白杖のトライリンガル

難聴だけじゃない?網膜色素変性症を併せ持つアッシャー症候群の息子達の日常を母の目からつづります。

マー君の課外授業

2011-04-24 14:32:49 | 難聴・手話
今日はマー君が楽しみにしていた課外授業の日。
海辺の生き物を見に、バスでバークレーマリーナに行く。

アメリカの小学校ではいつも親のボランティアをお願いしている。
特に学校の外に行く課外授業などでは、先生一人で20人の生徒を見るのが大変なので、一緒に来れる親は来てくれるように付き添いのボランティアをお願いする。

私たちはというと、もちろん一度もやったことがない。
貧乏暇なしで、仕事ばかりに追われているもので。。。

でも今は海悠が生まれたおかげで、私は育児休暇中。
そして夫もこれをいい口実に育児休暇をとっている。
(っといっても夫は家で翻訳の仕事をしていて、特に私を手伝うわけじゃないんだけど・・・まぁ、会社に行かなくていい口実なんてこのときを逃したらもうないかもしれないからっというので。不真面目な夫。)

それで、夫婦二人でボランティア付き添いとやらをしてみることにした。

当日直接目的地に行くと、もう子供達は着いていた。

あ、そういえばマー君には私たちが来ること言ってなかったんじゃ?

驚かせようと隠していたわけではなく、ただ言うのを忘れていた私たち。
マー君もちろんびっくり。
「え?なんでダディーとママがここにいるの?」

先生が説明しているのに、私たちのことが気になって後ろばかり見るマー君。


マー君のクラスには難聴の子がマー君を含めて4人いる。
難聴のレベルはマー君とそう変わらないらしい。
みんな補聴器を着ければかなり普通にコミュニケーションが取れるため、特別クラスではなく、普通クラスで健聴の子と一緒に授業を受けている。

それでも、聞き落としがないように手話通訳がついているのがすごい。



マー君はカーズのリュックを背負った私から斜め左に座っている男の子ね。
他の子供たちは手話通訳がいるのが当たり前で、特になんとも思っていない様子。


石の下にどんな生き物がいるかみんなで探しに。


マー君小さいかにを見つけました。


家に帰ってマー君にそれとなくきいてみた。

「ねぇマー君、手話通訳さんの手話見てる?」
「うん、先生の話も聞いてるけど、見えるから見てるよ。目の隅っこで。」
「すっごく速いけど、あの手話わかるの?」
「うんわかるよ。ほとんど。全部じゃないけど。」

へぇ~、そうなんだ。

聾でもないただの難聴の子に、手話通訳までつけるアメリカの義務教育、この点だけは敬服します。

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