峠おやじの「たわごと」

峠、自転車、キャンピングカー、野菜、園芸、時事ネタなどをぼやいてます。

川辺川ダム再推進

2020年11月20日 | 自然
熊本県の川辺川ダムについては過去に何度も記事にしてきました。

ダムの賛否(球磨川) [2020/08/20]
災害支援措置 [2020/07/08]
五木子守唄の里 [2013/05/18]
水質ランキング [2011/07/30]
八ッ場ダム [2009/09/12]
川辺川ダム [2008/09/12]

五木子守唄の里で私が見てきたように、川辺川のダム建設予定地付近は2013年時点で水没地の移転等が完了しています。予定地の準備ができて待ち構えていたら、球磨川中下流域で住民、農家、漁民などから反対の声が高まり、農家による利水訴訟の原告勝訴、漁業権等の収用裁決申請取り下げなどにより計画が停滞、さらに蒲島郁夫熊本県知事の推進反対で2009年に白紙撤回になりました。

しかし今年7月の九州豪雨で氾濫した球磨川の治水対策を巡り、蒲島郁夫知事は県議会の全員協議会で「ダムの効果を過信することはできないが、被害防止の確実性が担保できるダムを選択肢から外すことはできない」と述べ、支流の川辺川でのダム建設を容認する考えを表明しました。県内だけで65人が亡くなった豪雨被害を受けて方針を転換しました。

転換にあたって「住民の命」と「清流を守る」という二つの目的を「両立」させるには、普段は川の水がそのまま流れ、大雨時だけ水をためる流水型ダムにすることが「唯一の選択肢だと確信するに至った」と知事は語ったそうです。

流水型と貯水型

流水型と貯水型比較

熊本日日新聞によりますと、事業費でも貯水型より100億円安くなるそうで、良さげな話のようには思います。この記事に出ている足羽川ダムは既に着工されていて転流路が完成しています。足羽川は九頭竜川の支流ですが、本流では上流のダム群でかなり洪水が軽減されたと福井県のブロ友さんにお聞きしたことがあります。しかし平成16 年7 月の福井豪雨で、福井市の足羽川流域を中心に広い範囲で浸水や土砂災害といった甚大な被害が発生したことから、計画されたそうです。

川辺川ダムより優れている点は足羽川本流のみならず、ダムが設置されない支流の水も導水路でダムに持ってきて貯水する点です。またダムの設置場所も足羽川本流ではなく支流に設置し、本流の水も含めて貯水するのが画期的だと思います。この流水型ダムがどれくらい環境に優しく、どれくらい洪水調節能力があるか見ものではあります。

それでも基本的に流木被害はスギ植林政策、林野庁のせいです。また最近の鳥獣被害(クマ・シカ・サル等)もスギ植林政策のせいです。山のスギを皆伐して自然に戻すことが解決策で、山に植林しているのは間違いです。

ただいまブログランキング アタック中です。
ワンクリック↓をお願い申し上げます。日々更新の励みになります。

岐阜県ランキング
<script src="https://blogparts.blogmura.com/js/parts_view.js" async></script>PVアクセスランキング にほんブログ村

コメント (1)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 野菜の花 | トップ | 猫の横暴を阻止しましょう! »
最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
小匠(こだくみ)ダムと謂うそうですね。 (峠おやじ)
2020-11-23 21:51:41
動画を見ました。こんな構造なら問題なさそうです。

https://www.nicovideo.jp/watch/sm31550124
返信する

コメントを投稿

自然」カテゴリの最新記事