白杖のトライリンガル

難聴だけじゃない?網膜色素変性症を併せ持つアッシャー症候群の息子達の日常を母の目からつづります。

アメリカに来て10年

2010-06-15 16:15:07 | アメリカ生活雑感
サンフランシスコの町にレンボウフラッグがはためき出した。
そう、もうすぐゲイのお祭り。
アメリカに渡って来たあの日、このお祭りのために道路が閉鎖されていてタクシーが動かず大変だったのを思い出す。

毎年恒例のこのお祭りを見ると、「あーまたアメリカに来て一年が過ぎたんだ~。」っと感慨にふける私。
考えてみたら、今年で10年になる。
え~~~、アメリカに来て10年!そんなになるの?

そういえばこっちに来たばかりのころ、アメリカに長年住んでいる日本人に対して、何か異質なものを感じていた。

でも今は、こっちに長年住んでいて、国際結婚しているお母さん友達とぺちゃくちゃおしゃべりするのが、一番楽しく自然で落ち着く。
反対に日本から来たばっかりの学生さんとか、駐在員夫人さんたちと話すと、なんか疲れる。

っということはもしかして、私が昔感じていた異質のモノが、今では私に染み付いていて、日本にいる日本人や来たばかりの人は私に対して同じような『異質感』を感じているのかしら?
ゲーー、そんなのいやだぁ~~~。

でもなぁ~、無理もないと思う。
だって、日本人観光客なんて、100M先から見たって一目でわかるんだもん。「あ、日本人だ!」って。

それがアメリカ生活が長くなるに連れて、少しずつ見分けがつきにくくなってくる。
(それでも日本人同士だとなぜかビビビと来るものがあって、しゃべらなくても結構わかるんだけどね。)

「郷に入れば郷に従え」という考え、あまり好きではなく、わが道を通しているつもりだけど、自然と身も心も「朱に交われば赤くなる」ものなんだと最近実感。

今回も日本に帰ったら妹に叱られるんだろうなぁ。
「これはこうしちゃだめ。
あれはこうするものでしょう。
昔からそうだったよ、忘れたの?
もう、恥ずかしいから辞めてくれない?」

いや、わざとじゃないんですけど。。。

あ、そういえば、今回 今も東京に残っている昔の同僚たちを集めてプチ同窓会をしようという話が持ち上がっている。
10年ぶりの再会になる。
異質なものを感じられたくないなぁ~。
どうしたらいいんだろう。

いまさら無理?
どうしようもないか。