白杖のトライリンガル

難聴だけじゃない?網膜色素変性症を併せ持つアッシャー症候群の息子達の日常を母の目からつづります。

モンテッソーリ教育

2012-01-26 12:23:33 | 子供
次男泰君がちょっと変わった子だというのは、前述の通り。
とにかく興味がすごく偏っていて、興味がないものに対しては、まるで見えてないかのように無反応。
電気機械が大好きで、それ以外のことには興味がない。

スピーカーを分解している泰君。
使っているドライバーはクリスマスプレゼントにもらったもの。
たくさんのおもちゃより、このドライバーセットが大のお気に入り。

一つ一つこれは何か、ここは何をするところかと聞いてくるけど、ママは全然わかりません。


「天才じゃないの?エジソンになるんじゃない?」
なんておだてられるけど、それどころじゃなくて、落ちこぼれになるんじゃないかと親は危機感を募らせるばかり。

実際にいろんなことが遅れているわけです。

もう4歳なのにABCも123も読めない。
絵や工作にも興味がないから鉛筆も持てないし、はさみも使えない。

「ほらこれがAという文字よ。」っと教えようとしても、『A』と書かれた本やカードを見てくれないから教えようがない。

まぁ、無理に教えようとはせず、もう少し様子を見ることにしたものの、社会性の面はどうにかしたい。

幼稚園でも相変わらずお友達とはあまり遊ばないようで、一人でCDプレーヤーを眺めているらしい。


いいところを伸ばすことができて、機械工学のほうに進むことができれば、今のオタクぶりはいい思い出話になるだろうけど、「じゃぁどうやって?」というのが私の不安。


っとあるとき、お友達のお母さんが面白いことを言った。

「泰君みたいな子にはモンテッソーリが合うんじゃない?」

は?モンテッソーリ?
あの、みんな一斉に何かをするんじゃなくて、個人個人のいいところを伸ばすとか何とかの、あれ?

日本では小学校以上の教育でモンテッソーリは認可を受けてないため、幼稚園のやり方だと思われる傾向にあるんようだ。
でもアメリカでは小中高と一貫したモンテッソーリの私立校は多くある。

実は家の斜め前にある学校もモンテッソーリで幼稚部から中学部まである。
ただめちゃくちゃ授業料が高くて、バークレーのモンテッソーリ小学校はどこもアフタースクールも含めると一ヶ月約$2,000、年$24,000。

モンテッソーリのことを良く知らないという私に、また他のお母さんが本を貸してくれた。

その本によると、
「親にとって問題とされる子供の行動も本当は意味がある。」のだとか・・・。
「早くしなさい、危ないから止めなさい、いい加減にしなさい。」と子供がやることに制限を与えて、自分のペースにするのではなく、どうしてそれをやりたいのかを考えて、見守ってやるのが大切なのだとか・・・。

私みたいなせっかちなお母さんは最悪ですね。


本を読んでなんとなくわかった。
私の悪い部分もよくわかった。
でも、そこから・・・・どうやってABCを教えたらいいかはわからないけど・・・。


モンテッソーリかぁ~。
もし本当に泰君が普通小学校ではみ出て落ちこぼれちゃったら、こういう選択肢もあるんだなぁっと思うと少し気が楽になった。
まぁ高いけど、泰君一人だけなら私も働けばどうにかなるかなぁなんてすでにお金の計算までしている私。

普通小学校でちゃんとやっていければいいんだけど、もしダメでも他に選択肢があるのはアメリカのいいところだね。

強烈な個性の泰君。
将来に少し光が見えてきたママでした。




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