!
本当は知っていることでも、わざと聞いたりするし。親にちゃんと答えて欲しいって意思表示なんでしょうね。
親と子の言語が違っていると、こういう難しさがあるんだなあ、と思いました。
返信する
うらやましいです (Kyoko)
2008-01-26 18:27:19
 いや、だからといって
わたしがそういう講座に通えるわけではないのですが、
日本では手話講座はあっても、
通訳士または通訳者養成、または趣味程度。
内容からすると、手話通訳士養成講座みたいな
かんじですね

しかし、マー君のママは偉い!!
尊敬します。
無理せずがんばってくださいね

 たしかに、声の内容を推測するのに
手話や身振りはとってもありがたいのです。
といっても、わたしは手話の読み取りが
下手で苦手で、声の助けがないと
(助けがあっても)
わからないんですけどね。。。
返信する
ゆみちゃんへ (マー君のママ)
2008-01-27 09:02:25
うちは「何で何で?」だよ。

「さぁ寝る時間よ、おねんねしましょ。」と言えば
「なんで?」
「夜だからよ。」
「何で夜なの?」
「外を見なさいくらいでしょ。」
「何で暗いの?」
「お日様が沈んだからよ。」
「何で沈んだの?」
「地球が回っているからよ。」
「何で回ってるの?」
「それは宇宙の原理よ。」
「何で?」

「くぅ~~、せからしい! 黙って寝なさい!」

こんな感じです。
返信する
ちょうどいいのがなくて (マー君のママ)
2008-01-27 09:06:27
そうそう、通訳者養成に近いですね。
手話サークルみたいなのもあるんですけど、それでは物足りないんです。
この両極端じゃなくて、ちょっと中間くらいなクラスがあればいいんですが。
でも、少し無理をしないと短期間では上達しないので、これでいいかなっとも思いますけど。。。

手話の読み取りは、声の助けがないと分からないって、すっごく分かりますよ。
特に聾者同士で話しているのなんて、全くと言っていいほど分かりませんからねぇ。
返信する
宿題?! (とんち)
2008-01-27 16:02:09
久しぶりです。

その~手話講習会の助手しています。

覚えさせようと四苦八苦していますが…

宿題!ろう者にインタビュー!うちとの違って本格的や!と思いました。

真似したくてできないなぁ~

私も小さい時は、「なんで?」「今のなに?」とか、言いたいことが伝わなくて暴れていました…

母も根気いることだったかもしれないですけど、ちゃんと答えてくれました。

今思えば、母ってスゲー!
返信する
とんちさんへ (マー君のママ)
2008-02-04 03:31:19
私が受けるのはコミュニティーカレッジすなわち短大の授業ですからねぇ。
成績が出るから課題をいっぱい出されてもやるしかないんですよね。
趣味程度でやっていると、そこまではしませんからねぇ誰も。
返信する

コメントを投稿