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何でもありの記録
HN天道(てんとう)

自殺者

2006年11月21日 | Weblog
日本では年間3万人以上の人が自殺する、と統計が出ている。
世界でも日本の自殺率は高い。
1時間の間に3~4人の人が死んでいく計算になる。
今この瞬間にも誰かが自ら命を絶とうとしていることになる。

生物の中で自らの意思で命を絶つのは人間だけで、他の生物は1秒でも生き延びようと努力する。
これは生命の本能のように思われる。
人間の高度な知力がその本能を妨げる。

自殺は人間だけに与えられた我儘な権利である。

絶望。
私はこの社会で生きていく意味を失った、ひとかけらの望みすらかなえられない。
ただ苦痛と絶望のみ、ここから開放されるのは死あるのみ、と考える。

あてつけ。
死んでやるっ!、と考える。
人間関係のこじれから、自分が死ねば相手が困るだろうと一瞬の激情に駆られる。

いろんな千差万別の事情があるが、多くは自分の周りの人間関係に適応できずに生きていく意味を見失い力尽きて死に向かう。
死を選ぶ気力さえも失って生きている人もいるかもしれない。

人間も他の生命と同じく、ひとつの種としての生命集合体だと思う。
そして間違いなく新しい生命を生み出し命を繋いでいこうとしている。
大草原で群れから遅れる子供を皆で庇う様に、我々も運命共同体として迷い出るものを群れに連れ戻すように行動しないといけないように思う。

生きる本能が阻害されつつあったとしても、人間には理性があるはずだと思いたい。