昨日はずっと家にいて、テレビもおもろないやろうと用意していたDVDを観たのだ。
1本目は「友よ、静かに眠れ」。北方謙三原作、藤竜也主演の角川映画のハードボイルド映画。
これがまた、ある意味期待を裏切らないレベルの低さ。まずストーリーがあかんわ。こんなん担当になった編集者はたいへんやで。こんなんおだてなあかんかったら、会社辞めるで。
主人公の生きざまに学ぶとこなし。藤竜也はかっこええんだが。ま、しょうもないおかげでアイロンは進んだのだ。
2本目は「緯度0大作戦」。まだ堂島浜通りに住んでいたころ、阿倍野のじいさんが連れていってくれた映画だった。主演は宝田明で共演は岡田真澄、ファンファン大佐やね。ひょんなことから地底人(海底人)と縁ができた宝田博士らの冒険譚。博士らが科学の進んだ海底都市に行って出てきた救急車がタウンエースだったてのは大人が見たら笑えるだけで、まあええじゃん、ってとこ。ただ、敵のおっさんが、すごい天才なんはわかるが、自分を慕っていた女船長の脳をライオンに移植して鷲の羽をつけて、そのうえ3倍の大きさになるように手術して、結局仕返しされるんだが、そりゃ脳味噌が裏切られた女のままやったら、そりゃ怒ってるわな。そんなこともわからんのかいな。
で、ラスト、博士とファンファンさんは海底都市に残って幸せそうにしてる所で終わるのだが、それで幸せってことは地上ではさぞかし不幸せだったんだろうねえ、とおもうおっさんなのであった。だって、そうでしょ。親の面倒はどうすんの。いい暮らししていながら結婚はしてなかったの? そりゃまたなんで。
まあ、あの頃の原作を作っていた人たちがそれなりに不幸を背負っていたのはわかるが、こんな刹那的な夢を植え付けたらあかんやろう、とおもうのでった。