峠おやじの「たわごと」

峠、自転車、キャンピングカー、野菜、園芸、時事ネタなどをぼやいてます。

黒い雨裁判

2020年08月18日 | 歴史
本日も遅きに失している話。黒い雨訴訟です。

75年前の8月6日、広島市に原子爆弾(原爆)が落とされた直後、放射性物質を含んだ「黒い雨」が降りました。この雨で病気になった広島県内の84人を、新たに被爆者と認める裁判の判決が7月29日に言い渡されました。広島地方裁判所は、医療の支援などを受けられる手帳の交付を広島県と広島市に命じました。しかし県と市は、国の求めを受けて8月12日に国と共に控訴しました。

黒い雨とは原爆投下直後にすさまじい爆風、上昇気流によって起こる、泥やほこり、すすや放射能などを含んだ重油のような粘り気のある雨のことです。原爆に曝されなくてもこの雨を浴びたり、雨水を飲むことによって発病するものです。

広島において黒い雨の降った範囲は、当時の気象技師の調査などに基づき、爆心地の北西部に1時間以上降った「大雨地域」(南北19km、東西11km)と1時間未満の「小雨地域」(南北29km、東西15km)だとされ、国はそれに基づき「大雨地域」在住の被爆者にのみ健康診断やがんなどの特定疾患発病時の被爆者健康手帳の交付を行ってきました。

しかし実際にはその地域よりはるかに遠い地域でも降雨が報告されており、この基準に対する批判が多く、発病者も多かったため裁判に至りました。また広島大学原爆放射線医科学研究所の星正治教授らが2008年から2009年にかけて行った調査により、爆心地から8km離れた「小雨地域」の土よりセシウム137を検出したそうです。

そんな時勢のなかの判決だったわけですが、国は「十分な科学的知見に基づいた判決とは言えない」「これまでの最高裁判決と異なる」などの理由で控訴しました。その一方で、拡大も視野に入れて援護区域の検証を始める方針も示しています。

もともと広島県と広島市は拡大方針だったので控訴する気はなかったのに、なぜ国(厚労省)は?
また厚労省ですか! 厚労省といえばコロナ過でいまは奮闘してらっしゃいますが、年金をはじめとして無能(欠陥だらけの厚労省)ぶりを露呈したお役所ではないですか!偉そうなことを言っても、仕事が増えるのを嫌がっているだけに思えますよ。そのくせ援護区域の検証を始めるって矛盾し過ぎてないですか?

だったら県や市のように判決を潔く受け入れて、さっさと仕事しなさいよ!


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2 コメント

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社員の資格証明証には厚生労働大臣の名前があるのですが、これが何年か経つと (ジャン)
2020-08-18 08:13:59
「私が国試に合格した時の大臣さんは誰だっけ?」
「どんな人だっけ?」
記憶に残る大臣さんもいますが、大抵は忘れるそうです。コロコロ代わりますからね。

今年の新卒は皆、現K厚生労働大臣です。
後年になって「何した人だっけ?」になるわけですよ。
広島出身者もいますからね。

ちなみに現役正社員で最年長に近づいてきたZ女史という人は小泉純一郎さんでした。
「どうせアタシは旧い・・・よっ」
って言われます。
「アナタだって最初っから旧いわけじゃないだろ」
「!!!」
返信する
ジャンさん (峠おやじ)
2020-08-18 22:12:18
へえええ、小泉純一郎氏が厚生大臣だったことがあるのですか?
調べてみるとと都合3期だそうで、まったく覚えていません。
各大臣については派閥のパワーバランスで決められている節もあって、お飾りみたいなところもありますからね。

コロナ過のいま露出している人は名前が売れるので
美味しいかもしれません。
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